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[バングラデシュ] タンガイル県・UBINIGを訪ねる

 

バングラデシュの首都ダッカから北西へ車を走らせること約100km、3時間半ほどの場所にあるタンガイル県・ノルショッダ村。この鳥がさえずる美しい農村には、村人と共にベンガルの伝統を守る活動をしている研究機関「UBINIG」がある。
近年バングラデシュでは、生産量増加や栽培の効率を上げるために、多くの農民が化学肥料が必要となる外来種を育てていた。しかしそれら化学肥料で育った作物は口にした人々の健康を害し、多くの人々が健康に良い有機農法による作物を求める声が高まっている。UBINIGは従来より無農薬農法によるベンガル固有種の栽培を推し進め実践してきたため、今、国内外から注目を浴びている。

UBINIGはバングラデシュの伝統無農薬農業や伝統織物技術を守ることが村の農民の本当の自立に繋がるという信念を持ち、「Seed Bank(種の銀行)」や「Nayakrishi Andoron(新しい農業運動)」などを実践している。

・新しい農業運動

「Seed-bank」という種の銀行を運営し、倉庫に1737種ものベンガル固有種の稲や野菜の種子を保管していて、それぞれの種子には栽培時期や方法などを示す説明が細かく書かれている。種子を農民に無償で貸すかわりに、収穫後に+α量の種を返却するという制度が「Seed-bank」という名前の由縁。農薬を使わない代わりに伝統的無農薬農法では虫や鳥が作物の成長を助ける。

「Seed-bank」の倉庫内部
固有種を大事に育てる


・伝統織物の保存と育成

大規模工場化によってなくなりかけたタンガイル織技術の手仕事の保存と育成が、この村やそこで暮らす人々の自立へと繋がる。UBINIGは村人と多くの討議や話し合いを重ね、村に小規模の機織り機を設置し、手織りの織物生産の支援や指導を行ってきた。機織機を増設したい家庭には無利子で資金を貸すなど、村人の経済的な自立を助けている。

機織り職人の手仕事
伝統的な模様を基本にデザイン


・Community Base tourism

バングラデシュの伝統的な農業や伝統工芸、文化などを知ってもらうため、新しい農業運動や伝統織物の保存と育成を行っているノルショッダ村をフィールドに、生産者であり村の住人でもある村人と触れ合いながら、体験、交流ができる。また、村の無農薬有機栽培で作ったお米や野菜を素材にした食事や宿泊もできるゲストハウスを自ら運営している。

ゲストハウス客室(一例)
村で採れた米や野菜が使われたベンガル料理