2023年7月に、失語症で復職した友人・倉谷嘉広さんのことをこの稿で書いた。倉谷さんは、その活動の様子をMessenger やInstagramやFacebookで頻繁に発信している。今回は、「声とことばマーク」を作ったので普及に協力してほしいと、直接依頼がきた。
彼のMessenger の一部を抜粋すると、
「私たちはこれまで、横浜・東京・大阪で『声とことばの交流会』を開催してきました。参加したのは、吃音、発声障害、場面緘黙、トゥレット症、喉頭摘出後、失語症、口唇口蓋裂など、異なる背景を持つ当事者たちです。それぞれの悩みをお互いに話す中で、私たちは『疾患名は違っても、声やことばにまつわる不安や、周囲にお願いしたい配慮には共通する部分がとても多い』という大切な気づきを得ました。」

とあった。その気づきが、声とことばの疾患や症状を持つ人たちのためのシンボルマーク「声とことばマーク」に結実したというわけだ。
先日、中野のあるお店で食事をしていたら、60歳くらいの男性が入ってきて、「どうすりゃいいんだ?」と少し大きめの声を出し、空席を探していた。その目線が私に向けられたので、「何だろう?」と思って見返したら、鞄に赤地に白い十字とハートのヘルプマークが見えた。すかさず「代わります」と立ち上がったら、横の席の人が、「私はもう出ますから」と席を空けてくれた。
ヘルプマークは、電車やバスの中でよく見るようになった。見かけではわからなくとも、何らかの疾患を抱えている人が世の中には大勢いるということだ。
「声とことばマーク」も広がり、このマークを必要とする方々が街に出やすくなったらいいと願って、協力したいと思う。
それにしても、倉谷さんの行動力はすごい。最近は、影響力もかなり増してきている。これからも、遠慮することなく前に進んでほしい。