チチカカ湖の町で「悪魔の踊り」?!
~フォルクローレの祭典・カンデラリア祭~

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トトラ(葦)でできた島が浮かび、トトラ船で行き来する人々が暮らす「ウロス島」が有名なチチカカ湖。ここは、標高約3,855メートルの高所にある古代湖で、初代インカ皇帝が誕生したという伝説があることから神聖視されている湖です。そんなチチカカ湖の町プーノでは、2月が近づくと、何やら人々がソワソワしだし、町に活気が溢れてきます。それは、年に一度、2月の第一日曜日にフォルクローレの大祭典「カンデラリア祭」が開催されるからです。今回、この「カンデラリア祭」にあわせ【特別企画ツアー】を企画しました。

まだまだ、日本では知られていない、ペルーの大祭典「カンデラリア祭」についてご紹介いたします。


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カンデラリア祭ってどんな祭り?

インカ帝国が栄えたペルーに、スペイン人がやってきたのは16世紀。スペイン人が持ってきたカトリックは、そのままこの地に根付いていきました。現在、ペルー国民の約95%がカトリックです。しかしペルーのカトリックは、アンデスの土着信仰と融合し進化を遂げたので、アンデス独特のカトリックとなり今に至ります。

カトリック的信仰で、ペルーのそれぞれの町には、その町を守ってくれる存在として「守護聖人」が崇められています。守護聖人は普段、教会に奉られているのですが、町の人々は感謝の気持ちを込め、年に一度、守護聖人のお祭りを行い、人々は守護聖人を輿に担ぎ町中を練り歩きます。チチカカ湖の町プーノでは、それが「聖母カンデラリア」となるわけです。毎年2月の第一日曜日が聖母カンデラリアの祭の日。特に、プーノの聖母カンデラリアは人々の願い事を叶えてくれることで有名なので、プーノ県民だけでなく、全国から人々が祭りの為に集まってきます。また、この祭りで見られる踊りのパレードは、その規模の大きさと迫力がペルーでも随一!年に一度のカンデラリア祭は、ペルー中が楽しみにしているお祭りの一つなのです。

祭りのハイライトは、フォルクローレ・ダンサーが大結集!

祭りはほぼ1ヶ月にわたり繰り広げられ、様々なイベントが催されます。祭りでハイライトとなり、見ごたえがある日が大パレードの日。学校の先生や、学生達のグループもあれば、警察官や、代々継承してきた家族のグループなど参加者は様々です。また、パレードでは、ダンスコンテストもあり、皆、気合の入れ方は半端じゃありません!1月ごろにプーノを訪れれば、夜も町は熱い活気に包まれます。町の至る所で、ケーナ(アンデスの縦笛)やボンボ(アンデスの太鼓)の音色が響き、踊りを練習するグループがたくさん。皆、仕事が終わった後に、集って踊りを夜な夜な練習しているのです。2月が近づくと、アンデスの民の血が騒ぐのでしょうか。熱心に踊りを練習しているプーノの人々を見ると、ペルー人の熱~いラテン気質を感じずにはいられません。

アンデス音楽の演奏でパレードは盛り上がる
アンデス音楽の演奏でパレードは盛り上がる
グループごとに趣向を凝らした衣装も見ごたえ十分!
グループごとに趣向を凝らした衣装も見ごたえ十分!


仮面舞踊が面白い、パレードの見所

カンデラリア祭で見られるダンスは様々ですが、特に、ここ、アルティプラーノと呼ばれる標高の高い、プーノ地域やボリビアでの高原地帯でしか見られないダンスは特有です。その中のいくつかをご紹介しましょう。

シクーリ

●シクーリ  
「シク」とは竹で作られた数本の管を音階順に並べた笛のこと。「サンポーニャ」とも呼ばれ、インカ帝国以前の文明から使われているアンデス音楽には欠かせない楽器です。「シクーリ」はこの「シク(サンポーニャ)」やケーナ(縦笛)、太鼓で作る音がポイント。奏でられる音楽は、当にアンデスの大地に吹く力強い風の音です。赤と白の衣装を装い派手な踊りではありませんが、カンデラリア祭りの中でも一番インカ時代からの伝統をそのまま伝えているダンスでしょう。特にプーノなどアルティプラーノ地域では有名な踊りです。

ディアブラーダ

●ディアブラーダ
スペイン語「ディアブラーダ(Diablada)」を訳すと「悪魔」という意味ですが、ダンスでは悪魔を倒す天使を現し「勧善懲悪」を表現したダンスです。カンデラリア祭りといえば「ディアブラーダの踊り」と言われるほど、派手な衣装と大きな仮面は祭りの中で一番迫力があり、見ごたえ満点!仮面と衣装の重さは重いもので30~50kgもするそう!3,800mを越す高所で、そんな重い仮面を被って踊り狂うダンサー達、絶対真似はできません!このダンスの発祥地について、ペルーとボリビアはお互いに自国だと議論中…。


雨季で敬遠される2月のペルーですが、ペルー人のラテン気質を感じられるこんな熱い祭りがあるのです!アンデスの人々の暮らしと深く結びついた、アンデス・フォルクローレ音楽と踊りに触れる旅へ出かけてみませんか?


カンデラリア祭りを楽しむツアーはこちら♪