添乗報告記

添乗報告記●ダウラギリ・アンナプルナ展望 ゴレパニトレッキング(2012年4月)

 

2012年4月28日~2012年5月6日
文●平山未来(東京本社)

ゴレパニ・トレッキング ルート図
今回のルート図
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ネパールトレッキングの醍醐味とは・・・?それは、ヒマラヤの山々の眺望はもちろんのこと、山を望むことだけではなく、その山麓に暮らす人々の村々を訪ね歩き、山の暮らしにも触れられるというところにあります。今回、添乗員として同行させていただいたコースは、ハイライトがヒマラヤの展望台プーンヒル!という定番のゴレパニツアーとは逆周りのルートで、亜熱帯の森から、美しい段々畑が広がる山村を歩き、ご来光と神々しく輝くヒマラヤの山々が望むことができる、ネパールトレッキングの魅力が見事にぎゅっと凝縮された好ルート。訪れた時は、雨季前最後のシーズンといわれるGWでしたが、幸運にもお天気に恵まれ、まさにヒマラヤビュー大満喫!の旅になりました。


ゴレパニ・トレッキング高低表ゴレパニ・トレッキング高低表


旅のスタートはつきのいえから

星空を眺めながらの五右衛門風呂
星空を眺めながらの五右衛門風呂

日本を出発した翌日、国内線でポカラまで移動し、ジープに乗って、ようやく辿りついたのが、直営ロッジ「つきのいえ」。この日は贅沢にも、私たちだけの貸し切りです。辺りが暗くなりはじめると、つきのいえは、ろうそくのほのかでやさしい光が灯ります。そう、水力発電の国ネパールでは停電が日常茶飯事。ろうそくの明かりと薪ストーブの温もりで過ごす夜は、一度慣れてしまえば、これがなかなか心地よいもの。スタッフが心をこめて作った料理は、みなさんからも「おいしい!!」と大好評。夜は定番のダルバート、朝はクレープect…をおなかいっぱい頂きました。また、この日がちょうど誕生日の方がいらっしゃり、スタッフが一週間掛けて準備したというケーキも振る舞われ、なごやかな宴の夜となりました。

そして、つきのいえ滞在の最大のお楽しみは、「絶景露天風呂」。あいにくこの日の夜は、山々は顔を見せてくれませんでしたが、星空を見上げながらの五右衛門風呂は、つきのいえでしか味わえない、ここならではの贅沢。薪の焼ける、木の香りがまたなんともたまりません。いつまでも、何度でも、浸かっていたいと思わされる、至福のひとときなのでした。


ろうそくの明りがやさしく灯るつきのいえ
ろうそくの明りがやさしく灯るつきのいえ
山の上でもバースデーパーティ!
山の上でもバースデーパーティ!
地元で採れた食材で作られる美味しいごはん(朝食)
地元で採れた食材で作られる美味しいごはん(朝食)
つきのいえスタッフに見送られながら、いざ出発!
つきのいえスタッフに見送られながら、いざ出発!




歩行時間 6時間

1日目
ダンプスからランドルンへ

美しい段々畑が広がる村々を往く
美しい段々畑が広がる村々を往く

いよいよ、つきのいえがあるダンプス村から4日間のトレッキングに出発です。歩き始めは、石畳や石で造られた階段の登り道。歩きはじめはすぐに息が切れますが、道中はロバやヤギたちとの出会いがあり、彼らの穏やかな表情に、幾度となく和まされます。何度か登ったり下ったりを繰り返しながら、2時間ほど歩いたところでお茶休憩。トレッキング中は、ロッジでの甘~いミルクティが疲れた体をほっこりと癒してくれます。糖分をたっぷり補給した後は、この日一番高いビチュック・デウラリ峠を越え、下ったところで昼食タイム。道中で芽吹いていた山菜をスタッフが摘んできてくれて、旬の食材を頂くこともできました。その後は、ほとんど平らな道を進んでいくと、茅葺屋根の家々が並ぶ村々が見えてきます。それにしても見事な段々畑!村の子供たちの素顔を垣間見ながら、村々をつなぐ道を進んでいくと、ほどなくしてランドルンに到着。この日は間一髪でスコールにも降られず、幸先の良さを感じさせるスタートでした。


緑豊かな森を登ったり下ったり
緑豊かな森を登ったり下ったり
採れたて山菜入りのランチ♪
採れたて山菜入りのランチ♪
家畜や動物たちとの出会いもありました
家畜や動物たちとの出会いもありました
バレーボール観戦に熱中している子供たち
バレーボール観戦に熱中している子供たち




歩行時間 7時間

2日目
ランドルンからタダパニへ

ようやく顔を出してくれたマチャプチャレ!
ようやく顔を出してくれたマチャプチャレ!

2日目が一番高低差のつらい行程ですが、朝起きるとアンナプルナサウスがロッジからきれいに見えていました。「上に行けば、もっと山がきれいに見えますよ」と、ガイドのスルヤの言葉を心の励みに、試練の2日目がスタート。まずは一気にモディ・コーラ(川)まで下り、その後は急傾斜の石段を上がっていきます。対岸には、もはや芸術的ともいえる美しさの棚田の景色。そして、重い荷物を担ぎながらも軽快な足取りで行き交う村人たちと挨拶を交わしながら、登り続けること1時間半ほど。ようやくガンドルンに到着です。その後、村の外れで昼食をとっているときに突然のスコール・・・!しかし、あっという間に雨は上がって、今度は山々がきれいに顔を出してくれました。後は、平坦な道を少し歩いて、最後は苔むした樹林帯の森歩き。少し緩やかになった登りを登りきったら、タダパニに到着です。この日は一番の長丁場でしたが、どんどん間近に見えてくる山々を見ていたら、すっかり疲れも吹き飛んでしまいました・・・!


谷を挟んで対面に見えるランドルンの村
谷を挟んで対面に見えるランドルンの村
ナマステ~といいながら、がんばって登ります
ナマステ~といいながら、がんばって登ります
この日のランチはチベタンブレッドとトゥクパ
この日のランチはチベタンブレッドとトゥクパ
シャクナゲの巨木が並ぶ、苔むした森を往く
シャクナゲの巨木が並ぶ、苔むした森を往く




歩行時間 5時間

3日目
タダパニからゴレパニへ

歩いて歩いてようやく3,000mまできました!
歩いて歩いてようやく3,000mまできました!

夜に冷え込んだおかげか、3日目は朝から快晴。朝焼けに染まるマチャプチャレやサウスの美しい光景に、朝から心踊らずにはいられません・・・!ロッジを出発してからは、一度谷まで下り、再び登り返すと、その峠には、所々にシャクナゲの花が残っていました。石楠花の森の巻き道を下りきったところがバンタンティ。この後の登りに備えてここでしっかり糖分補給をします。ここから先、デウラリ峠まで長~い登りが続きます。しかし、このあたりからは見事なまでのシャクナゲのアーチロード!頭上で高々と咲き誇る赤やピンク色の花々が、存分に目を楽しませてくれたのでした。そんな華やかなデウラリ峠のロッジで昼食をとり、あとはゴレパニまでは緩やかな下り道。尾根道になったところで、明日登るプーンヒルも見えてきました。「明日もきっと晴れますように!」と、峠のタルチョに願いをこめて、緩やかな下り道をゴレパニまで下り、この日は明日のご来光に備えて早々と就寝します。


朝焼けのマチャプチャレ
朝焼けのマチャプチャレ
高々と頭上に咲き誇る国花シャクナゲ
高々と頭上に咲き誇る国花シャクナゲ
足元にはかわいらしい花々も
足元にはかわいらしい花々も
野菜たっぷりで大好評だった春巻き
野菜たっぷりで大好評だった春巻き




歩行時間 3時間

4日目
ゴレパニからプーンヒル、そしてタトパニへ

ダウラギリと満開のシャクナゲ
ダウラギリと満開のシャクナゲ

この日がヒマラヤ展望の一番のハイライト。AM4:00、まだ真っ暗なうちから起きだし、プーンヒルの丘の上まで約1時間掛けて登っていきます。標高3,000mを越えてくるとさすがに空気が薄く・・・。何度も深呼吸をしながら、ゆっくり歩を進め、丘の頂きに到着。目の前にはダウラギリとアンナプルナサウスをはじめとした7,000~8,000m級の山々。また、シャクナゲも満開で、まるで「よくがんばって歩いてきたね」と微笑んでくれているようでした。刻一刻と、次第に姿を現しだすその雄大な山容に、ただただ圧倒されます。言葉に出来ないほど神々しい光景、見渡す限りの素晴らしい大パノラマ!「ここまで歩いて来てよかった」、きっとみなさんにもそう思っていただけたことでしょう。

そんな絶景に見とれる事1時間・・・時刻は6:30すぎ。名残惜しくも下山を始めます。ゴレパニまで戻り、朝食を食べ、再出発。1時間ほど下ったところにあるチトレが今回のルートのトレッキング最終地点。AM9:00すぎ、怪我もなく、無事に笑顔で「ゴール!」。いやはや、たくさん登って下って、歩き甲斐のあった充実の4日間。おつかれさまでした!!(チトレからはジープに乗って、温泉の湧くタトパニまで下りました)


プーンヒルで日の出を待つ人々
プーンヒルで日の出を待つ人々
朝陽のぼる時
朝陽のぼる時
チトレからはオフロードをジープドライブ
チトレからはオフロードをジープドライブ
下山後はタトパニの温泉で疲れを癒します
下山後はタトパニの温泉で疲れを癒します




今回参加された方々の中には、トレッキング経験がない方もいらっしゃいましたが、道中のおいしい食事(やビール)、かわいい動物たち、美しい花々、村人たちとの出会いなども多く、「最初は歩けるか不安だったけど、思った以上に楽しかった」と、山の眺望以外にも、いろいろな楽しみを感じていただけたようです。私自身は6年ぶりの訪問でしたが、改めて、このゴレパニトレッキングはまさにネパールトレッキングの王道入門コースとして多くの方にお勧めしたいルートだなと感じました。旅を終えて、「もっとネパールで歩いてみたい!」と、すっかりネパールトレッキングに魅了されてしまった、皆さんのキラキラとした笑顔が、とても印象に残った旅でした。


アンナプルナサウスと満天の星空
アンナプルナサウスと満天の星空

関連ツアー

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