2018春のチベット・ブータン・ラダック関係新刊情報

 

チベットの方からしたら、トンデモなく失礼な話なのですが、
日本の中のいわゆる僻地を「日本のチベット」と呼ぶことがあります。

実際には、チベット仏教を奉じる人たちが暮らす「チベット仏教文化圏」は、ヒマラヤ山脈を中心に、中国のチベット自治区、ブータン、ネパールの山岳地域、北インドのシッキム州やジャンムカシミール州など国をまたいだ広大な範囲に広がり、その中心都市であるラサの人口は50万人を超え、一説には100万人以上とも言われている大都会です。
「日本のチベット」とは、いったいいつの話をしているんだ、と言いたいですが、つまりそのくらい「一般の日本人がチベットについて知らない」ということの裏返しでもあるのです。

さて、そんなチベット文化圏を紹介するガイドブックが相次いで改定され、弊社も若干関わっているため、出版元のダイヤモンド社さんから見本誌が送られてきました。夏の旅行シーズンを見越しての改定ラッシュでしょうか。

1冊目は、

「ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット 増補改訂版 (地球の歩き方GEM STONE) 」

ラダックザンスカールスピティ書影

著者の山本高樹さんは、2007年から1年半に渡ってラダックに長期滞在して現地を取材。その経験を『ラダックの風息』という著書にまとめられ、日本でラダックを語らせたら右に出るものはいないと思われる方です。ラダックと言われてもピンと来ない方も多いと思いますが、タイトルに「北インドのリトル・チベット」とあるように、ラダックは中国ではなくインド領に組み込まれたチベット文化圏の一部です。2013年に日本でもヒットしたインド映画「きっとうまくいく(原題:3idiots)」のラストシーンの舞台として注目を集めました。
前回からスピティの情報が追加され、「きっとうまくいく」のロケ地情報や、モデルになった人物の情報などコラムも加筆。情報だけでなく、ビジュアル的に充実しているので、前の版にも増して、「行きたくなる」と「役に立つ」を両立させた、理想的なガイドブック。

2冊目は

『地球の歩き方 ブータン18-19(D31)』

歩き方ブータン書影

旅行のガイドブックと言えば「地球の歩き方」。余談ですが、先日子供と一緒に映画「クレヨンしんちゃん」を見ていたら、出てきた宇宙人がなんと『地球の歩き方 地球編』を読んでいてびっくりしました!)

その「地球の歩き方」ブータン編が2年ぶりに改定。今回の巻頭特集はポブジカ(ポブジ谷)のオグロヅル(ブータンの言葉で「トゥントゥン」)と、古都ブムタンの秋祭りです。ちょうど、この秋にブムタンのお祭を訪ねるツアーがあり、さらに、ポブジ谷をオグロヅルの越冬の時期に訪ねるツアーも企画中なので、「何ともタイムリー!」と勝手に喜んでいます。

オグロヅルが傷ついたらかわいそうだから、電化が遅れても構わないと、電線を地中に埋めた村人のエピソードで有名になったポブジ谷。開発を急ぎすぎるために失うものが大きくならないように、考えながら発展をするブータンらしい考え方を示しています。ポブジ谷はそんな人々の心を反映するように美しい風景が広がる谷です。

しかし、何だかこの記事に既視感があるな、と思ったら、ちょうど6年前に、

同じような記事「チベット関連本3冊同時発売」

を書いていました。

ちなみに、このページで紹介していた、もう1冊の本

『天空列車 青海チベット鉄道の旅(地球の歩き方gem 059)』

も昨年、電子版になってお求め安い価格になって販売されています。

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