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クスコ のんびりが癖になる街歩き

 

文●中台雅子

アルマス広場クスコの中心にあるアルマス広場


学生時代、時間とお金が許せばよく一人旅にでました。そこで出会う異なる風景、人々の暮らしを感じることに魅了され、ヨーロッパ、オセアニアなどを訪れました。
そしていつからか南米の持つ「人間味、人間らしさ」に興味を持ち、日本の地球の裏側ペルーまでやってきました。この地の持つ「素朴さ」をもっと味わってみたくなって、クスコで暮らし始めてもう4年。私の暮らすクスコの街の魅力と、とっておきの場所を皆さんにご紹介しましょう。


アルマス広場でのんびりと

クスコ街歩き地図クリックすると別枠で大きな地図が開きます

地元のペルー人、観光客が集う場所クスコの中央広場「アルマス広場」(PLAZA DE ARMAS)[地図1]。インカの時代、ここは「ワカイパタ」と呼ばれ、歴代の皇帝たちの宮殿や、公共の建物がこの広場周辺に建っていたそうです。今もクスコの中心地ですから、ここにはたくさんの人が自然に集まってきます。私もこの広場をゆっくり歩いたり、ひと休みしたりするのが大好きです。ガイドブックを読んでいるツーリストたちや、特に何をするのでもなくぼーっと座って気持ちよさそうに日光浴をしている人たち、カテドラルの階段の前に座ってこの広場に集う人々の様子をウォッチングするのも面白いですよ。(自分もウォッチングされているかも?)
ペルーの人々は「人間らしさ、素朴さ」を持ち合わせています。体裁や世間体はそっちのけ、皆“AMOR”(愛)と“FUTBOL”(サッカー)に情熱を注いでいます。特にラテンの男性は情熱的に愛情表現をします。ペルー人女性に言わせると、「日本人男性は冷たそうだね」と。まっ、ペルー人男性の愛情表現に慣れてしまうとそう感じてしまうのかもしれませんね。そんな熱く愛を語りあうペルー人カップルの姿もアルマス広場で見られるかもしれませんよ。
この広場の様子を眺められるように周りにはレストランやカフェなどがたくさんあります。その中でも2階にあるカフェ「トロタムンドス」(TROTAMUNDOS)[地図2]はちょうどカテドラルの正面にあり、眺めが最高なので気にいっているお店です。店内の「木」を基調にした雰囲気も落ち着き、ここでは、おいしいペルーコーヒーでホッと一息です。


トロタムンドスアルマス広場にあるカフェ
「トロタムンドス」は窓際からの眺めが最高!
サッカーは大人にも子供にも大人気サッカーは大人にも子供にも大人気

とびきりの青空が魅力のクスコ

私がこのクスコの街で大好きなのは青い空。乾季の真っ青な空は雲が手に届きそうに近く、高層ビルなど高い建物がないクスコの街の空は本当に広くて壮大です。天気のいい日は片手にアイスクリームをほおばりながら、クスコの街を遊歩します。アルマス広場近くにあるアイスクリーム屋「ドルチェ・ビータ」(DOLCE VITA)[地図3]がお気に入りで、ここではペルーのジャングル地方でとれる珍しいフルーツ(アグァイマント、チリモヤ、ルクマ)や、コカ味アイスクリームなどを日替わりで売っています。ペルーでは甘党の男性も多く、スーツ姿のおじさんも嬉しそうにアイスクリームを選んでいます。
青空の澄みきった美しい日は、地元料理が食べられるレストラン「キンタ・エウラリア」(QUINTA EULALIA)[地図4]でランチにすることも。店内はテラスになっているので晴れた日はとても気持ちいい!家族連れのペルー人が多く、アンデスの音楽“ワイノ”を奏でるミュージシャンもやってきたりと地元の雰囲気を味わえます。老舗レストランで、ここでは地元料理がおいしく食べられます。ただし量は半端じゃなく多いので、必ず友人を連れて2皿くらいを分け合って食べます。1人で全て食べきったら、椅子からしばらく動けなくなってしまいます。料理のお供は、もちろん、インカコーラか、クスケーニャビールで!


ドルチェ・ビータペルーの果物を使ったアイスクリームが
人気の「ドルチェ・ビータ」。
キンタ・エウラリアテラス席での食事が気持ちいい「キンタ・
エウラリア」。この日は演奏つきでした。



インカの石組みとコロニアル風建築

石畳の街クスコ石畳の街クスコ

インカの石組みの壁が残るLORETO通りを歩いていると、向こうから大きな風呂敷に荷物をくるみ、三つ編みをした黒髪のおばあさんがゆっくりと歩いてきます。ふとインカの時代にタイムスリップしたような風景のなかに自分も歩いているのです。
クスコの街には「混在」という魅力もあります。街の中心は16世紀以降に建築されたスペインコロニアル風建築が今も保存され、白壁に青いバルコニー、たくさんの教会が立ち並ぶ。そんなスペイン風建築の土台には、一際目に付く隙間のない精巧なインカ文化の石組みがそのまま残されています。現在「スコーシァ・バンク」(SCOTIA BANK)という銀行として利用されている建物[地図5]も昔はインカの時代「トゥパック・ユパンキ」という皇帝の宮殿だったといわれています。滑らかに石の表面が加工され、明らかに現代人の手による建築とは異なり見事。中に入れば銀行ですが、中庭を中心にするスペースには、絵画の小さなエキシビションやこの場所で発掘されたインカ時代の道具や陶器などが展示されています。
ペルー旅行では、マチュピチュ遺跡やナスカの地上絵などみどころがたくさんあってどうしても急ぎ足になってしまいがちなのですが、もし時間に余裕があれば1日だけでもクスコでのんびり、「ペルーの時間」で過ごしてみて下さい。ペルーの魅力をもっと感じていただけると思いますよ。


その他、街あるきおすすめスポット

石畳の街クスコ
6グランハ・ハイジ GRANJA HEIDI
ドイツ人のカルロスおじさんがオーナー。野菜と乳製品をふんだんに使った料理が食べられます。内装がかわいらしく、自家製乳製品で作った手作りケーキやオリジナルのハーブティもおいしいので女性には特におすすめです。
石畳の街クスコ
7コカ・ショップ COCA SHOP
コカで作ったクッキーやトフィー、チョコレートなどを売っています。コカの葉っぱはカルシウム、ビタミンが豊富に含まれた栄養食。緑茶に似た味がしてスイートに使っても結構おいしいんです。コカの表示がありますので国外には持ち出さないで下さいね~。
石畳の街クスコ
8タマル売りのおばちゃん
とうもろこし粉で作った蒸パン”タマル”はクスケーニョが小腹が空いたときに食べるおやつ。「タマル一個」といえば、おばちゃんが籠の中から温かい湯気とともにとうもろこしの皮で包まれた蒸パンを出してくれます。レーズンの入った甘いものと、塩味があります。
石畳の街クスコ
9トップコーヒーTOP COFFEE
昼はコーヒー、夜はカクテルやビールが楽しめるモダンなカフェバー。中に入るとミニスカートのクスコ娘ウェートレスが出迎えてくれます。女性の私も友人と一杯飲みに入ったりする健全なお店ですが、比較的いつも男性客が多いのはミニスカガールズのおかげ!?
石畳の街クスコ
10メルカード MERCADO
その土地の雰囲気を感じるにはやっぱり市場「メルカード」を訪れるのが一番。フレッシュジュースセクションではおばちゃんたちがあの手この手で客引きをします。初めて立ち寄っても「常連さん、よっといで!」と声をかけられます。色んなフルーツをミックスしたフレッシュジュースで元気に朝を始めましょう。
ペルー支店スタッフ
11ブロッソ BROSSO
米系に対抗したペルー・クスコ産のファーストフードショップ。ハンバーガーもドリンクもクスコ人のお腹を満足させるジャンボサイズ!ハンバーガーにつき物のポテトも原産地ペルーのポテトなので美味。ペルー風チリソースや5種類程のソースが選べます。

風通信」34号(2008年6月発行)より転載