添乗報告記

街角が絵になる場所 大西洋の港町“エッサウィラ”(2010年11月)

 

コース:特別企画 モロッコ周遊 メディナの世界と砂漠紀行10日間
2010年11月19日〜11月28日 文●中台雅子(東京本社)

大西洋の港町 エッサウィラ

モロッコ周遊ツアーで体験できるその醍醐味は、何と言っても、多彩な表情をしたモロッコを味わえること。訪れる場所はそれぞれに違った魅力を私達に見せてくれるので、毎日毎日、こんな顔をしたモロッコもあるの?!と、驚きの連続でした。めくるめく、モロッコの旅10日間。「特別企画 モロッコ周遊 メディナの世界と砂漠紀行10日間」の最後の舞台となったのは、今回、周遊ツアーでは初めて組み入れた、大西洋の町「エッサウィラ」です。モロッコの旅の終着点にふさわしい場所、エッサウィラについて、その魅力をご紹介します。

いざ、西を目指して

マラケシュを出発し、西へ一直線。大西洋をめざし車は走ります。車窓からの景色は、オリーブやアルガンの深い緑の木々が続きますが、マラケシュを出発し、休憩しながら車を走らせ約4時間後、視界がパッと開ける高台に到着します。そこから、オリーブの森の果てに広がる淡いブルー色の大西洋が見渡せました。高台から海沿いに白く広がるエッサウィラの町を遠望しながら、今度のモロッコはどんな表情を私達に見せてくれるのかな、と期待感が高まってきます。

はじめての大西洋

大西洋沿いの町 エッサウィラ

海は海でも「大西洋」を見るのは初体験!というお客様がほとんど。海沿いの道をドライブし、目の前に広がる初めて見る「大西洋」に皆さん感激!早速、車を降り、海へ駈け寄ります。海に向かってダイブ!というわけにはいきませんでしたが(冬11月)…、澄んだブルーの海、白い砂浜が広がるエッサウィラの美しいビーチは、海風に吹かれながら散歩するだけでもとても気持ちがよかったです。夏にビーチを訪れると、国内外からやって来る沢山の人々で賑わうそうです。マラケシュ出身のガイドも、夏は毎年、家族や友達と一緒に訪れ、海水浴を楽しみに訪れるとのこと。マラケシュから程近いエッサウィラのビーチは、地元マラケシュ人にとっても人気の町なんですね。


白とブルー 海辺の町

白とブルーのコントラストがきれい

エッサウィラの町を歩くと、今まで訪れたフェズやマラケシュ、どこの町とも違う雰囲気が漂います。その大きな理由の一つは、「白とブルー」で統一された町の色です。白壁の建物に、ブルーでペイントされた窓枠や扉の鮮やかな色合いは、海辺の町にとてもよく似合います。町を歩いていると、街角のどこもが絵になってしまう、そんな風景が広がります。また、ポルトガルやフランスの保護領であった歴史を持つエッサウィラのメディナ(旧市街)は、他の町とは違い、格子状に整然と町設計がなされ、大きすぎないサイズが町歩きにはちょうどいいのです。さっき到着したばかりなのに、なんだかすぐに町に溶け込めてしまう。そんな空気が流れるエッサウィラの町は旅人の私達を優しく受けいれてくれるかのようです。珍しく目新しいものに溢れたエキサイティングな町もいいですが、空を舞うカモメのようにゆったりとした時間が流れる町で過ごす一日も素敵です。

町にはゆっくりとした時間が流れる
町にはゆっくりとした時間が流れる
窓枠のブルーが鮮やか
窓枠のブルーが鮮やか

もう一つの楽しみ モロッコ風シーフード料理

海沿いの町なので、もちろん、名物はシーフード料理。モロッコ旅行中、鶏肉や羊肉など色々な種類のタジン(モロッコ風煮込み料理)をたっぷり堪能しましたが、エッサウィラでは、もちろんシーフードのタジンを楽しみましょう。干し葡萄がたっぷり入った魚のタジンは、甘みのある煮込みソースがふっくらした白身魚にあってやさしい味。カラッと揚がったシーフード・ミックスフライや、出汁が利いた魚のスープは深~い味わいでとっても美味。シーフード料理が存分に楽しめるのも、エッサウィラ滞在のもう一つの魅力でしょう。

白身魚のタジンはレーズンとの相性◎
白身魚のタジンはレーズンとの相性◎
カリッと揚がったミックスフライ
カリッと揚がったミックスフライ

西の果て オレンジ色に染まる空

10月~11月、モロッコでは雨が降りやすい季節です。旅行中、いつ雨が降ってもおかしくなかったのですが、強運に恵まれた今回のツアーは、幸い雨を殆ど免れることができました。しかし…、エッサウィラの町に到着する前に大雨に遭遇。町に到着する前に「どうか、晴れて!」と、私もガイドも祈り続けます。エッサウィラの町で、大西洋に沈む夕日を是非見てもらいたかったから。メディナを観光中、博物館を出たら、また雨が降ってきました。
運は最後まで持たなかったのか…と、がっかりしていたのですが、メディナの西の城壁、スカラに到着すると、雲が少しずつ退いてきました。そして、太陽が水平線に近づく頃、あんなに厚く雲が張っていた空が奇跡的に晴れていったのです!カモメが舞う空はゆっくりとオレンジ色に染まり、沈む夕日を見ながら、皆さんそれぞれ、モロッコの旅の思い出に浸りながら時間を過ごしていらっしゃいました。
チュニジア、アルジェリアと並び「日の没する大地」と呼ばれるモロッコですが、その西の果て、エッサウィラの町で見る大西洋の夕日はやっぱり格別でした。

曇り空から一変!奇跡的に見られた大西洋に沈む夕日
曇り空から一変!
奇跡的に見られた大西洋に沈む夕日
虹まで見られた!エッサウィラからの贈り物
虹まで見られた!エッサウィラの贈り物

エッサウィラに立ち寄ることで、更に奥深いモロッコの魅力に触れることができた、モロッコ周遊10日間の旅。エッサウィラは、カサブランカやフェズからもアクセスが良いので、皆さんも是非訪れてみてはいかがでしょうか。

日没後のエッサウィラの港
日没後のエッサウィラの港