添乗報告記

【バードウォッチングツアー添乗報告記】
7/26発 夏の石垣島・仲ノ神島クルーズ ツルクイナとアジサシ類 4日間

 

ツアー名:夏の石垣島・仲ノ神島クルーズ ツルクイナとアジサシ類 4日間

2017年7月26日(水)~29日(土) 
文●写真:五百澤 日丸 (いおざわ・ひまる)


 石垣島バードウォッチング 1日目

最低気温が29℃という、なかなか暑い日が続く石垣島に集合。まずは、すっかり有名になったカタグロトビのいるポイントへ向かいます。

日陰に隠れてセッカや亜種イシガキヒヨドリ、亜種オサハシブトガラスなどを観察しながら30分ほどカタグロトビを待ちます。なかなか出現せず、諦めてバスへ戻ったとたんに登場しました。残念ながらすぐに飛び去ってしまいましたが、またチャンスはあるでしょう。


観察風景観察風景

次は以前の下見でリュウキュウコノハズクが巣穴から顔を出していたポイントへ向かいます。しかしこちらもなかか現れず、結局観察することはできませんでした。

夕方になって水田地帯を歩いて探鳥します。セイタカシギやタカブシギ、タマシギなどのシギ類のほか、たくさんのバンやシロハラクイナを観察しました。


バン抱卵中バン抱卵中

リュウキュウヨシゴイがずっと草の上にとまっていて、ゆっくりと観察・撮影できました。水田の中にポツンと残されたようなバンの巣では、抱卵中の親がジッとしていました。その上空に虹がかかるというなんとも絵になる景色を見て初日は終了。


 石垣島バードウォッチング 2日目

今日はメインイベントの仲ノ神島クルーズです。フィリピンの東で発生した台風9号の影響が心配されましたが、海況はかつて無いほどの穏やかさです。石垣港を出航すると竹富島の南~黒島の北~西表の南の海上を順調に航行します。途中、鉄製のブイのような柱にベニアジサシやエリグロアジサシ、オオアジサシなどがとまっています。

リーフを出たあたりからアナドリやマミジロアジサシ、カツオドリなどが出現して船内は盛り上がります。


マミジロアジサシマミジロアジサシ

しばらくすると沖合に仲ノ神島が見えてきました。いつもならこのあたりからうねりが出て、船酔いする人が出始める頃です。しかし今回はベタ凪で、揺れもほとんどなくスムーズに島の近くまで到着しました。船長さん曰く「今日はどこにでも船を寄せて停船可能ですよ」とのこと。


仲ノ神島仲ノ神島

まずは、多くのセグロアジサシが降りるポイントへ行ってもらいます。ここも、波があると近くへ寄れないのですが、このベタ凪のおかげでいつもよりかなり陸地に近づくことができました。もちろん上陸は禁止されていますが、海上からでも十分に観察することができました。島の鳥たちは警戒心よりも好奇心があるようで、手の届きそうなところまで近づいて来ました。


セグロアジサシの群れセグロアジサシの群れ

セグロアジサシやマミジロアジサシは次々と沖合へ水浴びに出かけ、カツオドリ幼鳥やクロアジサシ幼鳥は船に止まるチャンスをうかがっています。島の上部にアオツラカツオドリ成鳥がいるのも確認することができました。


アオツラカツオドリ成鳥アオツラカツオドリ成鳥

その他にもクロアジサシの群中に1羽のヒメクロアジサシも発見しました。仲ノ神島ならではの探鳥を十分楽しむことができたのではないでしょうか。

ヒメクロアジサシヒメクロアジサシ


 石垣島バードウォッチング 3日目

今日も朝から猛暑です。しかし、台風の北上に伴い、雲が多く時折スコールが通過していきます。海上は荒れていて、波照間島への定期船は全便欠航とのこと。今日が仲ノ神島クルーズでなくてよかったです。明日の帰りの飛行機も心配になってきますが、探鳥ポイントへ向かいます。

下見での情報をもとに、海の干潮時間にも合わせて防風林や水田地帯、山地森林、公園、干潟、牧場などをゆっくりまわりました。換羽中のカンムリワシは田を耕すトラクターについて回り、起こされた土の中から出てきたカエルを盛んに捕まえていました。真っ赤なリュウキュウアカショウビンや御嶽の地上でボォーとミミズを探すズグロミゾゴイ、定着して繁殖するカバイロハッカなども観察できました。


リュウキュウアカショウビンリュウキュウアカショウビン


カバイロハッカカバイロハッカ

初日ちょっと残念だったカタグロトビも現れ、順光で真っ赤な虹彩もゆっくり観察しました。海岸の沖合に浮かぶ岩礁のベニアジサシのコロニーを遠くから観察して、3日目は終了。夕方にツルクイナを待ってみましたが、今年はあまりよくないようで出現しませんでした。


 石垣島バードウォッチング 4日目

前日よりもさらに荒天になっていますが、飛行機はほぼ通常運航とのことで、午前中の観察へ向かいます。まずは、オオアジサシのポイントへ。一時的に雨が上がり青空も少し出る中、3羽のオオアジサシが飛び回り、降りてはきませんが近くまでやってきます。


ズグロミゾゴイズグロミゾゴイ

最後は小さな森でズグロミゾゴイの幼鳥2羽やオオクイナ、シロハラクイナ、キンバト、オオコウモリと立て続けに出てくれて観察終了となりました。



【今回確認できた鳥達】


コウライキジ、カルガモ、(リュウキュウ)キジバト、キンバト、ズアカアオバト、アナドリ、アオツラカツオドリ、カツオドリ、リュウキュウヨシゴイ、ズグロミゾゴイ、ゴイサギ、アマサギ、アオサギ、ムラサキサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、クロサギ、オオクイナ、シロハラクイナ、バン、シロチドリ、オオメダイチドリ、セイタカシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、イソシギ、タマシギ、クロアジサシ、ヒメクロアジサシ、オオアジサシ、マミジロアジサシ、セグロアジサシ、ベニアジサシ、エリグロアジサシ、クロハラアジサシ、カタグロトビ、カンムリワシ、(リュウキュウ)ツミ、(リュウキュウ)アカショウビン、(オサ)ハシブトガラス、(イシガキ)シジュウカラ、リュウキュウツバメ、シロガシラ、(イシガキ)ヒヨドリ、(リュウキュウ)メジロ、セッカ、カバイロハッカ、イソヒヨドリ、(リュウキュウ)キビタキ、スズメ、ドバト



 

風の鳥日和