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旅のヒント●ブータンでホームステイ(パロのリンチェンさん宅)

 
僕らのうちへおいでよ! 僕らのうちへおいでよ!



ブータン旅行では、お寺や博物館を観光することも多いのですが、やはり「世界一幸福な国」を訪れて一番気になるのは「実際、ブータンの普通の人はどんな暮らしをしているのか?」「どんなことを考えているのか?」ではないでしょうか。そんな人々の暮らしを垣間見て、直接お話を伺うには、家庭訪問やホームステイが最適です。そこで、風の旅行社では、パロ、ティンプー、ポブジ谷など各地で家庭訪問やホームステイをアレンジしています。

ここでは、国際空港もあるのに、まだまだ「大いなる田舎」といわれてしまうパロでのホームステイ先「リンチェンさんのお宅」」をご紹介します。

パロ郊外のドゥゲディンカ村へ

お世話になるのはパロ郊外のドゥゲディンカ村のアマ・リンチェンさんのお宅です。ドゥゲディンカ村は30軒ほどの民家が点在する小さな村で人口は170人ほど。稲作を中心とする農業が盛んな村で、ブータンに近代農業を伝えた日本人「ダショー西岡」こと西岡京治さんが1960年代に、最初に農業指導を行った村のひとつです。当時、西岡氏によってキャベツ、人参、大根、カリフラワーなどの野菜と稲作の技術が紹介されたそうです。

周囲はたんぼなので、夏は一面の緑に、秋は黄金色に色づき、美しい田園風景が広がります。
また家の周囲にはリンゴ、ナシ、モモなどの果樹が植わっていて、さまざまな種類の野菜が育つ畑もあります。
村には小さなお堂もあり、散歩ついでに立ち寄ることもできます。(ホームステイ先のお隣です)

お宅のあるドゥゲディンカ村 お宅のあるドゥゲディンカ村


ホストファミリーのリンチェンさん一家

お母さん(アマ)のリンチェン・ラモさんは65歳。ブータンは女系相続なので、彼女が家の主です。
彼女が10代の若者だった頃、前述の西岡さんが村にやってきて彼から農業技術を教わったんだそうです。そのことよくを覚えていて、今でもとても感謝しているという話をしてくれます。今でも畑仕事をしています。

お父さん(アパ)のダワ・ツェリンさん(64歳)は、以前は首都ティンプーのゾーリグチュスム(伝統技芸院)で仏像造りを教える先生をしていたそうですが、今は引退してこの村で毎日孫の世話と畑仕事をしながら暮らしています。長女が海外留学に行ってしまったので、長女の息子ふたり(8歳と7歳、リンチェンさん夫婦にとっての孫)の4人で暮らしています。
その二人の孫、ジャンペヤン・キンレイくんとケンラブ・ジグメくんの兄弟はいたずら盛り。彼等は学校で英語を学んでいるので、英語でコミュニケーションが可能です。ブータン語(ゾンカ語)を教えてもらってみてはいかがでしょう?(年齢は2016年現在)
また、近くに住む次女のツェリン・ヤンゾムさんと息子カムスム・テンジン・リクデンくん(2歳8カ月)もパロ・ツェチュのお休みなどには帰省していることがあり、アマのお手伝いをしてくれます。

アマ・リンチェンさん家族写真 リンチェンさん一家 

 

ブータン建築の特徴

西ブータンの伝統的な農家は、1階が家畜小屋や物置、2-3階が居間や寝室、4階は穀物を置くスペースというのが典型的なスタイル。釘を全く使わず、ミゾとホゾを組み合わせて建てます。いまでも築50年以上の民家もざらにあります。しかし、特に冬は非常に乾燥するブータンでは、常に火災の危険と隣り合わせで、多くの古い建物が火事で焼失しています。そのため最近は壁の材料など部分的にコンクリートを使用し、窓枠などは伝統的な意匠を残した「和洋折衷」ならぬ「ブ洋折衷」様式のモダンな一軒家タイプのお宅も増えています。壁の色がピンク、黄色、緑とカラフルなので、伝統家屋との違いが遠めでも分かります。
ホームステイお邪魔するリンチェン家も最近建て直したモダンなタイプですが、村にはまだまだ伝統家屋がたくさんあるので、お散歩がてら見せていただきましょう。

モダンと伝統の融合した建物 モダンと伝統の融合した建物
リビング 家族が集うリビング
ゲストが泊まるベッドルーム ゲストが泊まるベッドルーム
洋式トイレと洗面所 洋式トイレと洗面所


モダンと伝統の融合した建物 モダンと伝統の融合した建物
リビング 家族が集うリビング
ゲストが泊まるベッドルーム ゲストが泊まるベッド(?)ルーム
洋式トイレと洗面所 洋式トイレと洗面所


立派な仏間

敬虔な仏教徒であるブータン人の家の中で一番大切な場所は仏間です。どの部屋よりも広く、中央に立派な仏像が置いてあります。部屋の壁にはたくさんの仏画(タンカ)が掛けられています。もちろん毎日のお祈りも欠かせません。日本とは違い仏壇にご先祖を奉る習慣はないので「お化け」や「幽霊」とは無関係です。西ブータンでは男性のお客さんを泊める客間となることも多いので、部屋が足りないときは男性は泊めてもらうこともあるかも知れません。
(*ちなみに東ブータンでは男女問わず客人は宿泊可のところもあるなど、地域、各家庭によっても習慣は異なります。)

家の中で一番立派な仏間 家の中で一番立派な仏間


石焼き風呂に挑戦!

水が豊富なブータンというお国柄ゆえか、ブータンの人はチベット系の民族としては例外的にお風呂好き。毎日ではありませんが「ドツォ」と呼ばれる「石焼き風呂」に入る習慣があります。火の中にくべて熱く真っ赤になった石を次々に風呂に入れ、適温にしたお湯に入ります。石を焼く作業は意外と大変で、時期と天候によっては2~3時間かかることも。焼けた石で沸かしたお湯と、石を焼いてくれたお父さんのやさしさで、体の芯からポカポカと温まります。重労働なので滞在中1回だけの体験でご勘弁ください。石焼風呂のない日は洗面器と沸かしたお湯を用意します。
※現地事情によってご家庭で石焼風呂がご用意できないことがあります。
※個人宅なのでタオルや石鹸などはご持参下さい。着替えを入れる袋やサンダルがあると便利です。

石焼風呂(ドツォ)の小屋 石焼風呂(ドツォ)の小屋
石焼風呂 石焼風呂の風呂桶


まずは石を焼きます まずは石を焼きます
焼いた石でお湯を温めます 焼いた石でお湯を温めます


石焼風呂(ドツォ)の小屋 石焼風呂(ドツォ)の小屋
石焼風呂 石焼風呂の風呂桶
まずは石を焼きます まずは石を焼きます
焼いた石でお湯を温めます 焼いた石でお湯を温めます


ホームステイ先で食べる ブータンの食事

ブータンの主食は日本と同じお米ですが、食感がややポソポソした赤米です。チーズやバターなどの乳製品、豚を中心とした肉類、そして唐辛子を煮たり炒めたりしたおかずと一緒に食べます。非常に辛いのが普通ですが、ホームステイの際は外国人用に調節してくれます。激辛に挑戦したい方は事前にお知らせ下さい。
おやつにバター茶とともにザウ、シップと言った日本のアラレのようなお茶菓子が出ることもあります。

ブータンのソウルフード・エマダツィ ブータンのソウルフード・エマダツィ
ブッフェスタイルです ブッフェスタイルです 
盛り付けてみました 盛り付けてみました
ブータンのソウルフード・エマダツィ ブータンのソウルフード・エマダツィ
ブッフェスタイルです ブッフェスタイルです 
盛り付けてみました 盛り付けてみました



ブータンの食事事情についてはこちらもご覧下さい。
旅のヒント●ブータン料理 辛い? 辛くない?

いかがでしょうか? ブータンの家庭で過ごしてみて、初めてブータンの人の感じる「幸せ」が見えてくるのかも知れません。
せっかくのブータン旅行、1、2泊だけでもホームステイで過ごしてみてはいかがでしょうか?
(リンチェンさんのお宅では2016年4月からホームステイを受け入れ開始しています。)