星と砂漠の真ん中でテント泊 タクラマカン砂漠を縦断

一度入ったら二度と出られない、という意味を持つ中国新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠

一度入ったら二度と出られない、という意味を持つ中国新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠

星空と砂漠に包まれる

かつて探検家達が生死を彷徨った「入ったら出られない」という意味を持つタクラマカン砂漠。世界で2番目に大きい砂漠を二分するように横たわる砂漠公路は、たった数時間で縦断できるようになりました。でも、通りすぎるだけではあまりにももったいない。砂漠の中でテント泊を織り込み、自然の厳しさと雄大さを体験できるようにしました。

タクラマカン砂漠公路

油田採掘のために作られた砂漠公路は、タクラマカン砂漠北の輪台と南の民豊、砂漠のほぼ中央部を南北にいっきに結ぶ道路です。約522kmにも及ぶ砂漠移動では、塩が噴出した「白い砂漠」や「生きて千年、枯れて千年、朽ちるのにまた千年」と云われる胡楊の林、崑崙・天山山脈から始まり、砂漠に消えるタリム河なども見ることができます。何よりも圧巻なのが、言うまでもない砂丘の海。かつての旅人の命を奪った砂漠は、今はどこまでも美しく横たわっています。


タクラマカン砂漠のど真ん中でテント泊

世界第二の大きさを誇るタクラマカン砂漠は、風や時刻によって刻々とその表情を変えます。砂漠が最も美しい日暮れ時は、陰影の濃い砂漠の風景を見れます。夜には天気がよければ、プラネタリウムさながらに天球を覆う星のドームを見ることができます。懐中電灯を消して遥かなシルクロードのロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。