小川康さんの東秩父村の「森のくすり塾」での実践を通した、実験的な講座と対話を開催いたします。
古代に編纂された『万葉集』や『風土記』、江戸時代に編纂された本草書、近代における柳田国男など民俗学者の文献、さらには八世紀に編纂されたチベット医学聖典『四部医典』.など様々な資料をもとに、参加者一人一人の素朴な体験談も交えながら“くすり”についてみなさんと語り合います。くすりのルーツを探ることで、くすりとどのように向き合うべきかについてのヒントが得られると思います。
本講座では東秩父村の実践を含め過去のフィールドワークを振り返り、民俗学、薬草学、教育学、地域おこしなどさまざまな学識を絡めながらこれからの“くすりの可能性”について語り合います。是非、御参加下さい。
小川 康 : 薬剤師 チベット医
水野恭一 : 風カルチャークラブ
ゲスト
西沙也加 : 元東秩父村地域おこし協力隊
地域おこし共同体「NERY(ネリー)」代表
講師
小川 康 (おがわ やすし)
東洋と西洋の医学を薬学で結ぶ情熱の薬剤師
富山県出身。1970年生まれ。「森のくすり塾」主宰。東北大学薬学部卒。薬剤師。元長野県自然観察インストラクター。薬草会社、薬局、農場、ボランティア団体などに勤務後、 99年1月よりインド・ダラムサラにてチベット語・医学の勉強に取り組む。2001年5月、メンツィカン(チベット医学暦法学大学)にチベット圏以外の外国人としては初めて合格し、2007年卒業。晴れてチベット医(アムチ)となる。チベットの歌や踊りにも造詣が深い。2009年7月小諸に富山の配置薬を扱う「小川アムチ薬房」開店。(現在は「森のくすり塾」に改称、長野県上田市野倉に移転、開業)2015年3月、早稲田大学文学学術院を卒業。修士論文のテーマは「薬教育に関する総合的研究」 著書:『僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと』(径書房)『チベット、薬草の旅』(森のくすり出版)
『チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」』を風の旅行社社サイト内で連載中。