トルコとノアの箱舟

イスタンブールのロカンタ(食堂)で食べた「アシュレ」 イスタンブールのロカンタ(食堂)で食べた「アシュレ」

東海・関東地方も本日梅雨入りが発表されましたね。雨つながり…という訳ではないのですが、ノアの箱舟に縁のあるトルコのお菓子があるのをご存知でしょうか?「アシュレ」というこのお菓子。別名「ノアのプディング」と呼ばれ、あまたあるトルコ菓子の中で最も古く伝統的なものとも言われています。材料は15種類以上使うのですが、これには訳があるのです…。

伝説によると、ノアの方舟は大雨の後、トルコ東部にあるアララット山に到着します。その時、方舟に乗っていたノアとその家族が神様への感謝の気持ちを表すために宴をひらき、舟にわずかに残っていた食材全てを使って一品つくりました。それが、「アシュレ」なのだそうです。
材料には、小麦、ひよこ豆、白いんげん豆、米、砂糖、干し杏、干しイチジク、レーズン、くるみ、オレンジ、アーモンド、くるみ、ざくろ、ピスタチオ、松の実、シナモン、などが使われています。各材料を時間差で煮ていくので、かなり手間のかかるお菓子だそうです。やさしい丸みのある味で、たくさんのドライフルーツとナッツの食感も味わえる、まさにプディングのような食べ物です!トルコに行かれる際は試してみてください。

※クルバンバイラム(犠牲祭)の翌月、イスラム暦の第1月がアシュレの月と呼ばれ、この日の10日アシュレを食べる習慣が残っているようです。アシュレの日でなくても、ロカンタ(食堂)やお菓子屋さんでも食べられます。

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