添乗報告記

モロッコ周遊 メディナの世界と砂漠紀行9日間 (2007年4月)

 

2007年4月28日〜5月6日  文●鈴木雅子(東京本社)

モロッコを9日間で周遊する風では一番の人気コース。マラケシュ、フェズの2大メディナとサハラ砂漠、トドラ渓谷等、モロッコの見所をギュっと詰め込んだ贅沢な日程です。モロッコの魅力は一言では言い表せないと言いますが、正にその通 りでした。人、街、自然、遺跡どれも面白い!

2日目

長い長い飛行機移動を経てやっとカサブランカに到着。すぐに車でマラケシュに移動します。マラケシュに到着後、宿にチェックイン、今回はリアドに泊まります。リアドとはモロッコの伝統的な旧家を改造して作った宿のこと。鮮やかなモザイクタイル、噴水のある中庭、センスのいい家具、メディナ(旧市街)を見渡せる屋上のコテージ等があり、とても雰囲気があります。また、マラケシュのメディナはモロッコの中で最もエネルギッシュな場所と言われています。せっかく遠い日本からここまでやって来たのですがらメディナの中に泊まらない手はありません。メディナの中にあるリアドに泊まると人々の生活を肌で感じることができます。朝は礼拝の時刻を告げるアザーンの音がいやでも目を覚ましてくれます。
早速フナ広場へ出掛けフナ広場の屋台で夕食を食べます。フナ広場はものすごい人だかりで熱気ムンムン。屋台が所狭しと並んでいてその周りに人がたくさん集まっています。そんな中に私たちも突入するのですから迷子には厳重注意です。異国情緒たっぷりでここに来るとモロッコに来た!という実感が沸いてきます。
地元のモロッコや観光客と混じって白身魚やエビ等のフライ、野菜と牛肉の串焼等をいただきます。夕食の締めはモロッコ名物のオレンジジュース。オレンジジュースの屋台では目の前で手で絞ってくれます。その後、民族音楽を演奏する大道芸人等を見物してからリアドに帰ります。モロッコに到着した初日からとてもディープな1日でした。


リアド

夜のフナ広場


3日目

この日は終日マラケシュを観光します。バヒア宮殿、ガイドのユセフの自宅等に寄りながらメディナをグルグル歩きます。マラケシュの観光は徒歩が基本です。なぜならマラケシュのメディナには車が入れないからです。それもそのはず、メディナはまるで迷路の様に入り組んでいます。「ここは確かさっきも通った様な気がする・・・、でもやっぱり違う道かな・・・」と思うこともしばしば。みなさん口々に「とてもひとりでは来れないね」と言っていました。
お昼はモロッコの名物料理、「クスクス」と「タジン」。三角帽子のような蓋をして蒸し焼きにするのでお肉や野菜がとても柔らかくなります。特に野菜が多いクスクスは皆さんから好評でした。
夕刻には希望者だけで馬車観光に行きます。その途中、私はある「物」を買出しに行きました。そう、それはアルコールです。マラケシュの旧市街にはお酒が売っていません。そこで馬車観光の途中で新市街の酒屋に立ち寄りビールやワイン、ウイスキー等を買いに行ったのです。馬車に乗ってビールの買い付けなんてなかなか乙ですね。しかし!買ってきたワインを飲むためにリアドでワインオープナーを借りようとしたところ、リアドにワインオープナーがありませんでした。そうです、ここはイスラムの国でした。ワインは数日お預けとなりました・・・。


マラケシュのメディナ

クスクス

タジン


4日目

この日はオート・アトラス山脈を越えてトドラ渓谷へ向かいます。オートとは高いという意味。高い山だけありつづら折のくねくねの山道が続きます。途中で世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥを訪れます。実はその直前にひとつの関門が。アイト・ベン・ハッドゥの前には川が流れていますが、何故か橋は架かっていません。馬かロバに乗って川を渡るのです。これがなかなかスリルがあります。特にロバは安定感がなく、ロバの足が短くて乗っている人の足が水面に着いて濡れてしまいます。思わず「このロバ、足短い!」と叫んだお客様。一同爆笑!だってロバだから足が短いくても仕方ないじゃありませんか(笑)。
そうは言ってもアイト・ベン・ハッドゥは世界遺産。何がすごいかというとその壮麗な風貌もさることながらここに人が住んでいるということです。日干しレンガで造られた家で水道も電気もない昔ながらの生活を続けている人がいます。世界遺産に洗濯物が干されているなんて、おもしろいですよね。
日が暮れたところでトドラ渓谷のロッジへ到着。着いた時は暗くてで薄気味悪い感じがしますが、ここのロッジは翌朝目が覚めた時が一番のお楽しみ。


アイト・ベン・ハッドゥと足の短いロバ

トドラ渓谷
(一番下の真ん中にあるのがロッジです)


5日目

朝、目が覚めて外を見た瞬間、目に飛び込んでくる巨大な壁に声を失ったのは私だけでは無いはず。大迫力のトドラ渓谷を散策した後はメルズーガへ出発します。メルズーガといえばサハラ砂漠!ですね。メルズーガに到着したらラクダに乗って砂丘へ出発!ターバンを頭に巻いて気分はアラビアのロレンス。ラクダも急な坂は登れないので途中でラクダを降りて最後は歩いて砂丘の頂上へ向かいます。すぐそこに頂上が見えているのにこれが思ったより遠いのです。やっとの思いで頂上にたどり着くとちょうど太陽が沈もうとしています。これ以上無いほどベストなタイミング!大感動!きっとゼイゼイハアハア言いながらがんばって登ったからこそこんなに感動できたのだと思います。やっぱり人間楽ばっかりしちゃいけませんね。でも翌日筋肉痛になった人もいたようです・・・。
そしてなんとこの日は偶然にも満月。すなわち太陽が沈むのと同時に月が昇るのです。あまりに真っ赤で大きな月だったのでさっき沈んだ太陽がもう昇って来たのか!と思うほどでした。太陽が沈んだ後「ああー、沈んでしまった」となんとなくさびしい気持ちになったのが、満月を見てまたテンションが上がってしまいました。
夜はロッジに泊まるか、それともロッジから歩いて20分くらいのところにあるベルベルテントに泊まるか選べます。私はベルベルテントに宿泊しました。テントの中にはベットが用意されていて思ったよりずっと快適でした(ただし、朝起きると顔が砂だらけになっていました)。寝る前に夜空を見上げて天体観測。流れ星も見ることもできました。綺麗な夕日、綺麗な満月、おまけに流れ星まで見れるとはなんてラッキーな私。何かいいことあるかしら。


ラクダで砂丘を目指す

最後は歩きます

ベルベルテント


6日目


大スターとなった糞転がしくん

5時半ごろに昇る日の出に合わせてみなさん早起き。もっと早起きして昨日登った砂丘の頂上まで1時間くらいかけて登りに行った強ーいお客さんもいらっしゃいました。感動の朝日を拝んだ後ロッジに戻ります。その途中で糞転がしを発見。こんな灼熱地獄の砂漠の中で突如現れた一つの命に感心し、糞ころがしくんの撮影大会になりました。大の大人が糞転がしくんの周りに群がりカメラのシャッターを向けています。よく考えたらおかしな光景ですね。
ロッジに戻り、砂をシャワーで流し、朝食を食べた後フェズへ向けて出発します。長い移動の末、フェズに到着。到着後、スーパーに買出しに出かけます。このスーパーの大きいこと。食品から日曜雑貨、洋服、電化製品まで何でも揃っていてアメリカ等にある様なスーパーと同じです。あまりの近代都市ぶりに朝には砂漠の中にいたことがちょっと信じられないくらいです。本当に不思議な国です。

7日目


セクシーなベリーダンス

この日は終日フェズを観光します。まずは車で宮殿、ユダヤ人居住区、南展望の丘等を見学した後、メディナの中へ入りそこからは歩いて観光します。モスクやマドラサ、なめし皮工房等を見学します。途中で立ち寄った織物工房や民族服屋では買い物三昧。このメディナはいくら歩いても飽きることがありません。
そしてあっというまに明日は帰国の途へ着く日、今夜は最後の晩餐です。
今回はディナーショーが行われるレストランに行きました。ショーの内容は民族音楽、観客参加型のダンス、マジック、ベリーダンス等。みなさんの一番のお目当てはやっぱりセクシーなベリーダンス。男性陣は興奮気味?!私はガイドのユセフとドライバーのモハメッドもベリーダンスをノリノリで眺めていたのを見逃しませんでした。2人はムスリムのはずなのに。このアバウトさもモロッコならでは?気が付けば私もお客さんと一緒にダンスに加わりいつの間にか踊っているのです。こうして最後の夜は楽しく過ぎていったのでした。

(※ベリーダンスの見られるディナーショーは、ツアー日程には含まれていません。予約が必要となりますので、ご希望の場合は事前に弊社担当者にお知らせください。)


フェズの街

踊る鈴木(左から二人目)



ここまで読んでいただいた方はお気づきかと思いますが、今回は本当に楽しい添乗でした。とにかくたくさん笑いました。これもモロッコの持つ魅力がなせる業。深いことは考えずにとにかく単純に楽しい旅をしたいという方には是非モロッコがお勧めです。