新潟県・越後妻有地域(十日町・津南町)とは?

平均積雪が3mにもおよぶ、日本有数の豪雪地です。平らな土地が少なく、厳しい環境ではありますが、自然の恵みを生かした暮らし、食が今も豊かに息づいています。しかし、過疎高齢化が進行し、農業や地域産業の担い手が不足しています。越後妻有では15年前から、現代美術を媒介にした地域づくりを行っています。『人間は自然に内包される』をコンセプトとした三年大祭「大地の芸術祭」の開催により、さまざまな人々の交流が生まれ、美術による新たな里づくり=「大地の芸術祭の里」の活動がはじまっています。


作品一例:田島征三「絵本と木の実の美術館」


ツアー滞在中、どんな活動をするの?

今回のツアーでは、半年に亘り冬眠するかのように雪の中に眠っているアート作品たちを目覚めさせ、春以降公開するためのメンテナンス作業を、現地スタッフの指導のもと行います。また、厳しい環境の中、自然の恵みを生かした暮らしを体験するための農体験や、毎晩宿舎で行う現地NPOスタッフや地元の方、作品アーティストとの交流会で、越後妻有地域の内と外、現在と未来をつなぐ地域づくりの現場の生のお話を聞けるのも楽しみの一つです。
アートを通して地域づくりを行う芸術祭の里のお手伝いをいっしょにしませんか?

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作業風景(一例)2
作業風景(一例)1



越後妻有 大地の芸術祭の里(参考)

舞台となる越後妻有は、新潟県と長野県の県境に位置し、東京23区とほぼ同じ広さの面積の中に、200の集落が点在し、約7万人もの人々が暮らしています。戦後から一貫して若者たちが流出し、近年では棚田や民家の放棄が進み、集落は後継者難に直面しています。1996年から、新潟県(~96年)や十日町市・津南町(~現在)とが共同して、文化芸術をいかした地域づくりによって地域の展望を開こうと活動がはじまりました。国内外の現代美術作家のプロジェクトを媒介に、都市のサポーターと集落の人々の交流・協働を通して新しい縁をつくり、集落の休耕田、空き家、廃校などの活用をはかろうという取り組みです。様々な人々が交流する、旅する場として、「大地の芸術祭 越後妻有 アートトリエンナーレ」を開催、2012年7月~9月の51日間で約49万人もの人々が訪れました。芸術祭の会期以外でも、「大地の芸術祭の里」として、1年を通して地域・世代・ジャンルを超えた協働と交流が続いています。

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