チベット人の飲み会 [LHASA・TIBET]

この日ほど、自分のDNAをうらむ時はない。

先週、風の旅行社の現地手配会社TNY(チベット雲珠探検旅行社)の飲み会があった。 一年を総括した大ミーティング後の飲み会。 去年は、チベットの観光業はさんざんであったが、そんな雰囲気を吹き飛ばすほどの飲み会であった。 決して「やけ酒」ではないが、案の定、飲むスピードと量が尋常ではない「チベット式」飲み会となった。 

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(左から、ハン、会計のツェデキさん、和恵ことダドゥン、そしてドライバーのチャンバ)

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(左から、TNYの社長・トプテンさんの奥さんリリさん、英語ガイドのペンバ、ドライバーのプチュンさん)

僕は、予めウコンなどを飲んでいったが(二袋も!)、そんなのは気休めにもならなかった。 この時ほど、チベットの駐在業務はつらいと思ったことはない。 風の東京本社には酒豪の登山家たちが多いようだが、この時期だけ駐在を変わって欲しいものだ。 ほんとに。

この強引に飲ませる、「文字通りの乾杯」(それも休みなし)の習慣は、日本にも数十年前まであったようなものだが、チベットでは「マイペース」ということは絶対に許されざる「違法行為」となる。 もしそのような飲み方をするならば、違法どころか、心を持った人間扱いしてくれないであろう。

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(ドライバーのダタ、とハン)

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(「チャンを飲みかますか、それともビールですか?」と言いながら、ダワツェリン泰男が飲めないリリさんにからむ。)

TNYは全部で二十人ほどのスタッフなのだが、ハンを除いて全員チベット人である。 そのハンは、チベットで育ったためにチベット語はネイティヴ並(今時の漢民族では非常に珍しい)、そして、嫁さんはチベット人である。 ドライバー、オフィス、そしてガイドがこれほどまでにチベット人で満たされているラサの旅行社は珍しい。 それだけにTNYは、「チベット的」なるものを、チベット世界を、−そのあるがままの体現者であることにより−、我々に直に体験させてくれる、まさにホンモノの地元旅行社といえる。 風のチベットツアーの充実度の高さは、このTNYのクオリティあってのことである。 規模は決して大きくないが、いろんな意味で(サービス、もしもの時のバックアップ体制、ガイドのきめ細やかさ、など)、旅行社としての質は「ラサ一」ではないかと僕など思っている。 贔屓目ではなく。

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(TNY社長のトプテンさんと。 僕は四川の火鍋のように紅くなっている。)

さて、先週の飲み会。
社長のトプテンさんは飲めない僕を気遣って、一番最初に乾杯してくれたが、その後スタッフたちの乾杯攻勢により瞬く間に撃沈された。 「先生思いの」泰男は、ふらふらになっていた僕をさらに追い込むように乾杯させやがった。 やばくなって、ハンやさくらの世話になった。 カラオケになだれ込む様に行ったが、あまり覚えていない。 さくらの歌がうまかったことぐらいか。 

Daisuke Murakami

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(歌のうまいさくら)

1月20日
(ラサの)天気 晴れときどき曇り
(ラサの)気温 −1〜11度 (寒さが急に和らいできました。昼間は結構アツイです。) 
(ラサでの)服装 厚手のジャンパーやコート、長ズボン。 日焼け対策は必須。 空気は非常に乾燥しています。 念のために、雨具は持ってきたほうがよいでしょう。 

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