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ベトナム北部山岳地帯への鉄道の旅

 

列車での移動は旅心をくすぐります。寝台車ともなるとその国や地域の雰囲気を間近で感じることもできます。ハノイからラオカイ行きの寝台列車は、寝ている間にベトナム北部に到着するため、北部での目玉、少数民族の村訪問の旅にはぴったりの移動手段です。ただ、見知らぬ外国での深夜の移動には不安な要素もあるのも確か。列車に乗る前の持ち物から列車内を快適に過ごすためのちょっとしたアイディアをご紹介します。

●●●…持って行ったほうがいいもの  ●●●…人によっては必要なもの


列車に乗る前の準備編

切符

ラオカイ行きの切符

ハノイからラオカイへ行く寝台車は、21:05の出発で05:20以降に到着します。約8時間、300kmの鉄道の旅です。ハノイでは夕食を先に済ませておき、駅へ向います。荷物は、手元に必要な懐中電灯タオル目覚まし時計貴重品トイレットペーパーなどと列車内に必要のない荷物を分けておけば用意万全です。また服装も、そのまま寝ても大丈夫なものに着替えておくと列車内で着替える必要もなくなります。コンタクトレンズの方はメガネの準備もぜひお忘れなく!

破線

20:00 ハノイ駅に到着

ハノイ駅

ハノイ駅

駅はたくさんの人々で賑わっています。ベトナムでは予定の時間にならないと、駅のホームに入ることができないため、まずは、駅の横の待合室に入り少し休憩をします。

駅では観光客や地元の人々がいるので、念のために貴重品などからは目を離さないように注意が必要です。出発30分前ぐらいになると係員の検札が始まります。

破線

20:35 列車へ乗りこむ

ハノイ駅ハノイ駅

(左)コンパートメント

(右)洗面所

改札を通りホームとホームの間の線路をまたいで歩いて渡りお目当ての列車へ移動します。荷物は転がすことが難しいので、担ぐことのできるほうが移動はスムーズです。階段は多くはないですが、荷物は自分で持ち上げられるぐらいの重さにしておきます。列車内ではアルコールの販売や食堂車もないので、買い忘れたものはホームにいる売り子さんから買いましょう。トイレと洗面所は各車両の端にあります。1等寝台車は4名のコンパートメントで、大きな荷物は下段ベッドの下、もしくは上段の横の荷物置き場にあります。

またコンパートメント内の電灯があり、更に各ベッドにも小さな電灯があります。コンセントも上段、下段にあるので、これからの写真撮影に備えて充電しておくとよいでしょう。またミネラルウォーターも一人一本無料のものがあります。

ベッドには布団、枕があるのですが、持参のタオルがあれば、枕カバーとして使えます。また布団はふかふかではありませんが、寝ることには支障はない程度です。夜中に急に寒くなったり、暑くなったりするので1枚、羽織るものがあると便利です。

破線

21:05 いよいよ出発

ハノイ駅

ハノイ駅ホーム

すっかり寛いでいるうちに、列車がゆっくり動き出します。市内を出て紅川(ホン川)を渡ると、あたりは真っ暗になり、時折家から漏れる電灯や道路を走るバイクのランプがみえる程度です。しばらくすると、コーヒーを売りにきますが有料です。各コンパートメントは鍵がかかりますが、人は出入りできますので、貴重品は身につけるか手元に置くほうが安心です。

深夜0時ごろには通路の電気やコンパートメントの電気は消灯になりますが、手元のランプはつけることができますので安心です。車内もだんだん静かになり、どこかのコンパートメントから話し声が聞こえます。気になる方は耳栓やアイマスクなどはあると、ゆっくりお休みいただけるのではないでしょうか? 列車の揺れが心地よい眠りに導きます。

破線

05:20 ラオカイ到着

ラオカイ駅

ラオカイ駅

ラオカイは終点のため寝過ごすことがないので安心ですが、到着時はまだ暗いので忘れ物には注意して下さい。ラオカイ到着後、駅前のレストランで朝食です。朝食後トイレを借りて身支度を整えて、サパへ向かいます。サパまでは1時間ほど。かなりくねくね道なので、車酔いをされる場合は、ラオカイ到着時に酔い止めの薬をぜひ飲んでください。



復路のラオカイからハノイへの寝台列車も、ほぼ同じです。ハノイ到着も早朝なので、朝から営業しているフォーのお店で朝食なんていかがでしょうか? 温かいスープが胃と心に沁みます。

そもそも、ハノイとラオカイを結ぶ鉄道は、20世紀初頭、中国南部の資源を狙ったフランスがベトナムへの輸送手段としてハノイ~昆明間に鉄道を敷設したことに始まります。山岳地帯での工期短縮のため狭軌鉄道になったといいます。最近まで昆明までの国際列車が走っていましたが今は国境手前のラオカイ止まりです。かつてどんな人やどんな物資を運んだのでしょう? 窓の向こうに広がる夜の帳を眺めながら200年の歴史に思いを馳せてみませんか?