ツアー関連情報

夏のチベットを訪れるべき3つの理由

 

チベットは、冬もいいけど、夏だっていいんです!

8月のポタラ②調整

青い空に映える8月のポタラ宮


最近、「チベットは冬がすばらしい」、「チベットらしい季節だ」と冬の魅力があまりにも強調されすぎて、「やっぱりチベットに行くなら冬だよね」と頭に刷り込まれてしまわれている方もいるのではないでしょうか? しかし、一般的には夏はチベット観光のベストシーズン! 魅力的でない訳がないのです。

2001年、2004年にチベット駐在員として夏の間ラサに各3ヶ月ほど滞在した風の旅行社東京本社の中村が、夏のチベットの魅力を改めて皆さまにご紹介します。


1.ブルーポピーを見に行こう! 美しい自然と快適な気候

ブルーポピー ブルーポピー

ブルーポピー

ブルーポピー

7月、8月のチベット(ラサ周辺)の最高気温は平均で25度前後、最低気温は10度前後。日中は日差しがあるので、体感温度はもうすこし高くなりますが、乾燥してカラッとしているので非常に過ごしやすい気候です。連日30-35度を超えて、しかも湿度の高い日本の夏の猛暑を逃れるにはうってつけでしょう。

<関連記事>

チベットの気候とシーズン

雨の少ないチベットでも、夏は雨期に当たるので、草原は緑に色づき、あちらこちらに高山植物が可憐な花を咲かせます。特に、ラサ郊外のガンデン僧院の巡礼路やヤムドク湖に向かうカムパラ峠付近などでは、運がよければ「幻の青いケシ」ブルーポピーを目にすることが出来ます。また標高4,700mにある草原の湖ナムツォは、冬の間には途中の峠が雪や氷に閉ざされてしまうので、訪れるなら短い夏の間がチャンス。遊牧民達は大草原でヤクやヒツジを追う季節です。草原では彼等のテントを訪ねることもできます。青蔵鉄道の車窓の風景も夏は水量の豊富な川が流れ、緑が豊かで、この地が長江や黄河の源流域だと言うことが実感できます。

<関連記事>

ガンデン寺で巡礼路ハイキングを楽しむ

夏の楽園 ダムシュンの大草原と天空の湖ナムツォ

雨期というものの、雨が降るのは朝から夕方にかけての短い時間に限られていて、一日中降ることは滅多にありません。雨の後は埃っぽさがなくなり、日中の熱気を冷ましてくれて、天然の空気清浄機とクーラーの役割を果たしてくれて、本当に快適な気候です。真偽のほどは定かではありませんが「緑が豊かな季節なので光合成で酸素がたくさん生成されて呼吸が楽だ」なんてことを言う人もいます。

IMG_1637雨上がりの空に虹が出るのも、夏ならでは

DSCF7980空の色の変化とともに湖面の色が変わるヤムドク湖

IMG_1637
雨上がりの空に虹が出るのも、夏ならでは

DSCF7980
空の色の変化とともに湖面の色が変わるヤムドク湖

ダムシュンの大草原
ダムシュンの大草原と羊を放牧する遊牧民



2.おいしいヨーグルトを食べよう! チベットの食は夏にあり

IMGP3474おいしくて酸っぱいヨーグルト

チベットを代表する食べ物と言えば、バター、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品が上げられます。乳製品のおいしい季節と言えば、草原の草が濃くなり牛、ヤク、羊などの家畜が丸々と太りおいしい乳を出す夏の間。「ヨーグルト祭り」とも呼ばれるラサのショトゥン祭りが開かれるのが夏の終わりごろというのも、そのことを物語っています。特にヤク(正しくはディ)の乳で作るヨーグルトは強めの酸味と乳脂肪分の濃厚さが、乳製品好きの心をわしづかみにして、思わず「シェンプドゥ!」(チベット語でおいしい)と叫んでしまいます。酸っぱいものが苦手な方は砂糖を掛けて食べてみましょう。

IMGP3474おいしくて酸っぱいヨーグルト

また春から夏の間に草原で放牧されて、たっぷりと太った羊やヤクなど家畜の肉は、まさに食べごろ。捌きたての新鮮なお肉も楽しめます。

さらに、チベットのどぶろく「チャン」も春に撒いて夏に実った小麦から作られるので(夏以外の季節にも飲みますが)夏はチャンの季節でもあります。アルコール濃度は低いので飲みやすいのですが、甘酸っぱい口当たりに、ついつい飲みすぎてしまうので、標高を考えて飲み過ぎないようにご注意下さい。家庭訪問先のご家庭で頂くことがあるでしょう。

ダムシュンの大草原ダムシュンの大草原と羊を放牧する遊牧民
ヨーグルト売り場

ショトゥン祭りの会場で売られるヨーグルト

ヨーグルト売り場ショトゥン祭りの会場で売られるヨーグルト



3. 盛り上がる夏のお祭を訪れよう!

そして夏の最大の魅力は、チベットの夏を彩る盛大なお祭です。

チベット最大の祭典「ショトゥン祭り」(ヨーグルト祭り) 、チベット仏教ゲルク派の総本山ガンデン寺で開かれる「セタン祭り」 、瞑想の聖地ダク・イェルパで開かれる「イェルパ・ツェチュ」を初め、大小さまざまなお祭や法要があちこちで開かれます。

ラサの夏祭 大タンカとチベットオペラの祭典

お祭りの日の朝には、立ち上るお香の煙、鳴り響くチベタンホルンの音、巡礼者の唱えるマントラ(真言)が、夏の朝の湿気を含んだしっとりとした空気と交じり合い、朝露に濡れたお寺の境内を神聖な雰囲気で満たしてくれます。

shinya_shoton2ラサ・デプン寺のショトゥン祭(写真提供:新谷 光男様)


チベット各地から、民族衣装を身に纏い大量のアクセサリーをつけた巡礼者が大勢やってくる冬のラサは、いわば「お上りさん」的な雰囲気があるのに対して、近郊の人々が大勢やって来る夏のラサのお祭は「自分達のお祭だ」というラサの人々の自負と、ラサの人々の篤い信仰心を感じるのです。

季節ごとに楽しみ方のあるチベット。他の季節に訪れたことのある方も、初めてチベットを訪れる方にも、魅力満載の夏のチベットに行ってみてはいかがでしょうか?