添乗報告記●ビムタンに連泊! マナスル西面展望トレッキング9日間(2018年12月)

添乗ツアー名 ●ビムタンに連泊! マナスル西面展望トレッキング9日間
2018年12月29日(土)~2019年1月6日(日) 
文・写真 ● 川上哲朗(東京本社)


この年末年始はネパールの8,000m峰「マナスル」にご対面してきました。過去、何度も催行されているツアーですので、当コースの魅力や見られるヒマラヤなどは、下記記事を併せてご覧いただければと思います。

■【ツアー関連情報 】ネパール・マナスルトレッキングの魅力
https://www.kaze-travel.co.jp/yamabito_kiji029.html

■【添乗報告記】マナスル三山+αの絶景(雪景色)を拝んできました!
https://www.kaze-travel.co.jp/tyostaffblog20180119.html

■【添乗報告記】『マナスル西面展望トレッキング』BEST VIEW HIMALはこれだ!
https://www.kaze-travel.co.jp/tyostaffblog20180113.html


右手がマナスル(8,163m)右手がマナスル(8,163m)

個人的には、出張・添乗を含めて三度目の訪問となりましたが、前回に比べて最も変化があったと感じたのは、「登山口までのアクセスの良さ」でした。現在、ベシサハールとダラパニの間で中国支援によるダムを建設中であり、その影響によってダート道の状況が年々改善されています。日程表では片道5時間と記載していますが、実際の所、今回は往路3時間半/復路3時間しかかかりませんでした。

弊社では特に基準を設けておりませんが、仮に「悪路レベル」を5段階で設定したならば、今までは★★★★~★★★★★、現在は★★★くらいになったと言えるでしょう。以前の事情を知っている身からすれば天と地の差です。


ダラパニまでのジープダラパニまでのジープ

ちなみに今後、アンナプルナ北側からムクティナートにつながるトロン・パスや、マナスルを周回するルート上にあるラルキャ・ラといった5,000m級の峠をも越える車道を計画中だそうです。「完成は何時になることやら…」「積雪期はどうなっちゃうの?」と訝しむ一方、現実にチャイナマネーが動いているので存外早期に実現するかもしれませんね。


こんな所に車道が…?こんな所に車道が…?

今回のツアー「ビムタンに連泊! マナスル西面展望トレッキング9日間」も、ジープを利用できるようになったお陰で設定できるようになったコースではあるものの、ヒマラヤの展望地まで直接車で行けるようになると、ネパールそのものにとっても大切な収入源である「トレッキング」というアクティビティそのものが窮地に立たされてしまうかもしれません。

ルート上でロッジや売店を営む方々や、トレッキングガイド、ポーター達の生活が脅かされるような事態に陥らぬよう、ネパール政府にはバランス感を持ったインフラ発展を望みたいものです。


ポンカールタル付近から見る氷河ポンカールタル付近から見る氷河

4月末から5月中旬のプレモンスーン期、このトレイルの樹林帯は色とりどりのシャクナゲが彩ります。また、積雪が多くなりつつあるヒマラヤも迫力満点です。

いわゆるベストシーズンに比べると天候への心配は少々増すものの、登山口までのアクセスに飛行機を利用しないため、比較的、日程変更のリスクが少ないコースです。ゴールデンウィークなど、乾季と雨季が切り替わる端境期の訪問もお勧めです。