添乗報告記

モロッコ周遊 メディナの世界と砂漠紀行9日間(2007年12月)

 

2007年12月29日〜2008年1月6日  文●岡田賢司(大阪支店)


ティシュカ峠にて

今回、男性2名、女性8名の10名様のご参加のモロッコツアーに、添乗員として同行させていただきました。モロッコは女性に人気の国なので、今までの報告なども、どうしても女性視点になってたのですが、今回は大阪支店の黒一点、岡田賢司がみたモロッコを紹介させていただきます。

モロッコの魅力はイスラムの文化とヨーロッパの文化が融合しているところです。
建物や街中の雰囲気もイスラムの細かい工芸品や色づかいとヨーロッパのセンスが融合しており、女性に人気なのがよく分ります。
しかし、モロッコの魅力はそれだけではありません。人、町、自然、砂漠多種多様な魅力があります。また日本やアジア圏とは全く違う文化なので、想像が出来ない全く未知の文化とであう体験ができる国です。
今回私が体験したことや行ったところで、「これぞ!」のお薦めをご案内したいと思います。

毎日がお祭り! フナ広場

マラケシュに到着し、夜、屋台で食事をするために、市内中心部にあるフナ広場に行きました。近づくにつれて光、屋台の煙、音楽が溢れてきます。屋台の周囲には、ジャグリングをしていたり、ビンをつりあげるゲームをやってたりと人だかりができていました。もう年に1度の祭りのようにフナ広場にいる人全てがハイテンションです。そして、いる人全てが笑っていました。そんな人々がいる風景を見ているだけで、なにかのショーを見ている感じがしました。私も本当にいるだけで楽しく、皆さんも熱気にあてられたような感じで写真を撮ったり、きょろきょろとしていました。ツアー後半でお客様に印象をきいてみると、「フナ広場がよかった。初めてここに来たときに鳥肌たった」と言ってらっしゃいました。フナ広場には来た人を楽しくさせるような魔術があります。


夕刻になるとにぎやかさが増します

屋台の周りでは大道芸も



屋台が出て夜のフナ広場は活気づきます

屋台のおっちゃんは
楽しそうです


マラケシュの街自体がパフォーマー


マラケシュのスーク
雑貨の多い地区です

翌日、マラケシュの街を歩いて観光しました。沢山のモスクもすごくきれいなのですが、それ以上に面白いのがスークです。スークはフナ広場から広がるように、迷路のような小さい道の両側にはすべて店が並んでいます。売っている人はとにかく明るい! そして、あまりしつこくもありません。歩いているだけでいろいろなところから声がかかります。「トウキョウ」「オーサカ」「ナカタ」「ナカムーラ」とか「ベルベル ヤスイ」とか・・・。街全体が酔っ払っているような熱気があります。どこの国でも値段交渉は楽しいですが、モロッコでは店員が明るいのでより楽しいです。オーバーアクションで物を勧めてきたり、冗談を言ってきたりと、相手も楽しんで交渉している感じです。いろいろな店があります。絨毯ばかり売っているところや、ランプ通り(ランプの赤色がきれいでした)、金物通り、靴屋通り、電化製品通り、服屋通り…、歩いているだけで楽しいです。一つの通りを入るだけで雰囲気がガラッと変わります。そして、屋根からこぼれる光が幻想的です。皆さんきれいな場所を見つけてはシャッターを押していました。


スークの中の大通りは人通りもすごい!

スークの中の広場
帽子などいろんなものが売られています


みんなで初日の出

今回マラケシュで泊まったリアドは、古い邸宅を改装した建物で、きれいな中庭がありました。本当に静かなところで、落ち着いた雰囲気があります。部屋によって内装が全くちがうので、皆さん部屋をきめてから、それぞれのお部屋訪問が始まりました。
「この部屋は応接間がある」とか「このベットきれい」とか話しながら、自分の部屋や他の部屋の写真をとっていました。
リアドでの宿泊の日に年越しだったので、リアドの上からみんなそろって初日の出をみました。リアドの中はすごく静かなのですが、屋上にのぼると街の喧騒が聞こえてきます。
そんななか、アトラス山脈から上る朝陽をみんなで眺めました。


リアドの屋上で初日の出を待ちました

朝日に照らされるマラケシュのメディナ


砂漠でラクダ


ラクダに乗って砂丘に向かいます

今回の目玉の一つがメルズーガの砂漠です。車を飛ばしてメルズーガのホテル「エル・コッホ」というホテルに到着しました。ここは、ラリーなどでも使われているところで、目の前が砂丘でした。
ここで一度休憩をしてからいよいよラクダにのって砂丘に向かいます。皆さん初めてのラクダ体験です。怖がる人もいれば、楽しんで率先して乗る方もいます。グループで綱を引いてくれる方がいるので、安心です。とはいえ、立ち上がるときや鞍の状態によってかなり乗りにくかったり、前後に振られたりします。揺られながら砂丘の真ん中にみんなで行きます。
一面赤色の砂丘にラクダの影が長くなって写ります。ラクダの上やガイドにカメラを渡して記念撮影。
そのあとラクダから降りて一番高い砂丘へ!!
人によっては「ここでもういいです」という人もいましたが、皆で励まして、ゆっくりゆっくりと砂丘を上ります。サラサラの砂なので、歩いてもずり落ちてきます。しかし、みんなで手を引きながら上ると一面、砂の世界広がっていました。この景色をみて、しんどかった方も「来てよかった!」と一言。目の前に見えている砂丘の50km向こうはアルジェリアです。
皆さん、しばし声を忘れて眺めています。
登ってきた方を見ると、今まで歩いてきた足跡が続いています。そして、遠くの山影に沈む太陽をみんなで眺めました。みんな夕日をみながら一言も喋らず、沈んでしまうまで待っていました。そのあと、砂丘を滑って降りました。行きは数十分もかかった砂丘も、下りは数分で降ります。みんな砂まみれになりながら、子供のようにはしゃいでいました。


ラクダから降りて砂丘をのぼります

みんなで日が沈むのを待つ
待ちに待った瞬間・・・!


モロッコの豊かな自然 ドライブを楽しもう

行ってみて感じた意外な魅力、それは「すごく自然が豊か」ということです。カサブランカでは大西洋岸の抜けるような青空に出会いました。アトラス山脈を越えるティシュカ峠では3,000m〜4,000mの雪を頂いた山々を見ることが出来ました。アトラス山脈を越えると、一転して乾燥した大地が広がります。砂漠といっても大部分は土や岩の砂漠です。またメルズーガでは赤い砂が敷き詰められた砂丘が広がり、またフェズに向かう途中ではグランドキャニオンのような渓谷を走ったかと思うと、スイスか、はたまた日本で言う軽井沢のような雰囲気風景を通ります。ヨーロッパの森林地帯のような場所もあれば、砂漠のオアシスのイメージそのままの町もあります。私も含めて、移動日も皆さん車窓の景色を楽しんでいただいておりました。


ティシュカ峠近くからのアトラス
(マラケシュ〜ワルザザート)

アトラスを越えると風景が一変
(マラケシュ〜ワルザザート)



ヨーロッパのような森林地帯
(ワルザザート〜フェズ)

モロッコ版 エアーズロック
(ワルザザート〜フェズ)


タイムスリップしたような街 フェズ


展望台からフェズのメディナ

7日目には古都フェズに到着しました。フェズはマラケシュよりも古い街で、ここのスークは本当に細い道が縦横に通っており、まさに天然の迷路になっています。今回はガイドとともにスークを歩きました。ここでは、みんな固まって歩きます。真っ直ぐ進んでいたかと思うと、急に裏路地にはいったり、また表からは普通の民家のようなドアを入ると、中は広いレストランだったりと、いろいろと驚かされる街です。古い町並みを見ていると、中世にタイムスリップしたと感じます。皆さん、路地を見つけるたびにカメラ片手に写真をとっていました。
きっと皆さんがとった写真は、何百年後に撮っても同じ街並みなのだと思います。

モロッコを感じるのだったらハンマム!

フェズでは希望者のみハンマム体験ができました。今回はローカルなハンマムに女性7名と私とガイドが一緒に行きました。ローカルなハンマムなので、そとから見ても全くそれとは分りません。入ると日本の銭湯の番頭さんみたいな方が座っていて、右側が男の入り口、左側が女の入り口でした。
最初にガイドのラシッドが番頭さんに話をすると、ちょっと太った女性がでてきました。ラシッドが参加者の女性に「この方が担当してくれます」と説明があります。いよいよ中に! 今回希望していただいた女性の方々は夜遅いにもかかわらず、すごいハイテンションでした。

さて、私のほうも一人でハンマム体験しました。女性と同じように、担当してくれる洗い屋さんの男性をガイドから紹介されました。ボディビルダーかと思うほどすごい筋肉質の男性で、ちょっとびっくりしました。さて、ハンマムの構成ですが、服をぬいで、パンツ一丁ではいると、3つの部屋があります。一番奥が一番あたたかく、あかすりと体洗う部屋。真ん中がその次にあたたかく、頭をあらう部屋一番手前が体をふいたりする部屋でした。
一番奥の部屋に入ると、男性が地べたに寝ていたり、思い思いに体をあらっています。そうしていると、例の筋肉質の洗い屋さんのが指差して、ここに寝ろと地面に指をさしています。地面のタイルはあったかく、気持ち良いです。そうしてまっていると、いよいよ洗い屋さんがあかすりをもってゴシゴシと力いっぱい体をこすり始めました。結構力が入っているので少し痛いなぁって感じです。まるで、地面に置いている服を洗うように洗われます。「物になった気分ってこういうことをいうのだなぁ」って思いながら、言われるがままに座ったり、あお向けになったりと動き、なされるがままでした。そのまま足から腕から顔まで隅々まで洗ってくれました。あかすりは効果があるらしく、バケツでお湯をかけられると、茶色い汚れたお湯がながれて行きます。

顔もあらって、さぁこれで終わった、と思うと、この洗い屋さんが腕を持ってきます。「エッ」と思っていると、その腕を前後左右に動かしていきます。ストレッチみたいで、しかもかなり力がつよい。結構痛いのですが、おかまいなしに動かしていきます。だからこの人こんなボディビルダーみたいな体なのかと思いました。途中までは良かったのですが、なぜか洗い屋さんの足を私の足にかけてきました。「な、何をするんだ!」って思っているうちに手を持たれて、体を持ち上げられてしまいました。まるでプロレス技の「ロメロスペシャル」です。こんな技をかけられたのは小学校で遊んでいた頃以来でした・・・。痛いこともありましたが、効果があり、体が軽く、肌がすべすべになりました。女性の参加者の方とあとで会うと「顔が違う」って言われてしまいました。
ローカルのハンマムなので、現地の方も沢山こられており、言葉はわかりませんがお湯を汲むのを手伝ってくれたりと親切な方に助けてもらった、楽しいモロッコ体験でした。
なお、女性の方は整体(ストレッチ)がなかったそうです。担当によるかもしれません。

(※ツアー日程にハンマムが含まれているのは、マラケシュでのホームステイのみです。それ以外のコースでハンマムをご希望の場合は、日程調整や予約が必要となりますので、できるだけ早めに弊社担当者にお知らせ下さい。ハンマム代は、現地で実費をお支払い下さい。)

おわりに


(写真左が添乗員)

いろいろとあまりいままで紹介されていないモロッコを紹介しましたが、本当に多様な顔を持つ国でした。そして、もっと長い間みてもまだまだ見足りない国だと思います。私も含め今回参加された方も「もういちど行きたい」と感じました。きっとどんな人でも好きなモロッコの姿を見つけることが出来ると思います。
是非皆さんも魅力が沢山詰まった国、モロッコに来て体験してみませんか。