開講記

[実用・健康]my薬草茶 -手軽に体験編-

 
小川さん持参の薬草:匂いを嗅いだりして名前を当ててみる
小川さん持参の薬草
匂いを嗅いだりして名前を当ててみる

私たちが毎日飲むお茶。どうせ飲むなら健康になれる薬草茶がいいなぁ、と思いませんか? でも、「“薬草”って“薬”と何が違うの?」「飲んだら健康になれるの?」「どうやったら美味しい薬草茶が作れるの?」と、色々な疑問が湧いてきます。今回の講座はそんな疑問を解きながら薬草を気軽にブレンドしてみよう、というものです。

[開講日]2014年1月18日(土)
[講 師]小川 康
報告者●三沢織江


コンセプトは「薬草茶でおもてなし」


浅煎りと深煎りでは
味も香りも違う
浅煎りと深煎りでは味も香りも違う

まずは自宅にお客さまを招いてお茶をふるまうつもりで薬草茶を作ってみましょう、と小川さん。
お客さまが到着する少し前から薬草を焙じておくと、到着のころには部屋中には香ばしい香りが広がっています。はじめにお茶の香りでお客さまにリラックスしてもらうのも、おもてなしのひとつです。焙じるのは滅菌と、香ばしくすることによって飲みやすくすることが目的ですが、目の前で焙じていることで、お客さまへ「滅菌してますよー」、という安心感を与えられもします。人間は本能的に少し焦げたような、香ばしい香りを好むのだとか。香ばしくすることによって、薬草のクセを和らげもします。

シナモンやクローブなど、台所で見たことのあるものも
シナモンやクローブなど、
台所で見たことのあるものも

薬草の効能を聞きながら、柿の葉、ヨモギ、スギナを順番に焙じてゆくと、部屋中に香ばしさとお茶の青々しさの混ざった、ほっとリラックスできる香りで満たされます。
そうして焙じた柿の葉、ヨモギ、スギナと、小川さんが持参してきた種々の薬草を各自ブレンドし、みんな各自のmy薬草茶を作ります。ブレントしたお茶をお客さま同士でシェアしあい、「思ったのと味が違って面白い!」「時間が経つと味が変わる!」と、和気あいあいの雰囲気で品評会が行われました。

スーパーにある材料で葛根湯を作ろう


風邪のひきはじめに服用する葛根湯。パッケージ裏の成分をよーく見てみると、台所やスーパーなどで手に入れられる身近な材料も。それなら、自分で作ってみよう!というのが、今回の講座、第2弾のお題です。

葛根湯の材料はコチラ。
1.葛(肩こりに効く)
2.麻黄(発汗)これは購入できない。主成分のエフェドリンはカフェインと似た作用なので、緑茶あるいはコーヒーで代用。
3.生姜(身体を温める)生だと刺激が強いので、乾燥させてから使う
4.ナツメ(滋養強壮)もし手に入らなければ、アンズで代用してみる
5.シナモン(リラックス、腸の働きを抑える)スーパーのスパイスコーナーにありますね。
6.甘草(喉の痛みの抑える)購入できなければ、リコリスでできているのど飴を代用。
7.シャクヤク(鎮静)こちらも購入できないので、残念ながら割愛!

富山の配置薬
富山の配置薬。こちらは
ハッキリと効きめがあります。

自家製ですから、あるもので気張らずに配合しましょう、と小川さん。これらをティーポットに入れ、熱湯を注ぎ、しばらく待ちます。すると注ぎ口から漂ってくる香りは葛根湯そのもの。そして、内臓からじんわりと優しく温まります。手作り葛根湯のよいところは、飲む人の体調や好みにあわせて加減できるところ。相手の体調にあわせて作った葛根湯は、ひときわ身体を温めるでしょうね。

「薬と薬草はプロ野球と草野球くらい違います。お茶に薬効を求めず、リラックスして楽しむことが大切」と、小川さんは言います。今回私たちが親しんだ薬草茶は薬ではないので、飲んだことによって身体の悪いところが即座に治ったりすることはありません。プロの手にかかればハッキリ効果のある薬にもなる薬草ですが、私たちが家庭で「薬」を作り出すのは無理なことです。それよりも、「いい香り」だったり、「おもてなし」を楽しみ、ちょっぴり身体にをいたわったり、「相手を思いやって淹れ」たりすることを楽しもうではありませんか。


関連ツアー

講師の小川さんのブログはこちら

小川康のヒマラヤの宝探し