開講記

[実用・健康]my薬草茶

 
ずらりと並べられた薬草:それぞれお茶にして試飲します
ずらりと並べられた薬草
それぞれお茶にして試飲します

「草を楽しむと書いて薬という漢字ができました。
 まずは草から始めませんか」

これは小川さんが薬草に本格的に興味を持ち勉強を始めたときから心に抱き続けていたキャッチフレーズ。
ヒポクラテスの時代に始まる薬の歴史からヒマラヤの薬草まで、草と薬、草と大地のつながりの面白さに触れながら、まずは簡単な薬草茶のブレンドを学び、オリジナルのmy薬草茶作りに挑戦してみましょう。

草に親しみ、薬の起源を体験し、自分で考えてブレンドしてみることで現代医学と大地との絆を再確認。チベット医学にも触れてみます。

[開講日]2012年12月1日(土)・2日(日)
[講 師]小川 康

報告者●豊田 枝里子

おもてなしとしてのお茶が、自分の健康のことまで慮って差し出されるものであるのは、なんともくすぐったいものです。そこには薬草の薬効に関する知識、味、ブレンドの個性があり、なおかつ使われる薬草は、自分も訪れたことのある山で採られたものだったりすれば尚更思いは深まります。

2日間にわたるこの講座では「薬草」とは何かという概論、様々な薬草な薬効や調整方法などを、実践を交えた講義形式で学びました。
詳しい解説はぜひ講座に参加していただくといたしまして、個人的にはっとした小川さん語録をご紹介します。

相性のわるいお茶

一、美味しい薬草茶は色もきれい
薬草同士の相性があり、濁ることもある(右の写真)。逆に言うと濁らなければ大体美味しいので、楽しくいろんな挑戦ができる。

二、ケミカルは必ずしも悪ではない
むしろ、人為的に生成されていなければ自然界からなくなっている植物もある。たとえばビタミンCは人体では生成できないので、柑橘類などから採らなければならないが、こぞって取り合ったら世界中から柑橘類がなくなる。

三、なんでもお茶にすればいいってもんじゃない
体内に摂取するにあたって、それが一番美味しい方法であるならお茶にすればいい。煮たり焼いたりして食べるほうが美味しければ、そうしたほうがいい。

各自つくった「my薬草茶」を飲み比べます
各自つくった「my薬草茶」を飲み比べます

講座でのハイライトとなる「my薬草茶」づくりでは、すでに試飲した薬草茶をもとに、各自の好みで即興的にブレンドしていきました。出来上がったそれぞれの「my薬草茶」を飲み比べてみると、どれひとつとして同じ味がないところが、やっぱり手作りの面白いところです。また、少し時間が経つにつれ風味に変化がみられるものもありました。

サフランのめしべ
サフランのめしべ

これまでイメージ先行で「自分のための、my薬草茶」という、自己完結型の行為のように思っていましたが、それだけにとどまらず、「自分が喜んで欲しいと思う誰かに、自分が持てるものの中から何かをできるものだ」ということを教えていただいたような気がします。

(小川さんが当日お持ちになったサフランの花からめしべを採って、その場でお茶にするという嬉しいサプライズもありました。)

また、神秘的に思われるチベット医学も日常のささやかなおもてなしも根底に流れているものは同じで、それは自然と人・人と人とを親密につなげる心遣い、なのではないかと思います。薬草茶によって美味しくて和やかな時間を共有すること自体が、単純だけれどもとても嬉しく感じられました。


ところで、今回の講座でデモンストレーション(スタッフなので毒味役)として小川さんが私の症状に合わせてブレンドしてくださったお茶はこれです。
その名も「豊田さんの肩こり治る茶」! ←わかりやすい!

【原料】
クズ粉、ベニバナ……血液サラサラ効果(クズ粉が肩こりに効くというのは化学的に証明されているそうです。ゆえに葛根湯も。)
シナモン……心の緊張を解く
カキドオシ……鎮静作用
ハトムギ……美肌効果、全体の味を調える

これは写真を撮るのを忘れました。すみません。
いろいろ混ぜすぎると濁ってしまうし、味覚としてもイマイチになってしまうため、ブレンドするときは大体5種類程度までに抑えた方がよいようです。
クズ粉を入れた場合は当たり前ですが白濁します。が、これはすっきりしていて美味しかったです!


小川さんの講座

  【終了】 チベットの暦と医学

GWツアーではダラムサラのご案内をいたします

講師の小川さんのブログはこちら

小川康のヒマラヤの宝探し