中国新疆ウイグル自治区のカシュガルからフンジュラブ峠を越えて、パキスタンのイスラマバードまでを結ぶ、古くからの交易路・カラコルム・ハイウェイ。総延長約1,200㎞。その旅のはじまり部分、カラクリ湖までの見どころを紹介いたします。
パキスタンへ抜けるコースはもちろん、天山南路コースでもツアーによっては日程に組み込まれています。
A=カシュガル、B=カラクリ湖 C=タシュクルガン、D=フンジュラブ峠(=2つ目のA) 2つ目のB=イスラマバード
①ウパール村( 乌帕尔镇 )

みなさん、真剣に品定め中

ラグメンの麺を延ばしながら、呼び込みを続ける飲食店の2人(ウパール村)
カシュガルから約50㎞にある小さな村 。標高:約1,400m 。毎週火曜日にバザールが開かれています。町から離れている分、観光客も少なめ。1時間もあればゆっくり見て回れる広さですが、日用品以外にも、食材、食堂、あやしい漢方薬?、家畜市もあってローカルな雰囲気を残しています。私が訪れた時には出前の床屋もありました。
②オイターグ( 奥依塔克 )紅山

オイターグ紅山
カシュガルから約90㎞、標高:約1,800m。オイターグ川がケーズ( 蓋孜 )河に合流する辺りに、深紅の壁のような山が見えてきます。一見、火星のような風貌です(行ったことはないですが)。「南新疆の火焔山」と呼ぶ人もいるとか。色合いは火焔山にも増して紅く深い気がします。対岸の山肌が白かったり、氷河が削った白砂の河原も白く、この周辺だけ深紅に染まっているためどこか不気味な心地さえします。最近展望デッキできたのでぜひお立ち寄りください。
③シルクロード旧道とキャラバンサライ跡

雪のついた岩山の麓を通るシルクロードの旧道とキャラバンサライ跡
カシュガルから約140㎞。標高:約3,000m。30年前、この辺りは、まだ土煙をあげておんぼろバスが走っていたのですが、中国の経済発展とともに、道路は整備され、今や快適な道がカシュガルから続いています。パンクや故障のリスクが減ったのは大歓迎なのですが、往時のシルクロードに思いを馳せるには少し想像力が必要かもしれません。そんな中、かつてのシルクロードが望める場所があります。道の両側に山が迫り、川幅が狭くなったケーズ川の対岸に、細くたよりない1本道が続いています。ところどころに石積みの建物らしき形跡も見えました。キャラバンサライの跡だとか。あの場所だと、鉄砲水が来たら・・・少し心配になりました。
④白沙山

ブロン湖と白沙山
カシュガルから約160㎞。標高:約3,400m。さきほどの深紅の山がまぶたの裏にしみついて間もないのですが、今度は白亜の世界です。氷河によって削られた窪地に、氷河の押し出し、風、温度差などの影響で削られた岩石が砂となり、パミールの風に吹き上げられて堆積した砂山・白沙山が見えてきました。天気がよければ足元の澄んだブルーの湖水(白沙湖、ブロンクル湖、布倫库勒湖)に映えて美しいところです。
⑤カラクリ湖

カラクリ湖とムスターグアタ峰
カシュガルから約200㎞。 このあたりまでがカシュガルからの日帰り圏。 標高:約3,600m。富士山のてっぺんくらいの高さの湖に、今はたくさんの観光バスが訪れるようになりました。日によっては混雑する日もありますが、トイレが完備された、食べ物の選択肢が増えた、酸素缶が手軽に手に入るようになった点など安心面も見逃せません。
湖越しの右手に、ムスターグアタ峰(慕士塔格峰、氷の山の父の意味)(7,509m)、そして左手の山並みのなかに、崑崙山脈の最高峰コングール峰(7,649m)が頭を出しています。頭を出すというのは、手前の7,200m級の山の後ろにピークだけちょこっと見えるからです。
実はコングール峰は、オイターグ紅山のあたりからも見えるのですが、角度が違うため、オイターグあたりからは屏風のように横に広がって見え、ここカラクリ湖からはそれを横から見たように細い塔のようにみえるのでした。

カラクリ湖からのコングール峰

オイターグ紅山辺りからのコングール峰
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