八ヶ岳高原音楽堂は、広大な森林囲まれ、カラマツ、米マツ、チーク、ツガなどをふんだんに使った250席の小ホールです。自然と環境に調和した美しい建築物として「’89年毎日芸術賞」を受賞しています。ステージの背後、ホール側面、後方の壁一面に大きなガラス板がはめ込まれ、四季折々の美しい風景を映し出してくれます。演者と風景が一枚の絵のように溶け合うその美しさは人々を魅了して止みません。
私もその一人で、約10年間この音楽堂に通ってきました。私の大好きなこの音楽堂で、弊社創立30周年をみな様とご一緒に迎えたいと思います。1991年にネパールから始まった弊社も、2001年6月のネパール王宮乱射事件、11月の同国常事態宣言、2003年SARS、2015年ネパール大地震などなど様々な困難に遭遇してきましたが、一緒に旅作りをしてきたネパール、チベット、ブータン、モンゴルなどの現地スタッフと共に乗り越えてきました。
今般の情勢により、彼らを招聘できないのは大変残念ですが、WHOがパンデミック宣言を出した2020年の3月11日から2年経つこの日に、この未曽有の危機を乗り越え、2022年春の海外旅行再開を期したいと思います。
この時期の音楽堂は、きっと白銀の世界に包まれることでしょう。木のホールならではの柔らかな響きと心地よい空間をお楽しみください。
風の旅行社代表 原 優二
八ヶ岳高原音楽堂
1988年誕生。カラマツ、米マツ、チーク、ツガを主に使い僅か250席の小ホールです。こけら落しは、20世紀最大と称されるピアニスト・リヒテル音楽監修の「八ヶ岳高原音楽祭’88」。リヒテルの「世界でも通用するような建物を」という言葉を活かし、作曲家・武満 徹の助言をもとに、室内楽の上演に理想的な音響を具現化。設計は日本建築界の巨匠・吉村順三。
八ヶ岳高原ロッジ
コナシやシラカンバに抱かれるように建つ、落ち着いた高原のホテルです。玄関を入ると、そこには天然木の柱や梁が印象的なロビー、自然を満喫しながらゆっくりと時間を過ごす施設が皆さまをお迎えします。2レストラン、7タイプ68室からなる八ヶ岳高原ロッジは、多目的ホールやアートサロン、バーを備えます。
風の旅行社設立 30周年イベント(1日目午後)
第1部 アムチ小川氏の講演とインタビュー
テーマ 「チベット医・アムチ小川の道程とチベットの世界」
前半はアムチ小川こと小川康さんの歩んできた道のりと、身をもって体験し自らの目でみてきたチベットの世界を語っていただきます。後半は、弊社の水野恭一がインタビューで深部を引き出していきます。
第2部 岡林立哉氏の馬頭琴とホーミーの演奏
弊社のツアー「岡林立哉同行モンゴルの大自然にひたる旅8日間」でもお馴染みの同氏は、マイクを使わない生の音にこだわる日本では数少ない馬頭琴とホーミーの演者です。木づくりの音楽堂が馬頭琴の音を優しく包みます。
オプショナルツアー(2日目・別料金)
【A】八ヶ岳高原ロッジ周辺でバードウォッチング
・3/12(土)06:30~10:30(途中07:30~08:30、朝食休憩@ロッジ)
・定員各15名
・5,500円
・ガイド:中村忠昌・古沢紀(ガイドの指定はできません)
【B】三分一湧水と棒道散策
・3/12(土)09:30~13:00
・定員15名
・5,500円(昼食=お弁当付)
・講師:大嶋俊壽
バスにて三分一湧水へ移動し、武田信玄の棒道の散策へ出掛けます。(約3.5㎞、歩行レベル1=ハイキングレベル)※小雨決行
【c】信州上田・別所温泉で学ぶ百薬の世界
・3/12(土)より1泊2日
・定員8名
・39,500円
・講師:アムチ小川
※JR野辺山駅から列車(各自払い)で別所温泉へ移動します。(ツアー詳細ページへ)
出演ゲスト・講師プロフィール
講師
小川 康 (おがわ やすし)
東洋と西洋の医学を薬学で結ぶ情熱の薬剤師
富山県出身。1970年生まれ。「森のくすり塾」主宰。東北大学薬学部卒。薬剤師。元長野県自然観察インストラクター。薬草会社、薬局、農場、ボランティア団体などに勤務後、 99年1月よりインド・ダラムサラにてチベット語・医学の勉強に取り組む。2001年5月、メンツィカン(チベット医学暦法学大学)にチベット圏以外の外国人としては初めて合格し、2007年卒業。晴れてチベット医(アムチ)となる。チベットの歌や踊りにも造詣が深い。2009年7月小諸に富山の配置薬を扱う「小川アムチ薬房」開店。(現在は「森のくすり塾」に改称、長野県上田市野倉に移転、開業)2015年3月、早稲田大学文学学術院を卒業。修士論文のテーマは「薬教育に関する総合的研究」 著書:『僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと』(径書房)『チベット、薬草の旅』(森のくすり出版)
『チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」』を風の旅行社社サイト内で連載中。
馬頭琴・ホーミー奏者
岡林 立哉 (おかばやし たつや)
馬頭琴・ホーミー奏者。大学時代、日本全国を放浪中、北海道で出会ったホーミーのオリジナルを求めて訪れたモンゴル。そこで馬頭琴とホーミーを習得後、馬頭琴一本で世界を訪ね歩き、帰国後、国内にて演奏を続けている。日本でも数少ないホーミー奏者の一人。岡林さんのホームページ:馬頭琴・ホーミー奏者 岡林立哉公式サイト
バードガイド
中村 忠昌 (なかむら ただまさ)
1972年生まれ。千葉大学大学院園芸学研究科修了。技術士(環境部門)、生物分類技能検定1級(鳥類専門分野)、雑誌「バーダー」編集委員。葛西臨海公園鳥類園の休日スタッフを17年間つとめたのち、伊達と酔狂でフリーのネイチャーガイドに。野鳥はもちろん生き物全般が好き。
個人ブログ:東京いきもの雑記帳
バードガイド
古沢 紀 (ふるさわ おさむ)
1956年生まれ。幼少のころ、縁日で買ったひよこを鶏まで育てたことがきっかけで、鳥が大好きになり、50年以上小鳥類を飼い続けている。三菱地所(株)直営施設「丸の内さえずり館」で、10年ほど館長を勤め、退職後は、都立「東京港野鳥公園」のレンジャー業務に7年間従事した。日本野鳥の会奥多摩支部 幹事。
大嶋 俊壽
愛知県出身、八ヶ岳歩こう会、八ヶ岳自然クラブ、八ヶ岳ふるさと倶楽部など八ヶ岳南麓を満喫するためのグループに参加、活動している。
13年前に約40年間勤めた会社を退職、神奈川県と山梨県北杜市の二地域居住を開始。
健康のためと八ヶ岳南麓をもっと知りたいと考え、2009年に八ヶ岳歩こう会に入会。
いわくありげな石像、由緒ありげな寺院などに興味を持ち、調べていくうちに歴史好きに。
ウオーキングを企画し、調べたことを仲間に披露、それがきっかけでガイドの依頼などが舞い込むように。
若いころ(といっても40才台)森林や植物に興味を持ち森林インストラクターの資格取得、それを活かし自然と歴史を組み合わせたウオーキングのガイド、森林セラピーガイドなどを実施。
自分が楽しみながら、その面白さを多くの方に体験してもらうのが望み。