旅の相棒に自転車はいかが?

汗だくになってペダルをこぐ夏よりも、涼しくなるこれからのほうが自転車にはちょうど良い季節です。歩くより適度な運動量 で、少し汗ばむくらい頑張ってみても頬をなでる風が気持ちよく感じられることでしょう。今回は「歩く」から一歩進めて、自転車を「こぐ」旅の魅力と新たな自転車ツアーコースをご紹介します。

「あるく」から「こぐ」へ

トレッキングという言葉がだいぶ定着してきました。登頂するといった強い目的意識から離れて、道を歩くこと自体を楽しむ行為、ハイキングよりは少しワイルドに…、そんなイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。トレッキングという旅のスタイルが定着してきた今、次のステップとして自転車で旅先を巡るのはいかがでしょう。歩くよりも早く、だから広く行動でき、それでいて心体感覚そのままに操作できる手軽さ。歩くという行為も、日常のそれと旅行中の非日常では、その楽しさに違いがあるのと同じように、毎日乗っている自転車も旅先ではその素晴らしさを再発見できるのです。


ひょいと降りて休憩も思いのまま

やまみちだって行けるんです

河原には自転車が似合う?!

まずは街から

自宅と駅、勤め先など毎日の往復に当たり前のように自転車を利用していると、日常的すぎて、その良さを忘れてしまいがちです。
もし、駅から会社まで歩いて通っているのなら、同じ道のりを自転車で走ってみませんか。街や人が、まるで違って見えてくる筈です。ちょっとした旅気分も芽生えます。行ったことのない土地への旅はもちろん魅力的ですが、知った土地、知っているつもりの土地も旅する視点を持つだけで、気づかなかったものが見えてきます。普段歩いているところを自転車に乗ってみる。サドルの高さの視線、ハンドルを握り、ペダルを踏むという行為があなたをいつの間にか旅人気分へと導いてくれ、そしてその機動力があなたの行動範囲をいつの間にか広げてくれることでしょう。
電車や地下鉄の移動ではどうしてもその駅周辺同士が点と点でしかつながらず、車だと渋滞…。そんな時、自転車の機動力をもってすれば複数の駅をまたいだ「面」として街を感じることができます。もちろん歩くのも楽しいものですが、移動速度が圧倒的に違うことで行動範囲が広がり、より多くのものをつながった時間の中で楽しむことが可能になります。また、こうした街中だけでなく郊外においてもその機動力は、発揮されます。
移動の手段としてのスピードよりも、だからこそ広く行動できる点が旅に最適だと思うのです。

とはいえ、自転車をどこにでも持ち運べる人は少ないでしょうし、自分の乗りたい場所で自転車を確保出来ない場合も多いでしょう。また、自転車を確保してもその行動範囲にちょうど良いコースや、同行してくれるガイドもまだまだ少ない状態です。わかっていても自転車の旅を実行に移すのは難しい現状があります。
そこで、風カルチャークラブでは日帰りで東京、京都を自転車で廻る旅から、チベットからヒマラヤ越えでネパールを目指す旅まで。もうひとつの旅のスタイルとして自転車ツアーを企画しています。お楽しみに。

「歩く」と共に「こぐ」も旅に欠かせないものになるはずです、きっと。

あなたの旅に、自転車が待っています。