
ナムナニ(7,694m)東壁を切り開く
私には山しかない!と言い切れた時代がありました。兎に角、山。何よりも誰よりも山。
なので山に行っても目的は登攀でしかなく、登攀終了後に温泉で体を癒そうなどとは考えてもいませんでした。
スポニチ登山学校の講師として登山に同行していた時は、必ず登山終了後に温泉に立ち寄ります。当時私が住んでいたアパートは、風呂無しトイレ共同の四畳間であったため、温泉の喜びも単に銭湯に行かなくてすむや…。くらいにしか考えていませんでした。
とはいえ、歳を重ねる度にそのような思考も変わっていくもの。何度も『登山後の温泉』を繰り返していくうちに、そこに快感を覚えるようになり、今となっては、プライベートで登山に行っても、必ず登山終了後に温泉に入ります。温泉がなければ山には行かない!とまで思うようになってしまいました。

やっぱりこれですよ
どこか心をひきつける温泉。温泉の魅力とは何だろうか?何故登山後の温泉が快感なのか?ふと考えたら、私の頭の中にある物が浮かんできました。温泉の後に必ず私の目の前にある二つの物…。
それは何か、冷たい生ビールとトコロテンなのでした。疲れた体を湯でゆっくりと癒し、ほてった体に冷たいビールをグビグビと流し込み、つるっとトコロテンを食べる。温泉で体を癒し、ビールとトコロテンで更に喉までも癒す。私はこの2つのゴールデンコンビにはまってしまったのかもしれません。
つい先日の休日、私は一人で温泉にいきました。体調がすぐれなかった事もあり、登山はやめて温泉だけにしました。吸い込まれるような青空を眺めながらの露天風呂、そして風呂上がりの生ビールとトコロテン。少し酔った頭によぎったのは、かつて自己表現としての登攀にはまっていた自分とはうってかわって、快感と嗜好にはまっているアラフォーの自分だったのでした。

2010 年 2 月 5 日 金曜日




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