出張期間:2026年4月9日~17日
文・写真 ● 平山 未来(東京本社)
Jullay! 杏の花咲く、春のラダック出張に行って参りました。訪れた場所は下ラダックとヌブラ渓谷で、ラダックの中でも標高が低めのエリア。最初の宿泊地カルギルは2700m。ゆったり連泊からスタートし、宿泊地の平均標高も3000m台。おかげさまで今回はダイアモックス(高山病の予防薬)のお世話になることも一切なく、滞在中は快適に過ごすことができました◎
撮ってきた絶景写真の数々をご覧いただきつつ、4~5月までのGW時期を(こっそり)お勧めしたい理由と、ラダックの中では低標高となるエリアを旅する魅力について、他の時期にも訪れたことがある私平山が、サクっと掻いつまんでお伝えします。

杏の花咲く春のラダックの美しい風景
もくじ

✔ 行ってきた場所は?<アーリア渓谷/カルギル/ヌブラ渓谷/フンダル砂丘>
ラダックってどんなところ?
ラダック地方は、インドの北西部、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に囲まれた、平均標高約3500メートルの高地に広がる山岳地帯。地名のLADAKHとは「峠を越えて」という意味があるそうです。中国のチベット自治区(本土)よりもチベットらしい場所と言われ、チベット文化圏好きの方にはもちろんのこと、山や大自然が好きな方々にも大変魅力あふれるエリア。ラダックの旅行シーズンは一般的に6~9月と言われています。(4000m以上の高い場所にある上ラダック/パンゴンツォ、ツォモリリ、ハンレ等)やザンスカールはこの時期が適期となります)
また、かつて、チベットとの国境が閉ざされる前はシルクロードの要衝地としても栄えた歴史があり、インド大陸、チベット、中央アジア、そしてその先のシルクロードを結ぶ、地理的にも重要な場所であり、紀元前2世紀から14世紀にかけて、ラダックを通るシルクロードの道は、経済や文化を支える重要な交易路でした。

レーの中央アジア博物館に展示されていたシルクロードのキャメルキャラバン隊
行ってきた場所は?<アーリア渓谷/カルギル/ヌブラ渓谷/フンダル砂丘>
旅の前半は、ラダックの北西部のエリア。4月上旬から半ばに掛けて、杏の花が例年見ごろを迎える、下ラダックのアーリア渓谷(ダー・ハヌー・ガーコーン・タクマチックなど)やカルギル周辺を旅してきました。標高は2700m~3100mほどで、ラダックの中でも標高が低いエリアです。
地図でいうとこの辺り↓

旅の後半は、北部に位置するヌブラ渓谷、フンダル砂丘やトゥルトゥク村、パナミック温泉に行ってきました。こちらも同じく標高が低く、3000m~3200mほどです。前半のカルギルやティンモスガンより、ヌブラ方面の北部の方が標高としては同じでも、体感的にはかなり暖かく感じました。特に春秋の季節にお勧めできるエリアです。
DAY1:レー空港→ニンム→アーリア渓谷→カルギル カルギル泊 2700m
DAY2:カルギル→周辺の村→カルギル カルギル泊 2700m
DAY3:カルギル→フォトゥラ→ラマユル→ティンモスガン ティンモスガン泊 3100m
DAY4:ティンモスガン→レー→カルドゥンラ峠→パナミック温泉→スムル スムル泊 3100m
DAY5:スムル→トゥルトゥク→フンダル フンダル泊 3200m
DAY6:フンダル→ディスキット→カルドゥンラ峠→レー→ニムー ニムー泊 3200m
DAY7:ニムー→レー空港
春のラダックの素敵なところ!16選
今回の旅で特に魅力と感じたポイントは以下の通りです。
2. 雪山がとっても映える
3. 春の花々の風景に癒される
4. 川の碧色が澄んでいる
5. 高山病の心配が少ない
6. 高所順応がしやすい
7. 杏の満開は必ず見られる
8. イスラム文化圏も行けて二度おいしい
9. シルクロードの情緒たっぷり
10. 観光地が空いている
11. 人気宿にも泊まれる
12. 寒い時期はホームステイが暖かい
13. 日中は過ごしやすい気温
14. ハーブやスパイスのおかげで薬要らず
15. 人がとにかく優しくて温かい
16. 赤ちゃんやもふもふ動物がかわいい
1. オフシーズンで観光客が少ない
国内旅行のインドの方々はちらほらいらっしゃいますが、外国人観光客が全くいないのでほぼ貸切状態。ラダック人はお花見する文化もまだ無いようなので、お花が盛りの場所でもゆったり過ごせます。

2. 雪山がとっても映える
山に雪があるため、写真的にはとっても映えます!ちなみに今回のルートでは、ザンスカール山脈、ラダック山脈、カラコルム山脈が見られました。

3. 春の花々の風景に癒される
杏や林檎、桃の花などが咲き出し、新緑が芽吹く季節なので、景色にすごく彩りがあります。お花が散った後でも新緑やリンゴの花などが始まっているので、畑をお散歩しながら写真を撮るだけでも絵になりました。

4. 川の碧色が澄んでいる
清流の川が澄んでいる時期のため、爽やかなターコイズブルーに癒されました~(6-8月は雪解けのため川が濁ることが多いそうです)

トゥルトゥクへ行く道中のショク川の美しいこと・・・
5. 高山病の心配が少ない
標高が低い場所ばかりなので、高山病の影響が全くなくほぼ平地並みの感覚(ダイアモックス要らず)。体調管理がとってもラクチンでした。

毎日よくねむれました~
6. 高所順応がしやすい
ラダック初日が3000m以下(カルギル2700m) で、標高が高い峠に日中何度か訪れることにより、高所順応が非常に楽でした。今回のように少しずつゆるやかに標高を上げていくと、高所の影響をほとんど受けずに済みます。

今回訪れた場所(おもな宿泊地)の標高グラフはこんな感じ。右側は日本の富士山との比較になればと思い作成しました。富士山に行ったことがある方なら問題なく楽しめると思います。

7. 杏の満開は必ず見られる
杏の花は2週間くらい見ごろだそうで、日本の桜よりは多少長め。さらに、標高差があるため、2000m台の標高が低い&暖かい場所では3月末ごろから咲き出し、3500m以上の標高が高い場所はGW頃までお花が楽しめるよう。カルギル2連泊して、その時一番の花盛りの場所にDAY TRIPする行程は非常に良かったです。見てもよし、食べてもおいしい「杏」って、最高の果樹ですね。

8. イスラム文化圏も行けて二度おいしい
カルギル周辺とトゥルトゥクはイスラム文化圏でバルティ族が暮らしているエリア。現在はラダック領ですが、イスラム文化とパキスタン(バルティスタン)の雰囲気も楽しむことができます。

9. シルクロードの情緒たっぷり
カルギル周辺とカルドゥンラ峠~ヌブラ渓谷は、かつてシルクロードのキャラバン(隊商)が往来した歴史的な場所。ここもシルクロードの一部であり、馬やラクダ、古の旅人たちのロマンを感じられるものがたくさん残されています。

10. 観光地が空いている
フンダルのラクダキャラバン。夏は観光客で大賑わい、かつ、日中は大変暑いので避けた方が無難ですが、この時期ならいつでも空いていて、暑くないので、好きな時間に楽しめます。

11. 人気宿にも泊まれる
写真は風の旅行社の定宿でもあるニンム―ハウス。ハイシーズン中はなかなか取れないお宿も、この時期ならゆったり過ごせるのが嬉しい。

12. 寒い時期はホームステイが暖かい
ラダックの宿泊施設は4月からオープンするところが多いらしく、お部屋が広すぎるリゾートホテルに泊まると寒い・・・ということが往々にしてあり得ます。寒い時期はホームステイの方が断然暖かく、お部屋は狭い分、温まることができるので快眠できました。ちなみにラダックのホームステイはほぼゲストハウス仕様。個室にトイレシャワー付き部屋が増えているので、民泊というよりは民宿のイメージに近いです。今回泊まったお宅は親日家のオーナーさん(インド軍にお勤め)で、まるで日本人のようなお顔で、お互い親近感たっぷりでした!

13. 日中は過ごしやすい気温
朝晩は寒いですが、日中は暑いくらいの日差しがあり、雪もすぐ溶けるので日本の雪国やネパールの山を旅するよりは、遥かに敷居が低いです。靴も、普通の靴で問題なしでした。

子供たちは日中長袖一枚
14. ハーブやスパイスのおかげで薬要らず
ラダックエリアはインドなので、夕食はほとんどがカレーです。チベット文化圏の中では食材も豊富で、私のようなベジミール好きには天国のよう。今回訪れた標高の低いエリアはハーブやスパイス、薬草(特にパクチー)が豊富に使われており、薬いらずなのもありがたいです。

15. 人がとにかく優しくて温かい
首から一眼レフカメラをぶら下げてるだけで、ぜひ私たちの写真を撮ってください!と言われ、見せてあげると、キャーと歓声が上がるラダック人の純朴さがなんとも微笑ましい。観光客が押し寄せる前に、是非とも足を運んでいただきたい、人も景色も素晴らしい場所です。

16. 赤ちゃんやもふもふ動物がかわいい
ロバ、ヤク、ヒツジ、牛、ヤギ、犬、猫などなど。ラダックの動物たちは、その多くが優しい目をしている子が多い気がします。ヤクは秋に出産した子ヤクを連れてこれから夏の間過ごす放牧地に向かっているところに遭遇。ヒツジは春に出産された生まれたばかりの子羊に遭遇。生まれて間もない子供&もふもふ動物たちはかわいさ倍増でとっても癒されます。

2分ちょっとでわかる、旅のイメージ動画もぜひご覧ください。
春のラダック、まだあまり知られていない、静かな今のうちに、ぜひとも行かれることをお勧めします!(2027年の3月末からGWに掛けて、お花見ツアーを3本くらい作る予定で鋭意企画中です。続報をお楽しみに◎)
●春のラダック旅 イメージショートムービーはこちら



