ブルネーからサインバイノー!1/25「2月25日はツァガンサル(旧正月)」

サインバイノー!(こんにちは!)
旧正月の祝い式についてニュースお送りします。
2009年のツァガンサルは2月25日です。毎年、暦によって変わります。

ツァガンサル(旧正月)
ツァガンサル(旧正月)というのは、寒い冬が終わって暖かい春を迎える、そして新年を迎えるのお祭りです。ツァガンサルの最初の日をどう過ごすかでその一年が決まると考えられています。ツァガンサルは前からいろいろ準備をします。
[注:オーツ(手前)、ヘヴィンボーヴ(奥の重なっているお菓子)]

モンゴル人はこの日を一年で一番大切な日として準備します。
食事を作ったり、家の掃除したり、新しい服を着て親戚と知り合いの家に訪問しに行きます。最初に一番年上の人の家に訪問します。訪問したら、皆にプレゼントをあげます。
本当は、この日は何もない「黒い日」ですが、何でもできるようにするためツァガンサル「白い月(日)」という名を付けました。
大晦日はビトゥーン(閉じるの意味)といい、ごちそうを食べて、シャガイ(羊のくるぶしの骨)で遊びます。

ビトゥーン(大晦日)

ツァガンサル(旧正月)の準備として、皆で掃除して悪いもの、汚いものをなくして新年を迎えます。ビトゥーン(大晦日)は机の上にごちそうとして、皿にヘヴィーンボーヴ(だ円形の平たい小麦粉をこねて油で揚げた硬いクッキーのようなお菓子)を奇数段重ねて、上にアルーツ(乳製品の一種)などの乳製品で飾ります。食事はいっぱい作って、オーツ(羊の尻尾の脂肪)を机に置きます。オーツは脂肪なので真っ白ですからツァガンサル(白い月の意味)を現しています。そして、この日にボーズ(モンゴル蒸しギョウザ)、バンシ(ボーズより一回り小さなギョウザ)など並べておきます。
太陽が沈む時にビトゥーンをしはじめます。
お父さんは、ゲルの入り口の西側に氷、東側にムレスズメ草(マメ科の植物)を置いておいて、ゲルに入ってシャーントチュムグ(頚骨の部分)の肉を食べて、その骨を折ります。
折る時に「ビトゥーンはじめますか?」と聞いて「ビトゥーンはじめましょう」と皆で言います。
骨を折った後、「ビトゥーンはいかがですか?」と年上の人の方から順番に挨拶をしていきます。

オーツ(羊の尻尾の脂肪)を切る
オーツの肉を食べる時、両側から薄く切って最初の肉をストーブに入れます。それは火の神様に捧げていることです。その後、自分の分としてお父さんが食べて、皆に切り分けていきます。もらう人は両手でもらいます。

ツァガンサルにしてはいけない事

古い服を作る事
水汲みに行く事
人にものを借りる事
ツァガンサルの日に他の家に泊まる事
ツァガンサルの日に泣いたり、喧嘩する事 
灰、ゴミなどを出す事
昼寝する事、(病気でもベットから起きてデール(民族衣装)着て帯しないといけないです。)
元日から数えて、7日目の日に他の家へ訪問する事

その他のしきたり

各民族によって、新年明けてから7日目に北斗七星にお祈りをする。
三が日でツァガンサルは終わりとして、飾っておいたものを全部片づける。
ツァガンサルの時にいなかった人は、遅くても後で必ず挨拶しに行く。
ブルネー