添乗報告記

添乗報告記●「雷龍の国」ブータンで新年を迎える(2011年12月)

 
ドゥルク・エアーの雲龍

ツアー名:断崖の寺院とパロ・ホームステイ 6日間
2011年12月29日~2012年1月3日
文●前田優希(大阪支店)

2011年10月にブータン国王夫妻が来日され、あまり馴染みのなかったブータンという国に興味をもった人も多かったのではないでしょうか。
ブータンという国名は、現地の言葉・ゾンカ語で「ドゥク・ユル(Druk Yul)」=「雷龍の国」という意味だそうです。国旗にも立派な龍が表されています。2012年は辰年。それに相応しく龍の国ブータンで新年を迎えてきました。天候にとても恵まれた6日間で、おまけにサプライズが続出。いくつかご紹介したいと思います。


道中で国王夫妻に遭遇!

ティンプーの市内観光を終え、パロへ戻る道中、早速ビックサプライズに出会いました。前日が移動が多かったせいでみんな車の中でうとうとなっていると突然見慣れない車が前に現れました。よくみると軍の車で、私たちの車に向かって大きく手を振っています。するとガイドのシンゲさんが
「国王が通ります!みなさん写真は撮らないように」
というアナウンスがありました。どうやらフレンドリーに手を振ってくれたのではなく、写真は撮るな!というアピールだったようです。しばらくするとお付の人と一緒に、ヘルメット・サングラス・バイクジャージ着用し、マウンテンバイクに乗った国王が向かってくるではありませんか。一同これにはびっくり。手を振ると気さくに振り返していただきました。
パロからティンプーへは急な登りが続きますが、そんなことも全く感じさせないパワフルな走りでした。国王が過ぎ去り、しばらくするとまた軍の車が。またまたシンゲさんの「みなさん写真は撮らないように!」というアナウンス。すると今度は王妃が車で通り過ぎたのです。これまた一同大興奮。本当にお綺麗な奥様でした!

思わぬサプライズにかなりテンション高めの私たち。パロに到着するとアーチェリーを楽しんでいる男性陣に遭遇しました。ブータンでアーチェリーは大人から子どもまで人気のスポーツだそうです。2チームに分かれ、100m以上離れた的を狙って1人2回矢を射ります。

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ご自慢のアーチェリー
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100m先の的

アーチェリーの的
これに命中させます

はるか遠くにある的は私には小さくてほとんど見えませんでしたが、彼らはその的にうまく命中させます。的に矢が当たる度に、見方のチームは勝利の歌と踊りを披露します。どうやら賭けごとをしているらしく、みんな真剣そのものでした。


ホームステイ先でのスペシャル年越しライブ

ブータンの人々の生活を体験するにはやはりホームステイが一番。今回のツアーでもパロで2泊ホームステイを体験しました。お邪魔したのは風のブータンではお馴染みのツェリンさんのお宅です。
今回のツアーの目玉は、なんとこのホームステイ先に舞踊団を呼んでの伝統舞踊鑑賞です。実は初めての試みでどうなるんだろう、と出発前からとても楽しみにしていました。
夕方ホームステイ先到着後、2階のテラスにあがりツェリンさんご夫婦にご挨拶。そこに用意されていた椅子に着席するや否や、民族衣装を纏った若い男女が歌を歌いながら家の中からでてきました。彼らは「クジュ・ルヤン」という伝統舞踊団で私たちのためにティンプーから出張できてくれました。

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勇者の踊り パチャム
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中央ブータンの踊り
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ヤンチェンとダムニェン
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最後はみんなで

ブータンの楽器であるヤンチェン(楊琴)やダムニェン(三味線のような弦楽器)の音楽にあわせながらブータン各地の踊りや歌を披露してくれました。1曲1曲衣装チェンジがあり、全12曲のショーは大変見ごたえ十分。同じブータンでも地域によって民族衣装に特徴が見られとても興味深かったです。



最後の1曲は私たちも混ざってみんなで円を作りながらブータンのフォークダンスで締めくくりました。夕食時には日本から持参した年越しそばをみんなに召しがっていただき、新年をお祝いしました。


タクツァン僧院へ初詣、翌日からラッキー続き!

翌日は朝からブータン随一の聖地タクツァン僧院へ初詣へ。初詣といっても断崖絶壁に建つ僧院までは往復約5時間の本格的なトレッキングです。すれ違う人々に「Happy New Year !」という挨拶を交わしながら、ゴールのタクツァンを目指しました。ようやくたどりついた時には達成感でいっぱいに。タクツァン僧院では素晴らしい1年になるようみんなで祈願。元旦にふさわしい一日となりました。

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出発!
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たなびくタルチョ


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雪景色の中散策

翌日、起きてみると、窓の外は雪景色に一変。なんとこの冬はじめての雪だったようです。早速初詣効果がでました。日本同様ブータンの子どもたちも雪遊びが大好きらしく、道端に雪だるまが置いてあったり、私たちのバスにふざけて雪玉を投げてきたり、そんな一面も見ることができました。

道中、ゴを着た男性の集団を見かけました。車を止め、近づいてみるとちょうどブータン式ダーツの大会が行われていました。2チームに分かれ、20メートルくらい先の的を目がけて矢を投げます。前々日に見たアーチェリーと比べると的までの距離は近いですが、私たちに馴染みがあるダーツと比較するとやはりかなり遠いです。

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的をめがけてダーツを投げます
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喜びの舞

しばらくの間男性たちが的目がけて悪戦苦闘している姿を楽しんでいると、なんと的に命中!すると、的を囲んで男性たちが歌い踊りだしました。的に命中したところにも遭遇でき、これまたラッキー。
タクツァン僧院での祈祷効果がでたようで、幸運が続いたツアーでした。そういった意味でも私の中では密かなパワースポット(?)となっています。みなさまも是非ブータンを訪れ幸運をあやかってみられてはいかがでしょうか。

※細川充様、福山研二様に写真をご提供いただきました。ありがとうございます。