馬はうつくしい

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モンゴルのホスタイ国立公園で地球上に現存する唯一の野生馬が保護されています。
といっても、興味のない人にはピンと来ないかもしれませんが(苦笑)

この野生馬を「タヒ(モウコノウマ)」といいます。
もしかしたら、日本の動物園で見たことのある人もいるかもしれません。
色は薄茶で黒く短いタテガミがありますが、馬のようにたてがみが伸びることはありません。モンゴルでどんなに馬を見飽きていても、美しいと感じてしまいます。

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このモウコノウマをモンゴルではほぼ野生に近い状態に戻して保護していて、野生馬の見学ツアーはモンゴル旅行の定番になっています。とはいえ、ただでさえ広いモンゴルの国立公園。私が初めて行った10年前は頭数も少なく、出会えたらラッキーというくらいのものでした。年々頭数も増えてきて、2004年に行った時も発見できましたが、最近はかなりの頻度で見ることができるようになったというので、今年の様子をたしかめに行ってきました。

国立公園内を走ること30分。
さっそくいくつかの群れに出会いました。なるほど、順調に数が増えているようです。
と、そのとき!

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はじまった!雄のタイマンガチンコ勝負!
タヒの雄はハーレムを作っていて、強い馬は何匹もの牝馬をひきつれています。群れ同士が出会うと即バトル。このあたり、かなり野生馬です。この時の2頭は一頭ずつの牝馬を連れた若い雄たち。

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うわーえげつない。
岩に頭ぶつけてるよ…

結局、首をかみつかれ、岩にたたきつけられた馬は戦意消失。雌を置いて群れから離れました。
勝った雄は雌馬を引き連れ、悠々と去っていきます。

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まさに野生の王国。そしてやっぱり馬は美しい。

追記
この国立公園内では馬以外にも結構な種類の動物が生息しています。もちろん、オオカミも。
この日は野生のシカと最近ウランバートル近郊の草原ではほとんど見ることの出来なくなったタルバガン(マーモットの仲間)もちょいちょい顔を出してくれました。

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望遠が足りない(涙)

それではまた次回!

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