ツアー関連情報

ジョージアってどんな国?

 
コーカサスの山はアルプスやヒマラヤなどと同じ造山運動で隆起しました
コーカサスの山はアルプスやヒマラヤなどと同じ造山運動で隆起しました

■コーカサス(ロシア語でカフカス)

ジョージアはコーカサス地方にあります。コーカサスはトルコの東、黒海とカスピ海の間に横たわる山岳地域(コーカサス山脈)をさします。「白い雪」という意味で、その名の通り、ヨーロッパ最高峰(エルブルス山 5,642m ロシア領)を含む万年雪の高山が横たわっています。コーカサス山脈は太古、アラビア半島がユーラシア大陸にぶつかってできた褶曲山脈。ちょうどヨーロッパとアジアを分ける山脈です。山脈の北はロシア領。アゼルバイジャン、ジョージア(旧グルジア)、アルメニアの3国は、山脈の南に位置し、ちょうどイランやトルコというアジアと接するヨーロッパ最端の地域でもあるのです。


■ジョージア

日本では臥牙丸、栃の心ら力士の出身地、ワインやヨーグルトの生産地としてご存知の方も多いのではないでしょうか?2015年、グルジアから国名呼称を変更(2008年のロシアとの領土問題で、ロシア語由来の旧国名を嫌ったともいいますが、実は世界的にはジョージアの方がよく知られてるそうです)。面積は約7万平方km(日本の5分の1)ですが、南北を山脈に挟まれ平地は半分以下。人口430万人、民族はジョージア系が80%以上、そのほかにアゼルバイジャン系、アルメニア系、ロシア系なども暮らしています。公用語はジョージア語で、トルコ語系ともイラン語系、ロシア語系とも違う語族だそうです。大国の中で生き続ける言語、なんともミステリアスです。
コーカサス3カ国の中央に位置し、両隣のアゼルバイジャン、アルメニアそしてトルコとも友好関係にあり、コーカサス観光の拠点となる国です。

ジョージアのこどもたち(ステパンツミンダの村にて)
ジョージアのこどもたち(ステパンツミンダの村にて)


歴史

紀元前には、西部にコルキス王国、東部にはイベリア(カルトリ)王国といった王朝がありました。そのイベリア王国が4世紀、アルメニアに次いで世界で2番目にキリスト教を国教とした国です。その後、ササン朝ペルシア(ゾロアスター教)やアラブ(イスラム教)に征服されますが、975年バグラト朝グルジアが成立、再びキリスト教文化が花開きます。13世紀初頭には南コーカサス全体まで版図を拡大、グルジアの最盛期を迎えます。しかし、そこにチンギスハーンやティムール、その後も、度重なる外敵の侵略で弱体化、16世紀には、オスマントルコやサファビー朝ペルシアにの領土争いに巻き込まれます。19世紀にはロシアに併合され、ソ連に引き継がれ、独立は1991年になってからのことでした。長い間周辺の異教の大国に翻弄され続けた歴史を持っています。

それゆえ、コーカサス山脈の雄大な自然と、イスラムとキリスト教のせめぎあう歴史が残した遺産、食文化が体験できる、シルクロード上貴重な地域です。

スヴェティ・ツホヴェリ大聖堂、ジョージアで最も神聖な教会。キリストの着ていた服が埋められているといわれています(ムツヘタ)
スヴェティ・ツホヴェリ大聖堂、ジョージアで最も神聖な教会。キリストの着ていた服が埋められているといわれています(ムツヘタ)


季節

一般にベストシーズンは4月~10月。但し、山岳地帯(ステパンツミンダ、グダウリ、メスティア、ウシュグリなど)まで足を延す場合は、10月~4月は雪が降りますので、6月中旬~9月中旬ごろがお勧め。山間部では夏でも朝晩冷え込みますので、暖かい服装が必要です。

グヴェレティ渓谷 道沿いの花
グヴェレティ渓谷 道沿いの花

夏はスワネティ地方では乗馬も楽しめます
夏はスワネティ地方では乗馬も楽しめます

スワネティ地方は山の景観が美しい=ウシュバ山(4,695m)
スワネティ地方は山の景観が美しい=ウシュバ山(4,695m)


見どころ

トビリシ

首都トビリシは古くから東ジョージアの中心地で、4~5世紀にはナリカラ要塞が作られました。12世紀全ジョージアを統一する国の首都となります。元キャラバンサライ(隊商宿)を利用した博物館や旧市街の町並は雰囲気もいい。伝説に出てくるほど温泉地として有名で、かつては貴族が通い、今も利用できるハマムが旧市街にあります。(ロシアの作家プーシキンも入ったそうです)

高台にあるナリカラ要塞へはロープウェイでアクセス可。上からはトビリシの町が一望できます
高台にあるナリカラ要塞へはロープウェイでアクセス可。上からはトビリシの町が一望できます
トビリシの語源ともなった温泉のハマム
トビリシの語源ともなった温泉のハマム


軍用道路

トリビシから北上し、コーカサス山脈を突っ切ってウラジカフカス(ロシア領)まで伸びる約200kmの道路。19世紀初頭グルジアを併合したロシアが、ペルシア、イギリスに対抗する南下政策の一環として物資や軍隊の輸送路として建設しました。現在はジョージアは観光の目玉のひとつになっています。

軍用道路の終点ステパンツミンダからみえる三位一体教会とカズベキ山(5,033m)
軍用道路の終点ステパンツミンダからみえる三位一体教会とカズベキ山(5,033m)


カズベキ山周辺のハイキングコース

カズベキ山(5,033mm)の周辺の2,000m前後の丘陵地帯でハイキングが楽しめます。夏は高山植物や雪山を眺めながらのコースです。

ジュタ(約2,300m)フラワーハイキングで出会った花
ジュタ(約2,300m)フラワーハイキングで出会った花

ジュタ(約2,300m)フラワーハイキングで出会った花
ジュタ(約2,300m)フラワーハイキングで出会った花
緑の渓谷を行くジュタハイキング
緑の渓谷を行くジュタハイキング


キリスト教建築群

グルジアは歴史の大半を周囲の大国に支配されたり、保護国下にあったりしたため、長い間ゾロアスターやイスラム教の支配下に置かれていました。しかし、そんな中でもグルジア正教の灯火は消えることなく綿々と受け継がれ、各地に大聖堂や修道院が作られました。

12世紀ジョージア最盛期のキリスト教建築ゲラティ修道院(クタイシ)
12世紀ジョージア最盛期のキリスト教建築ゲラティ修道院(クタイシ)

ゲラティ修道院内部、フレスコ画が見ごたえ十分です(クタイシ)
ゲラティ修道院内部、フレスコ画が見ごたえ十分です(クタイシ)


ヴァルジア洞窟都市

12世紀のジョージア最盛期、ギオルギ3世や娘のタマラ女王によって、セルジューク朝やモンゴルからの侵略に備えて要塞として、山を彫って作られた洞窟都市。かつては13層で600室もあったといわれています。1283年の地震で山が崩れ、隠れていた洞窟があらわになり、その全貌がわかるようになりました。中にはフレスコ画が残る巨大な修道院もあります。

要塞として建設された洞窟都市ヴァルジア 外敵が絶えないジョージアの宿命を物語るかのようです
要塞として建設された洞窟都市ヴァルジア 外敵が絶えないジョージアの宿命を物語るかのようです


スワネティ地方の「塔の家」と「乗馬」

ジョージアの西北、標高2,000mに位置する山岳地帯。この地方はイスラムからの攻撃が及びにくかったため伝統的な家屋などが残っています。小さな村とウシュバ山、テトヌルディ山やジョージア最高峰シハラ山(5,200m)などのコーカサスの山々が美しい地方です。

シハラ山(5,200m)を望むウシュグリにも塔の家があります
シハラ山(5,200m)を望むウシュグリにも塔の家があります

この地方には「血の掟」といわれる習慣があり、侮辱や攻撃に対して必ず報復しなければならないという掟がありました。そのため、強固に守りを固めたとりでのような塔を今でも村々で見かけます。

ウシュグリでコーカサスの山の景観を楽しみながらの乗馬
ウシュグリでコーカサスの山の景観を楽しみながらの乗馬

また、この地方も夏になると高山植物が咲き、気持ちのいい空気の中で乗馬やハイキングを楽しむことができます。

いろんな民族、さまざまな宗教が入ってきたお国柄、食事に関してもおいしいものが残っています。そのいくつかを紹介いたしましょう。

ヒンカリ(ジョージア風水餃子=写真)やチヒルトゥマ(チキンのホワイトスープ)は家庭料理の定番
ヒンカリ(ジョージア風水餃子=写真)やチヒルトゥマ(チキンのホワイトスープ)は家庭料理の定番
ジョージアの長寿の秘訣?マツォニ(日本でも話題になったカスピ海ヨーグルト)
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ロシア直伝のボルシチやトルコゆずりのシュワルマも人気があります
ロシア直伝のボルシチやトルコゆずりのシュワルマも人気があります

ロシア直伝のボルシチやトルコゆずりのシュワルマも人気があります
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ワイン

ジョージアはワインは7,000年以上の歴史があるといい、ワイン発祥の地の1つとされています。それは古さに加えて伝統的製法を保持していることからも伺えます。その製法とは、ぶどうを発酵させるのに、素焼きの壷に入れ、それを地中に埋めて数ヶ月熟成させるのです。

ぶどうを地中に埋めた素焼きの壷で発酵させるワインの伝統的製法
ぶどうを地中に埋めた素焼きの壷で発酵させるワインの伝統的製法
ぶどうを地中に埋めた素焼きの壷で発酵させるワインの伝統的製法
ぶどうを地中に埋めた素焼きの壷で発酵させるワインの伝統的製法
ドライワインにはムツヴァディ(串焼き)やチャシュシュリ(トマトと牛肉の煮込み)がよく合います
ドライワインにはムツヴァディ(串焼き)やチャシュシュリ(トマトと牛肉の煮込み)がよく合います
ドライワインにはムツヴァディ(串焼き)やチャシュシュリ(トマトと牛肉の煮込み)がよく合います
ドライワインにはムツヴァディ(串焼き)やチャシュシュリ(トマトと牛肉の煮込み)がよく合います