新人スタッフのモンゴル乗馬体験記 ~ 国内外乗馬との比較レポート ~

ツアー名 ●ほしのいえセレクト乗馬6日間
2026年7月24日(金)~ 7月29日(水)
文・写真●鈴木 あやの(東京本社)

夜にゲルから離れた馬たちを朝一で集めてくる遊牧民たち 

モンゴル乗馬は初心者でも乗れる? 新人スタッフの体験レポート

モンゴルもモンゴル馬も初めて! そんな新人スタッフである私(鈴木)が、添乗員研修として19名のお客様と先輩添乗員2名と共に今シーズン3回目の『ほしのいえセレクト乗馬6日間』ツアーへ。
今回のツアーでは、主に未経験者&初心者の皆様と一緒に、モンゴル馬と広大な大地を感じてきました。

乗馬初日は! 快晴な青空の下でのんびり休憩

ちなみに私自身は、2年ぶりの乗馬。
乗馬歴にブランクはありますが、以前は2週間に1回【45〜60分のレッスン2回+外乗1回/日】という1日中乗馬三昧な日程で2年間練習をしていました。
また、海外に行った際は外乗(ワイナリートレッキングやビーチトレッキング)に行く程度。このように乗馬に関しては、未経験者ではないが、初心者に毛が生えた程度と自負しています。
一方、乗馬を学んでいた2年間は、ナチュラルホースマンシップ(馬の習性を理解したコミュニケーション方法)も併せて学んでいたので、モンゴルの馬たちと遊牧民の関係性の観察も非常に興味深いものでした。

今回このレポートでは、現地で感じた日本の乗馬との違いや、なぜ未経験者・初心者でも乗馬を楽しめるか、新人目線で感じたままを解説します。

ちなみに、大きく感じたことは以下4つ!

  • 馬の大きさ
  • 馬同士の距離が想像以上に近い
  • 人間との距離感が遠いけど近いけど遠い
  • 乗馬スタイル(私はブリティッシュで練習していました)
  • 馬の大きさが絶妙

    弊社の過去のブログや写真を見ても分かる通り、モンゴル馬は日本の競走馬や乗馬クラブの馬に比べて小柄です(日本の在来馬などは除きます)。実際に乗ってみて一番に感じたのは、「反撞が少なくて乗りやすい!」ということ。個人的には、すぐに乗るコツを掴むことができました。私がこれまでに乗ってきたのは、サラブレッド、クォーターホース、クライスデール、アパルーサ、ハフリンガーなど、体高が約160〜170cmある大きな馬たちが中心でした。
    一方、モンゴル馬は体高120〜140cmほど。小柄なため、台を使わなくても一人で簡単にまたがることができます。「簡単」とは言っても、現地の遊牧民や上級者の方々と比べると、自分の上半身がまだ無駄に動いているのがよく分かります。馬のリズムと一体になって流れるように走るには、何度も通って修行が必要だな、と身が引き締まる思いもしました。
    とはいえ、視点も高すぎず、初心者にとっても圧倒的に安心感がある「乗りやすいサイズ」なのは間違いありません。

    少々わかりずらいですが比較画像(左)モンゴル(中央)ニュージーランドにて(サラブレッドだったはず)(右)日本(ハフリンガーかそのmix)

     

    私(161cm胴長)が乗ったモンゴル馬(写真左側)は中でもほんの少し大きい気がしましたが、それでもニュージーランドで乗った馬(中央)と日本の乗馬クラブで乗ってた子(右側)に比べると、モンゴル馬は小さいですね。
    写真では少しわかりずらいかもしれませんが、モンゴル馬の脚の長さが短いことがよくわかります。顔の長さが少し短いのも特徴ですね。日本での乗馬写真の馬と比べると、私の足が馬のお腹中間の位置にあるのに対し、モンゴルの馬ではお腹の下くらいまで私の足が来ています。
    首・胸周りもしっかりとした筋肉で、そこだけで見たら人間でいう“太マッチョさん”みたいです。
    余談ですが、日本での乗馬写真は乗馬を始めた頃なので姿勢がよろしくないですね・・・あくまで、馬のサイズの参考ですので私の姿勢は無視してください。

    馬同士の距離が想像以上に近い

    「馬って群れる生き物でしょ? 当たり前じゃん!」と最初は思っていたのですが、馬好き・動物好きの皆様にはたまらない「群れ方」と言っても過言ではありません。写真を見ていただければ分かる通り、お互いの顔や身体をピッタリとくっつけ合っています。仲が良い子同士がずっと一緒に歩いたり走ったりする姿はよく見かけますが、ここまで密着するのは私も初めて見ました。そのため、トレッキング中は本当に一列になって「半自動」でずっと走ってくれます。馬によっては、こちらが指示をしなくてもひたすら前の馬についていってくれるほどです。
    一方で、仲が悪いわけではなくても、群れの「グループ」が違うと不機嫌になります。違う群れの馬が横に近寄ってほしくない時には、すぐに態度を変えて拒絶します。そんな時は、乗り手がすぐに距離を取ってあげなければいけません(このあたりの反応は日本の馬と同様です)。ちなみに、馬が「耳をぐっと後ろに伏せた時」は不機嫌・威嚇のサインで危険です。他の馬に近づきすぎないよう注意しましょう。

    お互いの顔を寄せているモンゴルの馬たち 

    人間との距離感が「遠いようで近く、近いようで遠い」

    「どういうこと?」と思われるかもしれませんが、まさにこの言葉がぴったりなのです。まず「近い」と感じる部分は、馬たちの甘えん坊な一面です。馬同士で顔を寄せ合う習性があるため、人が乗っていてもお構いなしに近寄ってきます。私の膝にアゴをちょこんと乗せてきたり、後ろや横にいる馬が私のお尻に鼻をくっつけてきたり。そんなことをされたら、「かわいい〜!」と悶絶してしまいますよね。半野生とはいえ、とても落ち着いていて優しい子が多い印象でした。
    私たちが訪れたのは7月。乗馬シーズンが始まる6月に比べて、馬たちも人間に慣れてきた時期(シーズン最初の6月はなかなかワイルド!)。一方で、日本の乗馬クラブの馬とは「心の距離感」が少し違います。日本の馬は、物音や急な動き、カサカサする衣服の音などに怯えないよう、あらかじめ人工的なトレーニングを受けています。

    呼んでも来ないので、馬場に群れをいれてから一頭ずつロープで捕まえていきます。

    では、大自然で育ったモンゴル馬はどうでしょうか? 私が近くでシャッター音のやや大きい一眼レフカメラを構えても、驚くような顔をする子は一頭もいませんでした。人間や人工物に対して、良くも悪くも「無関心(遠い)」なのです。彼らの意識が向いているのは、人間ではなくどこまでも「仲間」です。他の馬が離れたり動いたりした時が、一番大きな反応を示します。テンションの上がっている馬が近くに来ると、一緒になってソワソワし出すのも野生ならでは。人間との絶妙な距離と、仲間を最優先する野生の社会性を同時に感じられました。
    もちろん、日本にいる馬たちにもそんな一面がありますが、馬同士のコネクションがモンゴル馬たちのほうがどことなく強い気がします。特にモンゴルの、厳しい冬の環境を一緒に超えるのは仲間の馬だけですからね。ボンド(絆)も強くなります。

    完全にリラックスモードになった放牧された馬たち。

    乗馬スタイル

    私自身、すべてのスタイルや馬の種類を経験しているわけではないので比較が難しい部分もありますが、現地の遊牧民の乗り方を観察するのは本当に興味深かったです。遊牧民の皆さんはそれぞれ独自のスタイルや癖を持っていますが、共通しているのは「立ち乗り」をすること。彼らはモンゴルの民族衣装「デール」をまとい、独特な構造をした「モンゴル鞍」を使って巧みに馬を操ります。
    このモンゴル鞍が、また立ち乗りがしやすそうな形をしているのです!私たちが使う鞍はブリティッシュやウエスタンに近いものですが、日本の乗馬クラブの鞍に比べると全体的にコンパクト。馬の体格が小柄なこともありますが、個人的には(脚が短めな鈴木という人間には……笑)、多少の個体差はありますが膝下が馬体にフィットして非常に使いやすかったです! 日本での乗馬スタイルとは合図の送り方やバランスの取り方が少し違いますが、このコンパクトなサイズ感のおかげで、初心者でもすぐに馴染めるスタイルだと感じました。

    男性顔負けの素晴らしい走りを見せてくれる遊牧民の女の子

    万国共通!? 馬と信頼関係を築く「最初のコミュニケーション」

    日本の乗馬でもモンゴルでも、共通して最も重要だと感じたのは「馬への指示は、ハッキリと的確に出す」ということです。
    私が今回相棒になってくれた馬の第一印象は、『とにかく仲間と一緒にいたい寂しがり屋なタイプ』という印象でした。そのため1日目は、私の指示を無視して仲間のところへ行こうとする動きが多々見られました。こちらが「脚(きゃく:お腹を蹴る合図)」を入れても、反応が鈍いシーンが目立ちました。しかし、厳しく見えても最初のコミュニケーションこそが本当に肝心です。『脚を入れても動いてくれない……。きっと疲れているんだな、動きたくないんだな。』蹴る=可哀そうと思ってしまうかもしれません。しかし、馬の背に乗っている以上、主導権はあくまで”自分”にあります。指示を出し、動かなくても、馬がこちらの合図を聞くまでは、冷静に粘り強く指示を出し続けることが大切です。ムキになって我武者羅(がむしゃら)に蹴っても、馬には伝わりません。
    「この人間はちゃんと指示を出す」と馬に伝わった2日目以降は、確実な変化を感じました。触れる程度の本当に弱い脚でも、スムーズに発進してくれるようになったのです。減速や左右の微調整、Uターンなどのコントロールも自由自在。実はとても繊細で優しい馬だったのだと分かり、相性の良さを確信しました。主導権を握りつつも、お互いを信頼し合う感覚は、どこの国の乗馬でも完全に共通しています。

    2日目にはみなさん自分の馬と上手にコミュニケ―ションを取って草原での騎乗を楽しんでいます

    その他にも、上記でも少し触れた”半自動なモンゴル馬”。「モンゴルの馬はほぼオートマ(半自動)」という先輩スタッフの言葉に『そんなことある?』と思ってましたが、本当にほぼオートマ。本当に前の馬について行きますし、「仲間と一緒」という習性が、馬同士の間隔をそれほどあけず適度なタイミングで勝手に詰めてくれました(馬それぞれの個体差はあります)。
    そのおかげと言ってもいいくらい、[発進][止まる][加速][減速][左右移動]を基本的指示として、それ以外の細かい部分「どうやったら立ち乗りがうまくできるのか」「速歩や駈歩の時の反撞をどうやったらもっとうまく流せるかorモンゴル流に乗ることができるのか?」など乗馬探求に集中することができました。
    騎乗時にゆっくりと歩いているときは、ぼんやりと風景や頭上を飛び周りながら狩りをしている猛禽類を無心で観察することもできました。
    そういった意味で、未経験者・初心者の方には難しく考えないでモンゴルの乗馬と風景を楽しめるといっても過言ではないなと身をもって感じました。

    最後に:大草原があなたを待っています!

    最初は「初心者に少し毛が生えた程度」の私でしたが、2日目には相棒の馬とすっかり相思相愛になり、モンゴルの大自然を心から満喫することができました。一緒に行ったリピーター様はもちろん、初めて参加してくださった皆様も、帰る頃にはすっかりモンゴルLOVE! 馬はもちろんモンゴルの虜になっていました。モンゴル乗馬の魅力は、馬の愛らしさ、野生のたくましさ、そして何より「どこまでも続く地平線を馬と駆ける爽快感」です。脚が短めな私でも(笑)、問題なく乗りこなせる優しいサイズ感の馬ばかりです。

    必要なのは、ちょっとした勇気と、馬を信頼して指示を出す冷静さだけ。海外旅行が初めての方も、乗馬が初めての方も、そして、乗馬経験者の方も乗馬のみならず人生の新しい発見・気づきのある経験になること間違いないです!
    馬のことばかり話していますが、私自身は想像以上に遊牧民のライフスタイルへの憧れが芽生えた経験でした。
    人の温かみを感じる旅です。
    一歩踏み出せば忘れられない感動が待っています。現地の頼もしい遊牧民のスタッフと、私たち添乗員が全力でサポートしますのでご安心ください。次のシーズンは、ぜひ一緒にモンゴルの大草原へ出かけましょう!

    今日のお仕事が終わり放牧され、コロコロ砂浴び・土浴びを楽しむ馬たち。乗馬後もこの風景を見ると癒されます

    関連ツアー

    未経験者から上級者までみんなで草原集合!

    ほしのいえセレクト乗馬6日間

    出発日設定2026/09/04(金)~2027/09/03(金)
    ご旅行代金368,000円
    出発地東京
    mn-sp-67 mn-sp-67

    ツアー

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