ラダック・フェスティバルの賢い見方、撮り方[LADAKH]

今年もラダック・フェスティバルがやってきたーっ!
去年は、予想外にも興奮してしまったので、今年は冷静を保つことにした。(お祭りだから興奮してもよいのでは?)

いぶし銀のおやじ(いぶし銀のおやじ)

祭りも二回目となると、前回の経験を活かし、見学のための時間と労力を有効に活かすことができた。
大半の観光客は、レー市内のメイン・バザールで市中パレードが来るのを待っている。
一方、玄人(というか単に情報をつかんだ観光客)は、パレードのメンバーが集合するチュビ地区で待ち伏せをする。場所は、レーの町の北側、王宮やナムギャル・ツェモ寺がある丘の裏側、サンカル寺やラムドン私立校のある方面だ。時間は、9時15分から30分ごろに着けばいいだろう。

チュビ地区のパレード・メンバー集合地点兼スタート地点では、民族衣装を着けたラダック各地の人々が、衣装や飾りを着けスタートの準備をしていた。
スタートする前は、写真を取り放題である。中には、恥ずかしがる中高年のご婦人もいるが、だいたい、愛想よくポーズをとってくれたりする。撮影代を要求されることもないので安心だ。
ラダッキー女性の正装(前)(ラダッキー女性の正装)
男性は烏帽子を折ってかぶる(男性は烏帽子を折ってかぶる)

パレードは出身地区別の各種チームに分かれている。なかでも華やかで人目をひくのは、「花の民」の別名があるドクパ族のチーム・ダ・ベマのメンバーだ。

ドクパ族(ドクパ族1)

ドクパ族(ドクパ族2)

ドクパ族の後ろ姿(これは後ろ姿)

パレードは10時15分にスタートした。
チームによっては、市内の通りを進行中まったく踊らないチームもある。また、踊るチームであっても、ある地点からある地点は歩いて、ある地点で踊り始める。そこで、賢い観客としては、一箇所で待っていないで、パレードとともに、歩き出し、お気に入りのチームがいたらオッカケをすることだ。

来年以降のラダック・フェスティバル観光の参考のため、2つのチームを推薦しておこう。(ただし、将来、これらのチームが消滅しても責任は取らない)

チームSOS
チョグラムサル村にあるチベット難民の小学生チーム。今年の参加者は58名。SOSとは、「チベット人を助けて!」のことかと思ったが、聞いてみると“Save Our Soul”の略だそうだ。小学生たちが、チベット各地の民族衣装を着て、色彩的にもにぎやかなチームだ。ただし、パレード中、パーカッション隊の少年団員が太鼓を打つほか、他の少年少女団員は、踊らないのが残念だ。
先頭を行くパーカッション隊(先頭を行くパーカッション隊)
アチェラモ隊(アチェラモ隊)

チーム・ドムカル

一押しのチームがドルカル村のダンサーたちだ。
ドムカル村は、インダス川下流、カルツェからダ・ハヌー地区へ行く途中の村で、観光客はめったに立ち寄らない。今回、パレードが始まる前に、集合地点で各チームを撮影していたのだが、このチーム・ドムカルのメンバーがもっともノリノリだった。パレード開始以前から、踊り始め、しかも観光客のためというより、村人自らが楽しみのため踊っているのがわかる。ラテン系の血が混じっているのだろうか?
突然、メンバーの男性が路上に座り込み、毛糸の糸を紡ぎだした。これは、観光客向けのパフォーマンスだ。演出過剰でもある。
路上で座り込み、毛糸をたぐり出す

先頭を勤めるのは、狩人の格好をしたメメ(お爺さん)、と妊婦の格好をしたアビ(お婆さん、中は男性)だ。二人とも、布で顔を覆っている。メメは、手に複雑に絡まった枝を持っている。アビの踊りもこっけいだ。
メメというおじいさんアビというおばあさん。おなかが膨れている

また、ほかのメンバーのうち、何人かの男女の服は、破れていたり、つぎはぎがあったっていたりしてパンク系か?

メンバーの青年男性陣の踊りも、他のチームの正統的で静かな踊りと異なり、腰の振りが意味ありげに激しい。
女性陣のメンバーも他のチームに比べて美女が多かった。
ドムカル村の美少女達(ドムカル村の美少女達)

市中パレードが終わったあと、各チームは、ポロ・グラウンドでも踊りを披露するのだが、観客席から踊る場所は遠いので、望遠レンズをお持ちでない方には、観覧をお勧めできない。踊りも、基本的には、市中パレード中に踊った内容と変わらない。わたしは、市中パレードを見終えた後、興奮冷めやらぬうちに、ホテルへと戻っていった。(興奮してるじゃん!)

ラダックの秋の空が青かった。
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おまけ
ラダック美人の写真
美女1 美女2