9年ぶりのモンゴルに添乗員として行ってまいりました。
到着日
久しぶりのモンゴルは空港も新しくきれいになり、国が大きく発展してきていることを実感しました。
ウランバートル郊外の空港から、ほぼダートの道を1時間。たどりついた風景は昔と変わりなく、ご無沙汰していた人間をもやさしく受け入れてくれる、ハーブの香りただよう寛容な草原でした。

私たちの到着に、ほしのいえでの歓迎
以前同様、おいしいミルクで歓迎を受けた後は、レストランゲルで小腹を収めてくれる夕食。
明日からはいよいよこの草原を舞台に駆け回るのだ!

日没直後のほしのいえに到着
乗馬初日
ゲルにたたきつけるような強風に眠りを妨げられつつ、疲れとともに寝落ちしてしまった昨夜から明けて、ゲルから出てみると、暗雲立ち込める空模様。
天気予報は昨夜から、二転三転して予断を許さない状況。とはいえ、まずはモンゴル乗馬についての「大切な情報」をみんなで共有することが最優先事項。
レストランゲルでモンゴル乗馬の特徴やリスクについて改めて説明しました。

乗馬前の座学レクチャー@ほしのいえ
安全をサポートする装備(エアージャケット、ヘルメット、チャップス)も装着し、みなさんやる気に満ち満ちていたのですが、あいにく午前中は雨が降り出したため、乗馬は延期。

乗馬装備装着完了
午後3時には晴れ間が訪れたのを機に、「待ってました」と乗馬開始。
・常歩(なみあし): 馬が四本の足を順番に動かす一番ゆっくりな動き方。4拍子で、人間でいうと「歩く」。揺れが少なく、初心者でも景色や撮影を楽しめます。
・速歩(はやあし): トコトコとリズミカルに走る少し速い動き方。2拍子で、人間でいうと「ジョギング」。お尻が弾むため、馬の背中を痛めないように立ち乗りします(日本では動きに合わせて立ったり座ったりする「軽速歩(けいはやあし)」という技術を使うことが多いです)。
・駈歩(かけあし): 風を切ってダイナミックに走る、さらにスピードが出る動き方。3拍子で、人間でいうと「ダッシュ」。中級者以上向けのツアーや、慣れてきた参加者が挑戦します。
参考:【風の乗馬ツアー】乗馬レベルの目安
初日は馬と合わせる日。今日から4日間ともに過ごすことになる大事な相棒。挨拶をするとともに、甘く見られてもいけないのがモンゴル乗馬の鉄則。締めるところは締めて、馬に主導権を渡さないことを胆に銘じてスタート。レベルに応じてA,B,Cに分かれた20名はそれぞれのチームでセレクト乗馬初日を、迎えました。自分は今どこまでできてるかを知るのが初日の大事なミッションです。

最初は馬の乗り方、注意事項を実際に馬に乗りながら伝授
私の参加したB班は、少しでも乗馬経験があるメンバー。初日は、常歩(なみあし)で足慣らし。みんな順調に操縦しています。明日以降は、速歩、駈歩へと伸ばしていきたい!その未来を祝うかのように向かう先には、雨上がりの草原にかかった大きな虹が見えて大感動。(写真には撮れず残念)
歩いてるうちに雲間に青空も見えてきて、休憩タイムには清々しい草原で一休み。

初乗馬1回目の休憩 まだ若干緊張感あり?
乗馬から戻ってからは順番にシャワータイム。待ってる時間を利用して思い思いに体を休ませました。
夕食の後は、バーゲル開店。モンゴルウォッカに、モンゴルの歌を教えてもらったり。

バーゲルではウォッカとモンゴルの歌で盛り上がりました
初日から夜更かしは明日からの乗馬に影響するので、遅くならないうちにとゲルの外に出ると、そこは満天の星。天の川が濃厚に流れます。添乗員細谷によるプチ星空トークに、聞き入ったり、写真撮影にトライしたりしていました。

スマホで撮影 天の川

スマホで流星が撮れました(ほしのいえ)
乗馬2日目
今日は朝から強風。おかげで雲はどこかに吹き飛ばしてくれての青空。でしたが、風があるのでみなさん雨合羽や厚手のウィンドブレーカーを装着。風の中では、声が通りにくく、乗馬スタッフやガイドが前に後ろに移動しながら指示を伝えます。
モンゴル乗馬上達の第1歩は、「鐙に立つ」こと。B班のみならず、全員がその習得や向上を目標を置きながら、常歩、速歩、速い速歩を繰り返します。
その中でも、未経験者~初心者のA班は、昨日の午後、引馬でスタートしたはずなのに、2日目午前中で引馬を卒業。全員一人で手綱をもってキャンプ地まで戻ってきたのには驚かされました。
ずいぶん馬にも慣れてきたので、午後は遊牧民宅を訪問しました。いつも馬をお借りしている遊牧民のお宅です。

遊牧民のゲルを訪問
お母さんからはタラグ(ヨーグルト)をいただき、手作りの乳製品をいただきながら、ガイドからは、ゲルの入り方から、家具の配置、遊牧民の1年の暮らし、乳製品の種類に作り方、食べ方?まで、たくさん教えてもらいました。

タラグもよばれました

遊牧民の乳製品を味見させていただきました

遊牧民のゲルの前でパシャ!
乗馬3日目
今日は風も収まり、雲一つない絶好の乗馬日和(但し、日焼けと熱中症注意!)。
みなさん、朝食前からゲルを飛び出し、思い思いに体を動かしていらっしゃいます。参加者の中に太極拳の先生がいらっしゃった幸運で、即席太極拳講座が催され、参加されたみなさんは、太陽と大地をエネルギーをふんだんに受け取っていらっしゃいました。草原と太極拳、意外と合いますね~。
朝食後は、今日の夕食の下準備のひとつとして、羊の解体を見る機会がありました。これは遊牧民の男の仕事で、だれでもできるわけでないとのこと。「生き物の命をいただく」その大切さと、解体中、血で大地を汚さない手際の良さが心と目に焼き付きました。

わずかな切断箇所から腕を入れ、動脈を切り・・・

こぶしをナイフのように使って皮をはがしていきます
今日はA、B、C班全員で泉(井戸と呼んでいました)に集合!3つの班それぞれのルートで目的地をめざしました。硬水で日本人が飲むには適していませんが、顔を洗ったり、頭からかぶって涼をとるには最適の温度でした。

大草原の中の泉、疲れの吹っ飛ぶ冷たさ

のんびり草をはむ牛にいやされ中
のどかな牛や羊の放牧風景を眺めながら休憩ののち、キャンプへ。
午後の乗馬前には、ミニゲル作り体験と民族衣装コスプレ大会?が始まりました。

ゲル作りをすると、ゲルの仕組みがわかります

ゲル作り1号機完成!

ゲル作り2号機も完成!

モンゴルの大家族の想定!

モンゴル草原の怪しいカップル
3日目午後、B班もずいぶんモンゴル流「立ち乗り」ができるようになり、駈歩も時折できるようになってきました。
今日の夕食は、朝仕込みを始めた料理・ホルホグです。ホルホグとは、モンゴルの伝統料理で、真っ赤に焼いた石と羊肉や野菜を交互に鍋(ここでは牛乳缶のような容器)に入れて圧力をかけながら蒸し焼きにしたもの。大切なお客様をもてなすときの料理です。
夕食時には、ホルホグの前に、内臓も味見用に供されました。みなさん食べられたでしょうか?ホルホグの肉はほとんどが骨付きのダイナミックなもの。かぶりつくもよし、ナイフでそぎ落としながら食べるもよし。終わってみれば、どのテーブルもほとんど、皿は空っぽ。モンゴルのおもてなし料理を堪能いただけたようでした。

こちらは内臓です。レバーと、腸と心臓と・・・食べられますか?

ホルホグを楽しむの図 その1

ホルホグを楽しむの図 その2

ホルホグを楽しむの図 その3

ホルホグを楽しむの図 その4
乗馬4日目
昨日に続いて乗馬最終日の今日も好天に恵まれました。すでに鼻が真っ赤なお客様もいらっしゃいます。モンゴルの紫外線は侮ってはいけません。
今朝は昨日の太極拳に代わって(?)ヨガの先生が登場!背中や腰の痛みに聞くストレッチ講座が開かれていました。

今朝はヨガの先生にご指導いただきました
午前は恒例のチーズ工場までの乗馬です。直線距離で片道約5㎞。全員で訪問です。周辺の遊牧民たちが放牧する牛のお乳から質のいいミルクを選抜し作っているとのこと。ちょっとお値段は張ります(約120gの真空パックが6USD)が、おいしくてお土産にちょうどいいと好評でした。

あら、ちょっとおいしそうだわ!(チーズ工場にて)

こんな重いの持って帰れません!(チーズ工場にて)
午後の乗馬はいよいよ4日間のモンゴル乗馬の集大成を発揮いただくとき。みなさん一人ひとりに走っていただいく最初で最後のチャンス。添乗員は撮影班としてスタンバイしました。集大成とはいっても、練習通りの成果が出せないときも、逆にいつも以上の走りができたりと、悲喜こもごもなのも常のこと。今回は、ガイド&スタッフ4名による模擬競馬を披露してもらい、「あれだけ走れたら気持ちいいだろうなあ」とあらたな目標を定めた人、悔しい結果にリベンジを誓った人、みなさんの4日間のセレクト乗馬が終わりました。

ほしのいえ A班の騎馬隊

ほしのいえ B&C班混成騎馬隊

モンゴル乗馬最後の日を飾る夕日 「また来るぜ!」
名残を惜しむかのような夕日を眺めたのち、最後の夕食。そしてその後は、モンゴル民族音楽の馬頭琴コンサートを楽しませてもらい、今日の午後撮影したみなさんの走りをモニターで公開しながら盛り上がった最後の夜となりました。
最終日
最終日、日本への便が朝早いため、早朝4時集合というスケジュールにもかかわらずみなさん、きちんと集合いただきました。
ところがなんと!迎えのバスが時間通り来ません。「帰りたくない」という皆さんの気持ちがモンゴルの神様に通じてしまったのでしょうか? 結局、空港にギリギリ間に合うというハプニングに見舞われながらも、全員成田空港まで無事帰国いたしました。
6日間のなかにモンゴルを盛りだくさんに詰め込んだ風のセレクト乗馬ツアー。楽しんでいただけたら幸いです。

