【なにわ日記】今後注目?!ラワク遺跡

玉の町ホータンから北へ50㎞ほどに位置する、仏教寺院跡ラワク遺跡 玉の町ホータンから北へ50㎞ほどに位置する、仏教寺院跡ラワク遺跡

中国新疆ウイグル自治区の中央に位置する、タクラマカン砂漠。かつて多くの旅人や商人、僧侶等がこの砂漠をキャラバンで往来していきましたが、砂漠の大きさ、過酷さから、「一度入ったら出られない死の砂漠」とも恐れられてきました。
そんな砂漠の中、西域南道の和田(ホータン)の町から50㎞程北に位置するところに、熱瓦克(ラワク)遺跡という仏教寺院跡があります。かつては多くの建物があったであろう、その土地には現在砂漠の中にポツンと仏塔が佇んでいるだけです。その仏塔も20m近い大きな建造物だったようですが、現在は半分以上が発掘後に埋め戻されている状況です。仏塔の周りを一周できる木造の遊歩道が整備されていて、仏塔そのものに近づくことはできませんが、朽ち果てた仏塔が1000年以上の年月を感じさせます。

遺跡近くに立てられていた案内写真。このような仏像が残っていたと思うと感慨もひとしお。 遺跡近くに立てられていた案内写真。このような仏像が残っていたと思うと感慨もひとしお。

晴天の日などで条件が異なれば印象も変わってくるのでしょうが、ちょうど私が訪れた時は、観光客は誰もおらず、曇天で無風、そして無音。時間の感覚も乏しくなり、本当にこの地に寺院があったのか?と思うほどの寂寥感が漂っていました。ガイドブックなどにはあまり登場もせず情報も少ないですが、今後注目するのでは?と勝手に思っています。

ちなみに、以下のツアーは条件付で催行が決まっています。タクラマカン砂漠でテント泊をし、その翌朝にはラワク遺跡も訪れます。
9/7 天山南路~西域南道 タクラマカン砂漠縦断と オアシス都市の仏教遺跡 11日間
ご興味のある方、お早めにご一報ください。
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また、余談となりますが、シルクロード関連のイベントのご紹介!
来週17日(金)から大阪梅田の阪急うめだ本店にて、平山郁夫シルクロードコレクション展(外部リンク)(大阪・北区)が開催されます。平山氏の描くシルクロードの世界は、何度足を運んでも、また見たくなりますね。

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