【バードウォッチングツアー添乗報告記】
マレーシア探鳥 7日間


ツアー名: マレーシア探鳥 7日間

2016年6月12日(日)~6月18日(土) 
写真・文●ツアーガイド:五百澤 日丸 (いおざわ ひまる)


6月12日~18日の7日間、じっくり・のんびり半島マレーシア野鳥観察ツアーに行ってまいりました。昨年9月マレーシアを実際に訪れ、「鳥を見るにはいつが一番いいのか?」という問いに「6月がベストシーズン」と現地ガイドさんに回答をいただいて作成したツアーです。


オオアオヒタキ雄オオアオヒタキ雄


これまで、この時期のツアーは確かに見かけませんでしたし、果たしてどのようなものか想像が出来ませんでした。結果は、実際行ってみて“なるほど”と、納得の出来るものでした。

移動距離をなるべく少なくし、山地・高原の森林、低山帯の森林、平野部の森林、農耕地、海岸のマングローブの湿地、都市公園などの多様な環境のもと、現地5日間で181種の野鳥が確認できたことがそれを物語っているといえるでしょう。特に種類数を追い求めたわけでもなく、出現する野鳥をとにかくじっくり、のんびり観察・撮影するスタンスで、この多さは「さすがマレーシア」と言いたくなります。


クロアカヒロハシクロアカヒロハシ
オオアオヒタキ幼鳥オオアオヒタキ幼鳥

アカフサゴシキドリアカフサゴシキドリ

固有種こそ少ない半島マレーシアですが、タイからマレーシア、インドネシアなどの一帯に共通した種であっても、場所により見やすい鳥、見るのが難しい鳥があるため、半島マレーシアだからこそ見やすい野鳥というものがあります。例えば、アカフサゴシキドリなどはその骨頂で、おそらく世界で一番その姿を見易い場所と言っても過言ではないでしょう。そうした面白さが、本ツアーの特徴といえます。


コシアカキヌバネドリコシアカキヌバネドリ

今年の6月に行われた、半島マレーシアのバードレースで優勝したチームは、一日で80種だったと聞きました。しかし、同じ場所で我々は87種となったのには驚きました。もちろん、鳥のことなので、行けば出逢えるわけではありません。たまたま運が良かっただけなのですが、それほど、当地域に野鳥が多いことが、こうしたところでも証明されたと言えるでしょうか。暑さも思ったほどでもなく、天候にも恵まれ文字通り、じっくり、のんびりと観察・撮影を楽しめた5日間でした。


シマベニアオゲラのヒナシマベニアオゲラのヒナ
チャガシラガビチョウチャガシラガビチョウ

タテジマクモカリドリタテジマクモカリドリ

本ツアーは今後も毎年続けて行けたら、と考えているとともに、季節、場所、目的も少し変えた半島マレーシアのツアーを現在考え中です。ご興味がある方は、ぜひ一度ご検討いただけたらと、思います。



【今回確認できた鳥達】


コハゲコウ、インドトキコウ、カタグロトビ、カワリクマタカ、カオグロクマタカ、アカハラクマタカ、カザノワシ、シロガシラトビ、シロハラウミワシ、ヒメオナガバト、チョウショウバト、コアオバト、ハシブトアオバト、ヤマミカドバト、チャムネヒメカッコウ、オウチュウカッコウ、オニクロバンケンモドキ、クリイロバンケンモドキ、チビハリオアマツバメ、クロビタイハリオアマツバメ、シロハラアナツバメ、オオアナツバメ、ジャワアナツバメ、コシラヒゲカンムリアマツバメ、コシアカキヌバネドリ、ズアカキヌバネドリ、アオムネカワセミ、コウハシショウビン、ルリノドハチクイ、クロサイチョウ、オナガサイチョウ、ムネアカゴシキドリ、アカフサゴシキドリ、キンカブリゴシキドリ、シマベニアオゲラ、チャバネアオゲラ、ズアカミユビゲラ、アズキヒロハシ、クロアカヒロハシ、マレーシアセンニョムシクイ、オオヒメコノハドリ、ジャワオニサンショウクイ、クリノドモズチメドリ、ムナフコウライウグイス、ヒムネスミゴロモ、ヒメカザリオウチュウ、カザリオウチュウ、クロカケス、サルタンガラ、ズグロゴジュウカラ、エボシヒヨドリ、ウロコヒヨドリ、カンムリオリーブヒヨ、マミジロムシクイ、ハイバラメジロ、キムネメジロ、ズアカチャイロチメドリ、タンビムジチメドリ、オナガウタイチメドリ、ゴシキソウシチョウ、ルリコノハドリ、マレーシアヒメアオヒタキ、オオアオヒタキ、ロクショウヒタキ、アカエリエンビシキチョウ、セアオエンビシキチョウ、アオバネコノハドリ、キムネハナドリモドキ、ムナフハナドリ、ホオアカコバシタイヨウチョウ、タテジマクモカリドリ、ヒメマミジロタヒバリ、キムネコウヨウジャク、ヘキチョウなど全181種。



 

風の鳥日和

 

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