研修報告記●ネパール担当、初めての「モンゴル乗馬ツアー」に同行して

ツアー名●ほしのいえセレクト乗馬6日間
2026年9月4日~9月9日
文・写真●菅知範(大阪支店)※写真は弊社関係者提供あり

普段はネパール(ヒマラヤ)、主にトレッキングの企画を担当しており、基本的には「自分の足で歩いて楽しむ旅」を専門にしています。そんな私が9月に、初めて「ほしのいえセレクト乗馬6日間」に乗馬研修として同行してまいりました。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、あえて言わせてください(笑)。
このツアーは「ツアーグランプリ2025」にて、最高賞である「大賞・国土交通大臣賞」を受賞しています。

もちろん今回の大きな目的は乗馬研修でしたが、企画担当者として、もう一つ知りたいことがありました。それは、エリアは違っても、「いったいどんな魅力があるから、このツアーが高く評価されたのだろう」ということです。

ご参加者、スタッフ全員そろっての記念撮影!

今回は15名のお客様と弊社添乗員2名に加わる形で、6日間を一緒に過ごしました。実際に同行して感じたのは、このツアーは単なる「乗馬ツアー」ではないということ。乗馬そのものの充実度はもちろん、宿泊する「ゲル」、食事、乗馬以外の時間を楽しむためのオプションなど、細かなところまで工夫されていました。「大賞・国土交通大臣賞」を受賞したことだけでなく、毎年のように参加されるリピーターの方が多いというのも、納得できました。

弊社直営キャンプ「ほしのいえ」。奥にはトイレ&シャワー棟があります。

モンゴルとネパール、同じ「乗馬」でも全く違う

ネパールといえば、ヒマラヤ登山やトレッキングを思い浮かべる方が多いことでしょう。ただ、実はネパールでも乗馬を楽しむことができます。では、モンゴルの乗馬とネパールの乗馬は何が違うのでしょうか。
まず、真っ先に感じたのは、馬に乗る「舞台」そのものの違いです。モンゴルは、とにかく広い。どこまでも続く大草原。その先には地平線が広がり、視界を遮るものがほとんどありません。馬に乗って進んでいると、「大地を馬で旅する」という言葉が、そのまま当てはまる環境です。
一方、ネパールの乗馬では、山や村、森林など、変化に富んだ風景の中を「常歩」で進んでいきます。世界の屋根「ヒマラヤ」を望みながら、素朴な山村の暮らしを垣間見たり、山道を進んだり。個人的には、モンゴルは「広さ」。ネパールは「山と暮らし」。同じ乗馬でも、感じる魅力は随分と違うなと感じました。

大草原を馬で進む。まさに「馬で旅をする」という感覚です。

どこまでも続くモンゴルの大草原。馬と一緒に進むと、改めてその広さを実感します。

【ネパールの乗馬】前方にはアンナプルナ南峰(7,219m)とヒウンチュリ(6,441m)などヒマラヤの大パノラマを望みます。

【ネパール乗馬】山村生活が垣間見れることが魅力の一つです。

馬と人との関係にも、それぞれの歴史がある

どちらも大自然の中を馬で進むという魅力は同じです。しかし、その背景にある「人と馬との関係」には大きな違いがあります。モンゴルでは、馬は単なる移動手段ではありません。遊牧生活そのものを支える大切な存在です。広大な草原で家畜とともに暮らしてきた遊牧民にとって、馬に乗ることは、日常生活の一部となってきました。移動をするとき。家畜を管理するとき。遠く離れた場所へ向かうとき。馬は人々の暮らしに欠かせない存在です。そのため、遊牧民が長い歴史の中で築いてきた、人と馬の関係そのものを少し体験させてもらう旅なのだと感じました。一方、ネパールの山岳地域では、馬やラバなどの家畜は、主に物資を運ぶ役割を担ってきました。険しい山道が多く、道路や交通手段が限られていた地域では、人々の生活を支えるために荷物を運ぶ動物が重要な存在でした。もちろん、先述の通り、ネパールでも乗馬を楽しむことはできます。ただ、歴史的には「乗るための馬」というより、「人々の暮らしを支える動物」という側面が強かったのではないかと思います。同じ「馬」という存在でも、その土地の自然環境や生活文化によって、役割は大きく異なることを、改めて感じさせられました。

【モンゴル】私たちに馬を貸してくれている遊牧民。

【モンゴル】私たちの乗馬を引率してくれた馬方さん。

【ネパール】トレッキング中に出会ったラバの隊商。

【ネパール】我々のの荷物も運搬してくれます。

短い滞在でも、しっかりと「乗馬」を学べる

今回「ほしのいえセレクト」に同行して、印象的だったのは、短時間の滞在にもかかわらず、乗馬そのものをしっかり学べることでした。「モンゴルの大草原を馬で走る」と聞くと、ただ馬に乗って景色を楽しむ旅を想像される方もいるかもしれません。もちろん、それも大きな魅力です。しかし、このツアーでは、まず机上講座からスタートします。馬との接し方や基本動作を学び、その後、初心者や初級者については、引馬で馬の動きや感覚を確認。そこから常歩、速歩、そして駈歩へと、段階を踏みます。いきなり乗るのではなく、少しずつ馬との距離を縮めていく。この仕組みは、乗馬経験が少ない方にとって大きな安心材料になると感じました。また、参加者一人ひとりの経験や技量に合わせて、ある程度、融通が利く面にも感心いたしました。さらに、ヘルメットやジャケット、チャップスなどの装備を現地で借りられることも、初めて海外乗馬に挑戦する方にはうれしいポイントです。もちろん安全を最優先していることは言うまでもありません。

到着日の翌日、机上講座の様子。

今回のパートナー。少しずつ距離が縮まっていくのも乗馬の楽しみです。

初心者は、まずは馬に跨る練習から。

乗馬だけではない、モンゴルを楽しむ時間

このツアーの魅力は、もちろん乗馬だけではありません。遊牧民のお宅を訪問し、実際の暮らしに触れたり、チーズ工場を訪れ、モンゴルの食文化を知る。モンゴルの名物料理「ホルホグ」を味わったり、馬頭琴コンサート鑑賞など。そして、快適なゲル「ほしのいえ」で、食事を楽しみながら、参加者全員で一日を振り返る。
あくまでも主役は「乗馬」。ですが、モンゴルという国そのものを楽しむ。それが、このツアーならではの魅力なのだと思いました。

チーズ工場に訪問。

空き時間には弓矢の体験を楽しむことも。

モンゴル料理に代表される「ボーズ」(蒸し餃子)。

モンゴルの伝統料理「ホルホグ」。現地ならではの食文化を味わいます。

初心者にもおすすめできる理由

実際に参加してみて、なぜ初心者の方にもおすすめできるのかが分かりました。私自身もそうでしたが、最初は「本当に馬に乗れるだろうか」「馬とうまく接することができるだろうか」と不安を感じる方も多いと思います。しかし、馬に触れ、乗って、少しずつコミュニケーションを取っていくうちに、自然と距離が縮まっていきます。できなかったことが少しずつできるようになる。その過程そのものが、乗馬の楽しさなのだと。もちろん、動物相手であることに加え、モンゴルの馬は日本の乗馬クラブの馬とは異なり、半野生に近い環境で育っています。そのため無理は禁物です。経験や体力には個人差があります。だからこそ、現地スタッフのサポートを受けながら、自分のペースで楽しむことが大切です。
ちなみに乗馬経験がほとんどなかった私でも、最終日には「駈歩」らしき?走りまでできるようになりました(笑)。

最終日には、全員、駈歩まで体験できました!

最後に

今回、初めて「ほしのいえセレクト乗馬6日間」に同行し、乗馬の技術を学ぶ楽しさと、旅としての魅力がしっかり詰まったツアーだと感じました。乗馬経験者には、さらに技術を磨く楽しみがあります。初心者の方には、馬との距離を少しずつ縮めながら成長していく楽しみがあります。そして、乗馬をしない時間にも、遊牧民の暮らしや食文化、「ほしのいえ」で過ごす時間など、モンゴルならではの魅力があります。今回、特に印象に残ったのは、馬と人と大地との距離の近さでした。
日本ではなかなか味わえない、「馬と一緒に過ごしている」という感覚。乗馬ツアーとは、ただ馬に乗って景色を楽しむだけの旅ではありません。その土地の人々が、長い年月の中で馬とどのように関わり、どのように共に生きてきたのか。そこに触れることもまた、旅の魅力なのだと思います。

そういう意味では、モンゴルもネパールも、それぞれの乗馬体験の魅力があるのだと思います。普段はネパールを担当している私ですが、今回モンゴルを訪れたことで、改めて「馬旅」の楽しさを実感することができました。エリアは違っても、企画に携わる者として、単なる「物見遊山ツアー」ではなく、現地に足を運ばなければできない体験を大切にし、ご参加いただく方の心に残る「旅」をこれからも作っていきたいと思います。

関連ツアー

未経験者から上級者までみんなで草原集合!

ほしのいえセレクト乗馬6日間

出発日設定2027/06/18(金)~2027/09/03(金)
ご旅行代金385,000円~425,000円
出発地東京
mn-sp-67 mn-sp-67

ツアー

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