添乗報告記●モロッコ サハラ砂漠の学校で子どもたちの教育支援を行う活動10日間(2013年8月)

 

2013年8月25日(日)〜9月3日(火)
写真・文●得田 充

眩しい日差しがお出迎え カサブランカ空港到着
眩しい日差しがお出迎え カサブランカ空港到着

KAZEの新ブランド「学生スタディーツアー」(略称・学スタ)のモロッコ編。旅の目的であるハミリア村での教育支援活動を行うため、サハラ砂漠に3連泊します。日中はオアシスの日陰で涼み、夜は満天の星空に抱かれ、静寂の中に眠ります。その他、世界遺産に登録されている迷路のような2大メディナ(旧市街)も訪れ、ヨーロッパとアフリカ文化、地理的変化など多様な顔をもつモロッコをぐるっと周ります。それではツアーレポートをご覧下さい。


DAY1~DAY2 アフリカ大陸へ大移動


日本からドバイを経由し、約20時間のフライトで強い日差しの降り注ぐモロッコ・カサブランカ空港に到着します。バスに乗り換え、高速道路を走り一路、旧市街が世界遺産に登録されているフェズへと向かいます。道路はきっちり舗装されているので快適なドライブです。


DAY3 砂漠を目指す!


フェズの街を観光後、砂漠の玄関口メルズーガを目指します。次々に移り変わる景色を眺め、アフリカの大地に体を慣らしていきます。モロッコの夏は、最高気温は日本より高く日差しは強烈ですが湿度が低いので、日陰に入れば風が心地よく、逃げ場のない日本の蒸し暑い夏より、かえって過ごしやすく感じられます。宿への到着は日没後になるので、砂漠のパノラマはまだお預けです。その代わりに待っているのは満天の星空です。

月明かりに照らされうっすら砂漠のお目見え
月明かりに照らされうっすら砂漠のお目見え

この日宿泊するロッジの部屋は熱がこもって暑かったので、シャワーと荷物置き場として使い、みんなで屋上にマットを引いて毛布に包まれ眠りにつきました。


DAY4~DAY6 砂漠滞在


モーニングコールは砂漠から昇る朝日
モーニングコールは砂漠から昇る朝日

目を覚まし、空が明るんでくると砂漠の街まで辿り着いたんだと実感が沸いてきます。移動モードから滞在モードに身支度を整え、いよいよ支援学校ハミリアへ出発です。ハミリア村ってどんなトコ?詳しい紹介は「こちら

支援学校ハミリアは、時間割があって、クラスごとにプログラムが組まれている訳ではありません。なかなか言葉で説明するのは難しいですが、村ぐるみの学童保育といったイメージでしょうか。我々が到着するとドイツからの支援グループがいて、糊を使って絵を描いていました。比較的近いヨーロッパからの支援グループが訪れることはあるのですが、アジア圏、日本からの支援はこのスタディツアーだけです。

我々の行う授業の内容も、何か決められた役割を受け持つわけではありません。学校の雰囲気や子供たちの様子をみて、参加メンバーみんなで意見を出し合い考えます。教育関係の仕事を志すメンバーだけではありませんし、各々のチカラが必要です。準備段階では不安なことも多いのですが、参加メンバーと一つの目標に向かって何かを作るということ、子供たちと遊ぶだけではなくきちんと向き合う時間をもつというのは、ただの訪問者から一歩踏み込んだ体験となりました。掃除や洗濯、食事作りといったハミリア村の日常風景を垣間見ながら、民家のキッチンにお邪魔しての日本食作りもしました。

  • プールサイドでまずはアイデアだし
  • 書いたり、切ったり、貼ったりと授業の準備をあれこれ
  • ハミリア村のテントサイトで就寝
  • 初めはお互い緊張気味
  • 日本語で名前聞き取りビンゴゲーム
  • あなたの夢を短冊に書いて!
  • 緊張もほぐれみんなでワイワイ
  • 日本食、そうめんは大人気
  • 上手に箸を使いこなす子も
  • 子供たちの笑顔が何よりのご褒美



長期に滞在して大掛かりな支援はなかなか難しいですが、短い間でも出来ることはあるのではないでしょうか。プログラム終了後の、子供たちの笑顔は何よりのご褒美です。遠く離れた国の人たちと触れ合えるのは彼らにとっても貴重な経験なのです。


ラクダdeキャラバン


ハミリア村を後にし、砂漠での3泊目は、どこまでも続くように見える砂漠を奥へ奥へとラクダで2時間ほど進んだ先にあるオアシスです。文明と離れた砂漠の真ん中では、時間がとてもゆったりと流れます。お茶を飲んだり食事をしたり、おしゃべりをしたりといった当たり前のことが、とてもスペシャルな時間に感じられるのです。都会の煩わしさを忘れ、ただただ、頬をなでる風を感じ、星空に包まれる静かな夜を過ごしました。

オアシスを目指すラクダキャラバン隊
オアシスを目指すラクダキャラバン隊
朝日に向かってウォー!朝日に向かってウォー!




DAY7~DAY8 徐々に街の生活へ


カスバ街道を通り、徐々に街の生活に戻っていきます。絶壁が垂直にそびえる断崖のトドラ峡谷、数々の映画の舞台になっている世界遺産アイト・ベン・ハッドゥに立ち寄り、マラケシュを目指します。途中、思わぬ車の故障もありましたが、そんなことはなんのその。それはそれで楽しめてしまう心の余裕が生まれています。ヨーロッパとアフリカ文化が融合するイスラム国家のモロッコは、旅人の心をおおらかに、そして揺り動かす魅力が全土に散らばっているのです。

車両トラブルも楽しんで!?ドドラ峡谷にて
車両トラブルも楽しんで!?ドドラ峡谷にて
夕暮れと共に活気づくフナ広場夕暮れと共に活気ずくフナ広場



世界各地の写真や情報は、ネットを検索すれば簡単に見つかります。いざ世界遺産を訪れて思い出に残るのは、匂いや空気感、出会った人々のような気がします。日本が醤油くさい緑豊かな国であることは、やはり旅をしないと分からないのです。ひとりでザックを背負って旅をするスリルを求めている訳ではないけど、決められた観光地をまわるだけのツアーでは物足りない、と思うあなたにピッタリのコースです。