~赤坂憲雄先生と訪ねる、遠野物語の世界へ~
『遠野物語』の刊行から、115年の歳月が過ぎて、わたしたちは誰もが「外国にある人々」になりました。
いまも、古典として読み継がれていますが、アラスカの若者たちが英訳の『遠野物語』を読んで、二つの感想の言葉を洩らしたとか。それは、「不思議だ」と「懐かしい」でした。
『遠野物語』はこれから、「世界文学」の一冊に成り上がるのかもしれない、と想像することがあります。
さて、この『遠野物語』という小さなテクストを、一年間かけて全文通しで読んでみたいと考えてオンライン講座を開催中です。
どうぞ、文庫本の『遠野物語』を片手に、遠野を旅してみましょう。
赤坂憲雄 先生より
民俗学者
赤坂 憲雄 (あかさか のりお)
民俗学者。1953年東京都生まれ。東京大学卒。著書に、『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、『境界の発生』(講談社学術文庫)、『排除の現象学』『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎の見た日本』『象徴天皇という物語』(岩波現代文庫)、『武蔵野をよむ』(岩波新書)、『性食考』『ナウシカ考』(岩波書店)、『奴隷と家畜』(青土社)、『災間に生かされて』(亜紀書房)など。