添乗ツアー名 ●騎馬トレックで行く「草の海」ソンクル湖 9日間
2026年8月7日(金)~8月15日(土)
文・写真 ● 前田優希(大阪支店)

ソンクル湖をバックに記念撮影
8月のお盆休みにあわせて、6名のお客様と一緒にキルギスを旅してきました。
今回ご一緒したのは、標高3,000mを超える天空の湖「ソンクル湖」を目指して、1泊2日の騎馬トレッキングを楽しむ旅です。
このツアーのポイントは、
① 1泊2日で楽しめる、ビギナー向けながらしっかり満足感のある騎馬トレッキング
② 騎馬トレッキングだけでなく、キルギスの観光も楽しめること
です。では、旅の様子を振り返りたいと思います!
天空の湖「ソンクル湖」を目指して!1泊2日の騎馬トレッキング
ソンクル湖は天山山脈に囲まれた標高3016mの高山湖。イシククル湖についでキルギスで2番目の大きさ(面積270㎢)を誇る湖です。
秋から春にかけては雪に閉ざされてしまうため、実際に訪問できるのは夏の間だけ。
騎馬トレックの入口「クズ・アルト村(2350m」から、途中遊牧民の伝統的な住居「ユルタ」に泊まり、峠を越えて、ソンクル湖が見える湖畔のユルタキャンプを目指す騎馬トレックです。
まずは一人ひとりに相棒となる馬を選んでもらい、足慣らしもかねて、村の中を馬で散策しました。
現地でヘルメットとチャップスは用意しているので、特別な乗馬用具は不要です。

ガイドさんから馬のレクチャーを受け、まずは村の中で足慣らし
村に戻って昼食を食べた後は、1泊分の荷物を馬に持ってもらい、いよいよ騎馬トレックスタート。
初日は「キレムチェ・ジャイロ(約2500m)」のユルタキャンプを目指します。
村の景色からだんだん人工物が見えなくなり、気づくと一面山と草原の景色。
途中、欧米人の乗馬グループに何組か遭遇しながら、約4時間半であっという間にユルタキャンプに到着。
ユルタでは、キルギス式の暖かいおもてなしのおかげで、快適に過ごすことができました。

どこまでも続く緑の高原風景

最高のロケーションのユルタキャプ
翌朝、おいしい朝食を食べた後は、ふたたび馬に乗って出発。
家畜の馬や羊、牛、ヤクの群れにも遭遇しました。
途中、峠で馬から降りて、ひとやすみ。
どこまでも連なる天山山脈、絵筆で塗ったようなきれいな地層、遠くに見えてきたソンクル湖、雄大な青空、そしてそれらを背景に休む馬たち。
絶品の景色に、いつまで眺めていても飽きません。

峠手前でヤクの群れに遭遇

峠からの絶景

奥にソンクル湖が見える峠で記念撮影
峠からなだらかなくだり道を約2時間進むと、やがて2泊するユルタキャンプに到着しました。
昼食を食べていると、ガイドさんから「雨雲が近づいてきたので午後は早めに出発しよう!」との提案。
急いで用意をして、1.5キロ先のソンクル湖畔まで馬で向かいました。
進んでいくにつれ、しだいに雨雲は私たちが向かう方向とは別方向へ散っていき、すっかり晴れ空に。
湖畔につくと、ひんやりとした水温を体で体感し、しばし湖を眺めながらのんびり過ごしました。
馬方のスタッフは、服を脱いで湖のなかへ、気持ちよさそうに泳いでいました。

ソンクル湖畔に着きました!
この日の夜は、なんとペルセウス流星群の接近と新月が重なる日。
夕方は曇り空でしたが、このメンバーは強力な晴れパワーを持っており、夜中には満点の星空と流星を楽しむことができました。
翌日の朝も、ほどよいそよ風が吹く中、丘の上からソンクル湖を眺められるポイントまで、馬で散策。
始終パーフェクトなお天気に恵まれ、最高な乗馬日和を過ごすことができました。

最高の乗馬日和!

頼もしいスタッフ陣
キルギスの名所観光も楽しめる
このコースは、カザフスタンのアルマトイから入り、まずは陸路で東側(ケゲン)の国境からキルギスへ入国します。
それから、イシククル湖東端の町カラコルから、西側のコチコルを経て、ソンクル湖で騎馬トレック、その後ビシュケクと向かい、西側(コルダイ)の国境からカザフスタンへ出国します。
風の旅行社の他のコースと比較すると、移動距離は長いですが、その分各地の観光も楽しめるのが特徴です。

まずは町のシンボル的存在でもある木造建築の聖三位一体教会や、木造の中国風建築が特徴的なドンガンモスクを訪れました。
どちらもこじんまりとした素朴な建物で、キルギスらしい雰囲気が感じられます。

木造教会の聖三位一体教会

中国風の木造モスク「ドンガンモスク」
この日はちょうど日曜日。
日程には入っていませんでしたが、午前中に家畜市が開かれているということで、立ち寄ることにしました。
カラコルの家畜市は中央アジアでも最大級の市場だそうで、羊やヤギ、馬、牛などがひしめき合い、あたり一面まさに家畜だらけ。
動物の鳴き声とにおいに圧倒されながら、この風景はキャラバンサライが行き交っていた時代と、あまり変わっていないのかもしれないなと感じました。

カラコルの家畜市
その後は、カラコルのローカルフード「アシュランフー」のお店へ連れて行ってもらいました。
アシュランフーは、ドゥンガン人(中国系イスラム教徒)の料理で、うどんに似た小麦麺と、ところてんのようなツルツルとした麺の2種類が入った、酸味と辛味のある冷たい麺料理です。
他のキルギス料理とはひと味違う味わいで、さっぱりとしていてとてもおいしかったです。

カラコル名物アシュランフー
カラコルを後にして、次の宿泊地コチコルへ。
イシククル湖を右手に眺めながら、湖の東端から西端まで、約200kmの道のりを走ります。
途中、イシククル湖の水に足をつけたり、ラクダの群れに遭遇したりしながら、休憩を兼ねてスカズカ渓谷にも立ち寄りました。
「おとぎ話」という意味を持つロシア語が名前の由来というスカズカ渓谷。
グランドキャニオンを思わせる赤茶色の奇岩が連なる渓谷を、少し歩いて散策しました。

途中イシククル湖の水につかったり、ラクダの群れに遭遇したり

ロシア語でおとぎ話という意味の「スカズカ渓谷」
騎馬トレックを終えた後も、ビシュケクへ向かう途中で、キルギスツアーではおなじみの世界遺産「ブラナの塔」へ。
※今回のツアーでは、日程表にない箇所もいくつか訪れましたので、時間の都合上実際には行かない場合もございます。

世界遺産ブラナの塔
今回の旅では、ソンクル湖を目指して馬に揺られながら草原を進み、遊牧民の暮らしにふれ、満天の星空の下で流星を眺めるという、まさにキルギスならではの時間を過ごすことができました。
1泊2日の騎馬トレッキングは、乗馬初心者の方でも無理なく楽しめる一方、天山山脈や高原の大草原を馬で進むダイナミックさもしっかり味わえる内容です。
馬に乗ってしか見ることのできない景色や、ソンクル湖を目の前にしたときの感動は格別!
ぜひ一度、キルギスの大自然を体験してみませんか?

