添乗報告記

添乗報告記●タクラマカン砂漠縦断とホータン・カシュガル9日間

 

2007年4月28日〜5月6日  文●岡田賢司(大阪支店)


砂漠公路とバス

はるかなる奥地・・・といったイメージのシルクロード。
ゴールデンウィークの9日間を利用して、「タッキリ=死、マカン=果てしなく広い」という意味を持つ砂漠「タクラマカン」を縦断する「タクラマカン砂漠縦断とホータン・カシュガル9日間」のコースに添乗員として同行いたしました。
このコースの魅力は「死の砂漠」だけでなく、幹線から取り残されたかつての交易路、天山南路・西域南道のオアシス都市です。また、クチャやトルファンといった仏教遺跡も訪れる盛りだくさんのコースでした。
その中から今回は、ウイグル族が多く住んでいるカシュガルから西域南道、タクラマカン砂漠をこえるところを報告したいと思います。


日曜バザールにて

明るいイスラム圏 新疆ウイグル自治区

2日目、ウルムチから西の都市カシュガルに到着。
テロ以降暗いニュースばかりが目立つイスラム圏ですが、実は、とっても明るいのです。通りには店がたくさん立ち並んでおり、着飾った女性も歩いています。

カシュガルから砂漠公路に入るまでは、さすが民族の十字路とよばれているだけあって、ウイグルの帽子を載せた老人や、ベールをかぶった女性が歩いていると思えば、漢族の人、帽子が特徴的なキルギスの人、小さな黒い帽子を載せたケリアの女性、いろいろな人に会うことができました。
子供や人々が本当に優しい感じがして、子供たちはカメラを向けるとみんな集まってきてくれました。この土地の風土なのか、陽気な感じの人が多かったです。

さて、カシュガルではいくつか観光箇所をまわりましたが、お勧めはエイティガール寺院、旧市街、職人街、日曜バザールなどの人々の生活に触れることができる場所です。
特に日曜バザールは本当に多くの人が店を出していて、活気があります。色々なものが売り買いされています。なによりも感じるのが色彩 の豊かさ。人々の服装からもそうですが、テントの色、香辛料の赤や緑、 金物の色、髪を覆っているバンダナの色、果物の色、穀物の色。本当にこんなにあるのかってくらい色にあふれています。
そして、そんな中気にせずロバが歩いていたり、バイクや車、 三輪車が通ったり、物売りの声が響いてきたり、クラクションが・・・ 本当に人々のパワーを感じるところでした。


旧市街

カシュガルの職人街(楽器屋さん)



日曜バザール

子どもたちは元気いっぱい

オアシス都市とバザール

3日目から本格的に西域南道オアシスルートへ突入です。途中砂嵐に遭ったりしましたが、車の中は快適そのもの。カシュガルを出発してから1時間もして、ポプラ並木も尽きると、そこはもう、右も左もタクラマカン(砂漠)。天気がよい日には右手には崑崙山脈が見えるのです。

砂漠を走って少しすると、またポプラ並木が見えてきて、新たなオアシスに。オアシスを出るとまた右も左も砂漠になる。そんな感じでいくつものオアシスを越えて行きました。この道を走っていると砂漠の中にあるオアシスをつなげたのが シルクロードなのだなぁーって実感できました。

ここで3日目から4日目に訪れたオアシス都市を紹介します。

ヤルカンド

ここは昔、莎車国があったところで、ウイグルの古典音楽を体系付けたアマニサハンのお墓があるところでもあります。ここの魅力はなんといっても職人街です。ヤルカンドの特産品がナイフなのです。そのため、カシュガルと違って、鍛冶屋さんがあったり、金物屋さんがあったりします。店の横でナイフをハンマーで鍛えていたりしてすごく雰囲気がいいところです。ロバ車に乗れば雰囲気抜群です。

ホータン

ここの産物は玉とシルクです。そのため、ここのバザールでは玉 の品定めをする姿があちこちで見受けられます。玉は良いものが見つかると一財産築けるそうで、時間があれば、玉が取れる白玉川で玉ひろいにチャレンジできます。
また、ホータン周辺は今回の道でもいちばんポプラ並木がきれいなところでした。そして、ここでも、ロバ車がとても絵になるのです。これらの風景をみていると、中国のイメージからかけ離れた「異国に来た」気がします。

ケリア

4日目に昼食をとりました 地元の人々が訪れるお店で食事。おいしいナン、ウイグル風のうどんのラグ麺とシシカバブを皆さんで食べました。おいしかったなあ。


ヤルカンドの鍛冶屋さん

ホータンのポプラ並木


砂漠縦断 砂漠公路はこんなところ


道標

ニヤ(民豊)から少しいったところからついに砂漠行路です。中国の道には1kmごとに道標があります。普通は国道の番号がかかれていますが、ここは「砂漠公路」とかかれていました。ここから約600km。タクラマカン砂漠の縦断の始まりです。ここから左右は砂礫ではなく、私達がもとめていた「さらさらの砂の砂丘」がちらほら見えてきます。車のなかではガイドとドライバーが結婚式などのウイグルの習慣について皆さんに話をしてくれました。

そして車はいよいよタクラマカン砂漠の中央付近に到着。ここで車を降り、少しわき道に入り、テントを張りました。少し道から砂丘に入るだけで、砂丘が続いている風景を楽しむことができます。皆さんでテントを張り終わって暗くなる、砂丘の姿を楽しむことができました。

砂丘を歩いてみて気づいたのですが、本当に細かい砂の集まりでした。砂浜よりも細かい0.1mmもないような粒子で、その山が重なり合って 向こうの方まで続いている姿は、昔なら絶対に来ることができなかったタクラマカン砂漠の真ん中にいるのだなぁって、感慨深かったです。

テントを張り終わってから、皆で輪になってビールで乾杯しました。 その夜は月が明るく、月明かりの中で皆さんと語りあいました。


昼間のタクラマカン砂漠

夜は車座になって宴会♪

一路クチャへ

テントで夜を明かした翌日、クチャへ向けて出発しました。

その途中に目に付くのが胡楊の大木です。砂漠の中を走るタリム河の近くで、河が氾濫することがあり、そのため、まったく水がないと思われる場所でも生きているとのこと。本当に強い樹で、遺跡から何千年前の胡楊でつくった柱などが出てきています。

少し走るとタリム川に到着。 その後少し行くと、とうとうタクラマカン砂漠の出口、ゲートに到着しました。タクラマカン砂漠の600kmを走破したのです!

今回のコースは移動が多いので大変な点もありましたが、それ以上に、次々と現れる特徴のあるオアシス都市郡、タクラマカン砂漠、テントでの思い出など・・・毎日がとってもアドベンチャーなダイナミックな行程でした。ぜひ、みなさんも、一度トライしてみてください。


胡楊

ゴール地点で記念撮影!