喧騒のマラケシュを歩く

温かな光に彩られ映える 夜のランプシェード店
温かな光に彩られ一段と映える 夜のランプシェード店

モロッコの古都マラケシュ。歴史は深く11世紀後半に、イスラム王朝の都として築かれ、その後いくつもの王朝がこの地を拠点として栄えてきました。様々な人が行き交い、伝統を守り伝え、そして発展してきた一大都市マラケシュ。

旧市街はメディナと呼ばれ、かつての人々のこの地への想いを垣間見ることができ、今を生きる人々の熱い魂を感じられる、そんな場所なのです。混沌としたメディナを彷徨い、静寂の中で噴水が静かに流れるリアドで寛ぎ、夜は喧騒とエネルギーに満ちたフナ広場で食欲と好奇心を満たす…。
12世紀前半に築かれた長さ18kmの城壁の中に広がるアラブの世界。マラケシュとはいったいどんな町なのでしょう?

スーク散策


マラケシュで一番の楽しみはスーク(市場)散策。歩いていると、現地の人々には日本人だとわかるのか、片言の日本語で「コンニチワ!アリガトウ!ナカタ!ホンダ!」等など、人懐っこい挨拶(野次?)が飛んできます。網目のように張り巡らされた路地は、慣れるまでは方向感覚を失い、迷子になってしまいそうです。ガイドの背中を見失わないように、進んでいきます。

宮殿や博物館見学
メディナ内は車が通行できないため、訪れる観光地も、石畳の道を歩いていきます。北アフリカ最大の規模を誇る神学校であり、モロッコ独立の1956年まで使用されていたベン・ユーセフ・マドサラや、19世紀後半宮殿として建設され独立前まで女学校として使われていたマラケシュ博物館、色鮮やかなタイルや彫刻が素晴らしいバヒア宮殿等、それぞれがメディナを構成する一部のように佇んでいます。国民の多くが信仰しているイスラム教の教えに則り、モロッコの人々にとって宗教、戒律や礼拝等、生活そのもの。モスク内部は異教徒が入ることはできませんが、イスラムの世界を感じる元神学校見学や、タイルや石膏彫刻が見事な建築訪問など、新鮮な発見がいっぱいです。

ベン・ユーセフ・マドサラ
ベン・ユーセフ・マドサラ
マラケシュ博物館
マラケシュ博物館


職人街
フナ広場の北側には、様々な分野の職人達が集まり、切磋琢磨しながら制作・販売をしています。ランプシェード、銅や真鍮製品、なめし革、絨毯等々、賑やかな製作の音や掛け声が響き渡っています。全て手作業の一点もの。気に入ったものがあればお土産にいかがですか?

なめし革工房一帯
なめし革工房一帯
ランプシェード街を進む
ランプシェード街を進む

バブーシュ専門街
バブーシュ専門街
真鍮製品
真鍮製品


野菜市場
屋根のある路地から視界が開け、突如として出現する青空市場。山積みになった新鮮な果物や野菜、香草、日本では珍しいエスカルゴなど売られています。賑やかな掛け声が響き、現地の人々の暮らしぶりを垣間見ることができます。

香草売り屋 しっかり吟味!
香草売り屋 しっかり吟味!
山積みの果物
山積みの果物
屋台で売られているエスカルゴ
屋台で売られているエスカルゴ


お土産探し
メディナを歩いていると至るところに、買い物心をくすぐるようなお土産物屋があります。フナ広場周辺は特に多く、どれにしようか迷ってしまいます。値段交渉が可能なお店なら、そのやりとりも楽しみです。色々なお店を廻って知らず知らずに、出発地点から離れて迷ってしまったら、「フナ広場に戻る」ことを頭に入れておきましょう。

▼ 詳しくはコチラの記事で!
モロッコで見つけたかわいい雑貨
モロッコお土産情報

ミントティーグラスセット
ミントティーグラスセット
ポストカードも種類が豊富
ポストカードも種類が豊富


寄木の木工細工
寄木の木工細工
色々吊り下がっている楽器屋さん
色々吊り下がっている楽器屋さん





口に入れるもの、肌に塗るものなど身体へ影響が考えられるものは、露天のものよりも、きちんとした販売店で購入される方が安心です。
フェズでは、陶器や刺繍、金細工、革製品等が有名です。訪れる町、購入したいものなどを考慮しお買い物を楽しんでください。


ジャマ・エル・フナ広場


様々な人のエネルギーが満ち溢れている、ジャマ・エル・フナ広場。かつて公開処刑が行われた場所は、その後時を経て、マラケシュのシンボルへと変わりました。空間そのものが世界無形文化遺産ともなっているこの広場は、1年365日、毎日がお祭りのように活気溢れ、時間によって異なる光景が広がっています。全世界を探しても日中と夜の雰囲気が全く異なる場所は、なかなか見つけられないでしょう。
昼間は、だだっ広い空間に、オレンジジュースの屋台などがいくつか軒を連ねている程度。そして夕方頃から続々と屋台の準備が始まり、夜の顔へと移り変わっていきます。

絞りたてのフレッシュジュース お腹一杯になります
絞りたてのフレッシュジュース お腹一杯になります
夕方 屋台の準備が始まる
夕方 屋台の準備が始まる


大道芸人がパフォーマンスを繰り広げ、ジュースの釣りをする人々と、冷やかし(?)で見守る人々、ヘナを描く女性達、水売りのおじさんや蛇使いの集団など、サーカス会場に紛れ込んだような賑やかさです。

夕暮れ時 どこからともなく人が集まる
夕暮れ時 どこからともなく人が集まる
蛇使いのおじさん カメラ目線もしっかり
蛇使いのおじさん カメラ目線もしっかり


アクロバットを繰り広げる芸人達
アクロバットを繰り広げる芸人達
大人も子供も夢中になるジュース釣り
大人も子供も夢中になるジュース釣り


日が暮れる頃には、数え切れない程の屋台が出現します。調理の白い煙と、人々の熱気が立ちこめ、盛り上がりもヒートアップ!そして真夜中までその熱気が続くのです。
フナ広場近くの高さ77mの塔クトゥビアもライトアップされ、幻想的な雰囲気になります。時間があれば馬車に乗ってメディナの周りをいくのも楽しいでしょう。(有料)

カフェテラスからの眺め
カフェテラスからの眺め
人気店は常に満席
人気店は常に満席


女性の姿も多く見かける
女性の姿も多く見かける
夜のクトゥビア
夜のクトゥビア


ツアーでフナ広場の屋台で食事が含まれている場合は、ガイドがお勧めの美味しいお店へご案内いたします。揚げたての魚フライやスープ等、美味しいですよ!

大道芸人や蛇使いを撮影する場合はチップが必要です。金額はきちんと確認しましょう


他、こんな楽しみも!


アラビアンナイトの舞台のような一夜
アラビアンナイトの舞台のような一夜

ベリーダンスショー
現地を訪れたら、その土地の音楽や踊りを鑑賞したい、という方も多いと思います。マラケシュのフナ広場から徒歩10分ほどのお店では、夕食と共に楽しむことができます。砂漠の音楽「グワナ」とは異なりますが、妖艶なダンサーの踊りは、マラケシュの一夜を盛り上げてくれることでしょう。

スーパーマーケット
ちょっとしたお土産に、現地のお菓子や調味料、お茶など買いたい、地元のスーパーに寄って見たい、という方もいらっしゃると思います。またイスラムの世界ではお酒は禁止されていますので、地元の人が訪れる商店やレストラン、リアドでは、アルコール類が置いていないことが殆どです。そんな時はスーパーマーケットが強い味方。大きなスーパーは新市街に位置していますが、ご希望があればご案内します。

フランスの植民地だったモロッコはワインも生産しています
フランスの植民地だったモロッコは
ワインも生産しています
大きすぎる?かごを引いてお土産探し
大きすぎる?かごを引いてお土産探し
読めないけれど、可愛らしいパッケージのお茶パック
読めないけれど、可愛らしい
パッケージのお茶パック


リアドに泊まる
風のツアーでは、マラケシュ滞在時リアド(邸宅を改築した宿泊施設)宿泊を提案しています。旧市街の中に位置し、ふらっとスークを歩けることが大きな魅力。利用予定のリアドは宿の規模や設備、立地など様々ですがまるで暮らすような気持ちで過ごせることで、旅の充実度をさらに高めてくれることでしょう。
詳しくはこちら→モロッコでリアドに泊まる
※ 高級リアドやホテルへの宿泊手配も承ります。ご希望の方はご相談下さい。

ゆったり寛げて居心地がよい
ゆったり寛げて居心地がよい
こんな路地裏にひっそりと入口があります
こんな路地裏にひっそりと入口があります




morocco_kiji041

morocco_kiji041

ホームステイ体験も
ホームステイは、その土地を深く知ることのできる旅の醍醐味の一つ。マラケシュでもそんな体験が可能です。家庭料理を一緒に作ったり、ティータイムを楽しんだり、一緒に市場への買い物や近所のハマム(公衆浴場)へ行ったり…。自由な時間も多いので、勇気を出して一人でスーク散策も行ってみましょう。歩き疲れて家路に着けば、「おかえりなさい!」とお母さんの声が温かく迎えてくれるのです。

何年経っても、変わらない人々の笑顔と、賑わいが続くであろうマラケシュ。エキゾチックで刺激も強い、そしてどんな訪問者でも温かく迎えてくれる包容力のある町でもあります。
風のツアーでは、殆どのコースでマラケシュを訪れます。また風のガイドは皆マラケシュ出身!ローカル情報にも精通し、明るく楽しくご案内いたします。是非皆さんも、マラケシュ滞在をお楽しみください!


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