小川さんより
百薬特別講座「酒は百薬の長?」
今回のテーマは「酒と薬」。イチ推しは9月中旬に山で採取した五味子を黒糖焼酎に漬けた五味子酒。その名の通り酸味、甘味、苦味など五味が際立っています。次に東信州特産の高麗人参を漬けた人参酒。癖になる「薬臭さ」が魅力です。そのほか信州の養命酒に福井の蘭麝酒、福山の保命酒に浜松の忍冬酒、沖縄のハブ酒など全国各地のご当地薬用酒を試飲しながらそれぞれの歴史を学びます。お酒が苦手な方にはビワ茶、ヨモギ茶、イチョウ茶、ハト麦茶、阿波番茶など各種野草茶、ハーブティーを用意してあります。五臓六腑を薬草とお酒で温めながら2日間、「くすり」についてとことん語り合いましょう。

東洋と西洋の医学を薬学で結ぶ情熱の薬剤師
小川 康 (おがわ やすし)
富山県出身。1970年生まれ。「森のくすり塾」主宰。東北大学薬学部卒。薬剤師。元長野県自然観察インストラクター。薬草会社、薬局、農場、ボランティア団体などに勤務後、 99年1月よりインド・ダラムサラにてチベット語・医学の勉強に取り組む。2001年5月、メンツィカン(チベット医学暦法学大学)にチベット圏以外の外国人としては初めて合格し、2007年卒業。晴れてチベット医(アムチ)となる。チベットの歌や踊りにも造詣が深い。2009年7月小諸に富山の配置薬を扱う「小川アムチ薬房」開店。(現在は「森のくすり塾」に改称、長野県上田市野倉に移転、開業)2015年3月、早稲田大学文学学術院を卒業。修士論文のテーマは「薬教育に関する総合的研究」 著書:『僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと』(径書房)『チベット、薬草の旅』(森のくすり出版)
『チベット医・アムチ小川の「ヒマラヤの宝探し」』を風の旅行社社サイト内で連載中。

