[バングラデシュ] 船旅の相棒にサトウキビ

長い移動時間にはサトウキビがおすすめ 長い移動時間にはサトウキビがおすすめ

●船旅の相棒にサトウキビ

バングラデシュは河の国。大河を渡るための橋が少ないバングラデシュでは、旅の途中、移動手段で船を利用する場合があります。そんなときには対岸でも車が使えるようにカーフェリーを使いますが、これがなかなか時間がかかる代物です。というのも、船会社もたくさんの車や乗客を載せるほうが利益が出るので、満載になるまでは船が出航しないことがしばしば。そのため、自分たちがカーフェリーに載った際、周りにまだまだたくさん空きスペースがある場合には、1時間以上は出航しないと考えていいでしょう。「まあ仕方ない」と、船上から黙ってポッダ(ガンジス)河の水面を遠い目で見つめて…思いをはせ…というのもよいですが、さすがに1時間は長いもの…。

4階建てになっているカーフェリー 4階建てになっているカーフェリー
次々に乗り込む車 次々に乗り込む車




そんな「出航待ち」の人々を相手にチャや果物などの物売りがやってくるのですが、私が特におすすめしたいのは「サトウキビ」です。日本でも沖縄などで食べたことがある方いらっしゃると思います。バングラデシュの街中では、サトウキビ丸々1本(約2~3mほど)をしぼったサトウキビジュース(20タカ≒約30円)もありますが、たっぷりと時間がある船旅では、50cm~1mほどの生茎をガシガシ噛んでいく食べ方がおすすめです。硬い表皮は自分の歯で噛み剥がし、中の白くて甘い繊維部分を口の中で噛みながら甘い汁を味わった後、甘みがなくなり口の中に残った繊維は飲み込まずにペッと吐き出します。

サトウキビ売りのお兄さん サトウキビ売りのお兄さん

まず、サトウキビの素晴らしい点が、疲れた旅の体を癒す優しくて自然な甘さがとてもおいしい事。そして、7タカくらい(≒約10円)前後で気軽に買える安さ。さらに、皮を歯でガシガシ剥きながら食べては繊維を吐き、食べては繊維を吐きとという単純な食べる作業で時間を忘れるほど熱中(?)できること!

首都ダッカへ向かうポッダ(ガンジス)河の定期船 首都ダッカへ向かうポッダ(ガンジス)河の定期船



甘い! 安い! 長持ち! 時間を忘れて楽しめる! の4拍子がそろっているサトウキビは、船上以外にも街中や道路の小さな露店でも売っていますので、バングラデシュで見かけたら、ぜひ試してみてくださいねー。

サトウキビは乾季に多く出回ります

*サトキビは主に乾季(10~3月頃)の中でも11~2月に収穫されます。その時期には全国各地でサトウキビを山のように積んだトラックを多く見かけるなど、いたるところで手に入れることができますが、その他の時期ではあまり出回っていません。時期によっては手に入らない場合もあります。