通年採用

4/22、経団連は採用と教育の在り方を大学と話し合う「産学協議会」の第2回会合を開き、春の新卒一括採用に偏り過ぎている慣行から脱却し、多様な方式による採用への移行が必要だとする中間報告を取りまとめた。

大学でこのことを学生に投げかけてみたら、このニュース自体を知らない学生が殆どだった。そもそも経団連がどんな団体かすら知っているかも怪しい。この件に限らず、世の中のニュースはワイドショーのレベルですら知らない。何故なら、新聞も読まなければテレビも見ない。スマホのニュースだけでも見ていれば良い方だ。今の学生は、身の回りの人間関係だけで生きている。

経団連の中西宏明会長は、協議会終了後に「ルールがないのは困るが、多様性は非常に重要だ。さまざまな働き方を開拓していく仕組みを検討していく」と述べた。 (以上、4/22東京新聞夕刊より)

「どうして日本では、新卒採用がこんなに重視されるんですか。中国では、採用の時期は決まっていません。いつでも採用してもらえます。新卒採用で人生が決まるなんておかしくないですか」そんなことを2年前に卒業した中国人留学生から言われたことを思い出す。

通年採用は、ソフトバンクや楽天などが導入済みだ。外資系では当然のように行われているに違いない。折角、海外に留学して能力を身につけても、新卒一括採用とは卒業時期がずれるので、日本で就職する時は不利になる。これでは、留学したら日本に戻ってこれなくなる。まして外国人を採用するなら、通年採用にするしかない。

日本の教育制度は、みんなが同じレールに乗っかっている。卒業すればそんなレールはなくなり、自分で道を切り開いていくしかない。このニュースを聞いて、学生たちは「みんなと一緒じゃなくなると、いつ、どうしていいか分からないから不安だ」と言う。レールを外れることへの恐怖心は大きい。

終身雇用がなくなり常時雇用になれば、実力の世界になる。“3年かけて新卒を育て自社の色に染めていこう”などということは不可能になっていく。即戦力になる人材を、国籍を問わず、海外からも率先して採用したい。それが企業の本音であろう。しかし、そうなると会社の組織も変わらざる終えない。〇〇課といった、組織単位ではなく、個人で一定の業務をインチャージしてくことになる。果たして日本人にできるだろうか。

学生よ、もっと強くなれ。個の力で自立していくしかないのだ。と叫びたくなる。

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