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貴州・トン族のふるさと 肇興周辺の村歩き

 
鼓楼の下でトン布の杵打ち作業(堂安)

鼓楼の下でトン布の杵打ち作業(堂安)

トン族といえば、歌に長け、木造建築の技術に長けた民族。そのトン族の象徴ともいうべき鼓楼を村の中に5つも有しているのが、トン族最大の集落・肇興(ザオシン)。

肇興へのツアーはいろんな旅行会社が取り扱っています。が、せっかくここまで来たなら、トン族の文化にもっと近づきたいと思いませんか? ここでは肇興を中心にトン族に浸ってみるコースをご紹介します。


紀堂にて

トン族の小さな村を歩く

世界的に有名なものがあるわけではありません。車で巡るだけの旅を一休みして、村と村を結ぶ道を歩いてみませんか。魔よけの札、おじさんが腰に吊るしているもの、家の軒先からぶら下がっているもの、天秤棒で担いでいるもの、学校帰りの子供たちの元気な姿、壊れたまま放置された水車、村を巡る水路、立派な壁に守られたご先祖様の祠、村を出る門、等高線に沿って整えられた棚田、土地神様、村の掟を定めた石碑などなど。この村で昔から、そして今も大切にされているものが見えてきます。そんな当たり前の再発見、これも旅の醍醐味ではないでしょうか。


まずご紹介するのは、肇興の村の南に位置する3つの村(登江、紀堂、己倫)です。めったにツーリストは訪れない小さな村で、トン族の文化に少し触れることができるでしょう。

鼓楼の佇まいが溶け込む(登江)

鼓楼の佇まいが溶け込む

登江(ドゥンジャン)

肇興の南西6km。標高710m。ちょうど5匹の龍がここに群れているのように、5つの山脈が集まっているところから五龍堂と名づけられたお堂があります。ここには、檐公(ヤンゴン)という神様が祀られ、トン族のみならず、ミャオ族、チワン族、ヤオ族、スイ族、漢族からも信仰を集めていたことで知られています。その近くには何故か鳥竿が立てられており、日本の鳥居を彷彿とさせてくれます。


厳重に囲われた祖先の啤(紀堂)

この中に祖先を祀っている

紀堂(ジータン)

肇興から約4km。標高670m。トン族の母系社会では、偉大な女性の祖先を薩瑪(サーマ)と呼び崇拝しています。珍しいことにこの村では、2番目に偉大な薩温(サーウン)も祀られています。ともに、厳重に囲われ普段は立ち入ることができません。中には土が盛られ、その上に石を祀り、その上に半開きの傘をかざしていることが多いです。


唐辛子日干し(己倫)

唐辛子を天日干し

己倫(ジールン)

肇興から1.5km。肇興の孟家の分家が暮らす小さな村で、かつて省都・貴陽(肇興から約500km)までたった5歩で歩く怪力怪食の巨人が住んでいたという伝説があります。その話を聞いてこのあたりは誰も攻め入ろうとしなくなり、今もその巨人が住んでいたといわれる土地には家を建てないという暗黙の了解があるそうです。


今度は東に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?棚田を横目に見ながら車で上り詰めた村からスタートです。


生きた博物館・堂安(タンアン)

肇興から東に6km。坂道を登っていったところにある村が堂安(840m)。ここは基準に合わない建築物の増築を禁じられ、鼓楼、村門、民家、劇台、風雨橋、古い墓、棚田などが伝統的なトン族の村として保存されています。

堂安の棚田・風雨橋を見下ろす

堂安の棚田・風雨橋を見下ろす

鼓楼の下で憩う

鼓楼の下で憩う



棚田ハイキング(徒歩=約2時間半)

村の入り口に到着したら、眼下に続く棚田を見下ろしてみましょう。田植え近い時期なら青々と続く棚田の中に風雨橋が映え、その先には、肇興の村が遠くに見えることでしょう。村に入ったら、鼓楼の下で一休み。薩瑪の祭壇にお参りしたら、出発です。

肇興の村を目指してあぜ道を下ります。使われなくなった水車を過ぎてしばらく行くと、小さな村に入ります。小学校があり、登下校の時間なら元気な子供たちが同じ道を走り抜けます。村には願掛の小さな祠があり、その前にはたくさんの竿。願いが成就したら神様へのお礼に1本竿を立てるのだとか。小さな村にたくさんの竿。信心深さが伺えます。農作業する家族、学校帰りの子供たち、トン布の砧打ちをするおばさんたちに声をかけながら進んでいけば、あっという間に肇興にたどり着くことでしょう。

村人の生活道を歩く(堂安)

村人の生活道を歩く

学校帰りの子供たちも行き交う

子供たちも行き交う

野で遊ぶ子供たち

元気な子供たち


多くの鳥竿が奉納されている

小さな祠も大切にされている

耕田に精を出す

農作業に精を出す家族