中央スラウェシ ベソア谷・ナプ谷・バダ谷

スラウェシ島~中央スラウェシの石造物と葬祭の郷タナ・トラジャ9日間

5名催行英語ガイド添乗員同行

ポケケア考古学サイトの石人像

ベソア谷のカランバ(石棺)

バダ谷のバウラ(水牛)

バダ谷のパリンド(エンターテイナー)

ポーソ湖畔の宿やレストランで供される魚料理の一例

タナ・トラジャのボリの葬祭場。

タナ・トラジャのレモの横穴墓とタウタウ人形

タナ・トラジャの伝統的なトンコナン・ハウス(舟形住居)

タナ・トラジャの乳児のお墓リアンピア

タナ・トラジャのサダンでは機織が見られる

タナ・トラジャの田園風景

バダ谷のオバ(猿石)

出発日設定2024/04/06~2024/08/24
旅行代金630,000円~690,000円
出発地東京、大阪
POINT
  • 1.ベソア谷のタドゥラコ巨石文化保護区で装飾石造物を見学
  • 2.ベソア谷のポケケア巨石文化保護区で巨大な石棺群を見学
  • 3.ナプ谷のユニークな容姿や表情をした石人や埋葬施設見学
  • 4.バダ谷に点在する様々な表情をした石人や石の動物を見学
  • 5.中部スラウェシの農村や独特の食文化・生活文化に触れる
詳細

スラウェシ島の巨石文化

■スラウェシ島
インドネシア中部に位置するスラウェシ島は、植民地時代にはセレベス島 Celebesと呼ばれていました。タロイモの品種セレベス芋はスラウェシ島が原産です。面積は17万4600平方キロメートルで、世界で11番目に大きな島、インドネシアでは4番目に大きな島です。この海域は島が多く、東にはモルッカ諸島、西にカリマンタン島(ボルネオ)、南に広がるフローレス海を挟んで小スンダ列島(ヌサ・トゥンガラ諸島)、北にセレベス海を挟んでミンダナオ島があります。環太平洋造山帯とアルプス・ヒマラヤ造山帯との合流地点にあたり、複雑な地形をしており、一見、アルファベットのKに似た形状をしています。最高地点は、標高3478mのラティモジョン山です。トウテイ湖やテンテナ湖などの湖があり、各地域は山や湖や森林に遮られており、古来、交流に乏しかったといいます。そのため一つの島としての連帯は弱く、また、かつては宗教間の係争もあり、1998年~2003年にはポソ地域で宗教戦争が勃発しました。現在では地域の明確な区分けのため、テンテナ湖を中心とした11の自治体をポソ県から独立させ、テンテナ県を作ろうという動きもありました。一方で観光地としても人気でタナ・トラジャ地方はその独特の建築様式や墓制そして他では見ることができない豪華絢爛な葬式のある民俗の宝庫として、北部のマナドの周辺はダイビングやシュノーケリングのメッカとして、中央部のロレ・リンドゥー国立公園にあるタンビング湖周辺には270種の鳥類が生息し、その3割が固有種となっています。

■ポソ県
スラウェシ島南部に位置する自治体で、前述のロレ・リンドゥー国立公園は自然豊かな国立公園として人気上昇中ですが、文化的にも面白いみどころがたくさんあります。ロレ・リンドゥー国立公園とテンテナ湖とに挟まれたベソア谷、ナプ谷、バダ谷といった谷あいの村には、ふしぎな石造物が数多く残されています。

★ベソア谷 Lembah Besoa
 ◎は訪れる予定の場所
 △は時間が許せば訪れる予定の場所
 xは基本的に訪れないが運が良ければ見られる可能性がある場所

【◎タドゥラコ巨石文化保護区 Cagar Budaya Megalitik Tadulako】
頭部や頸部や胸部に装飾が施された大きな石人像『タドゥラコ』や石棺『カランバ』があります。

【◎マソラ Masora】
少し太めの水牛と思しき石像。顔の彫りが浅く、皺が刻まれています。一説にはサルの像ではないか、とも言われている横たわる像です。

【◎ポケケア巨石文化保護区 Cagar Budaya Megalitik Pokekea】
石造物の野外博物館。石棺群として『円筒型の石棺』『横たわる石棺』『蓋石が載る石棺』、石棺の蓋石群として『シンプルな石蓋群』や『顔が彫られた蓋石』、石人像として『装飾のある石像』等があります。そのうちいくつかを訪れて見学します。27基の『円筒形の石棺』はカランバ Kalambaと呼ばれ、共同埋葬施設=合葬墓の役割を果たしていました。ラオスのジャール平原の石壺を彷彿とさせます。カランバには蓋が被せられていましたが、その蓋の外壁には短冊状の顔や、サルやトカゲの彫刻が施されたものもあります。王侯貴族とその家族を合葬した墓と考えられています。二つのカランバの製造時期を調査したところ、ひとつは西暦766~898年、ひとつは1146~1272年との結果が出ました。

【△レンペ巨石(見学可能であれば寄る予定です)Megalitik Lempe】
妊婦の石像と、石の壺があります。閉鎖されたとの情報もあります。
 
【✕トゥンドゥワヌワの石柱 Menhir Reruntuhan Tunduwanua】
ハンギラ Hanggira村トゥンドゥワヌワの丘に建つ1.5m~2.1mの石柱群。道は悪路です。
 
【△ベソア谷の農村】
素朴な農村風景がご覧頂けます。こじんまりとした集落もみどころのひとつ。お泊りの宿はロスメン(インドネシア式の簡易旅館)です。

★ナプ谷 Lembah Napu
 ◎は訪れる予定の場所
 △は時間が許せば訪れる予定の場所
 xは基本的に訪れないが運が良ければ見られる可能性がある場所

【◎ワトゥノンコの巨大石造物 Patung Megalitik Watunongko】
野原にポツンと置き忘れられたかのような、石蓋がずり落ちた石槽です。カランバの一種です。

【◎ワトゥタウの石人 Megalitik Watutau】
ワトゥタウの集落にある民家の中庭にある石人像。頭が大きくほぼ二頭身。丸い大きな目を眉と鼻筋が特徴的です。

【△ペカセラ Pekasela】
スマートで小顔が特徴な石人で、林の中に佇んでいます。肩、首、顔がかなり上部に偏っているので、胴長に見える珍しい形状です。

【△ペカタリンガ Pekatalinga】
こちらは卵型の大きな顔を持つ石人で、同じように林の中に佇んでいます。肩や顎の形状がはっきりしている珍しい形状です。

【✕他の石造物群】
丸顔で二頭身の石像『ワトゥモリンド』/陰茎を両手で抱える石像『ペカブク』/ワンガ Wanga にある『小石像群』/石棺『ウィヌア』/ワトゥルム Watulumu の装飾のある硯型の石棺/オボカ Obokaの環状列石など、ナプ谷には様々な様式の石造物が放置されています。

★バダ谷 Lembah Bada
 ◎は訪れる予定の場所
 △は時間が許せば訪れる予定の場所
 xは基本的に訪れないが運が良ければ見られる可能性がある場所

【△ランケ・ブラワ LANGKE BULAWA】
額の部分が長めなのが特徴的な石人像

【△マチュール MATURU】
丸木舟を彷彿とさせる横たわる石人像

【△メッシガ MESSIGA】
帽子または冠をかぶっているようにも見える石造物 

【△カランバ KALAMBA】
保存状態のよい茶碗のような形の石棺が残る遺跡群

【△ティノエ TINOE】
うつむき加減で吊りあがった目が印象的な女性の石像

【△タライ・ロイ TARAI ROI】
二頭身の地蔵や羅漢像を彷彿とさせる石人像

【△アリ・インポヒ ARI IMPOHI】
祭祀場のような場所に建つ奇妙な形の石像

【△ベワ BEWA】
ランドアバウト(Circle Junction)に立つユーモラスな石像

【◎ロガ LOGA】
別名が”癒し”という石人像で、楕円形の穏やかな顔をしています。やや右方向に傾いて立っています。全体的に彫りがやや浅いのが特徴です。

【◎オバ OBA】
HOMBOAのユーモラスな形の石造物。ずんぐりむっくりしており、やや上方向を見ているイメージ。顔は丸く目鼻立ちがくっきりしている。

【◎バウラ BAULA】
BADAN KAJAの田圃の畦に横たわっている水牛の石造物。ベソア谷にあるマソラに似ているが、こちらは地元では完全に水牛と思われています。

【◎パリンド PALINDO】
パリンドは中央スラウェシの石造物の中で最も有名です。別名は“エンターテイナー”で、高さ4.5mで目鼻立ちがはっきりしています。

【✕他の石造物群】
小顔の像『メパダリ』/顔の輪郭が体に刻まれている『ウエアタ』/彫りの浅い顔の『シガ』/もともとの形状が判然としない『トハカとオパス』/顔の部分が大きい『トルンパナ』/『甕棺』/『石柱群』/『石臼』/『石槽』/BULILIの顔のない石像『OBOKA』/寄り添うように立つ2体の石像の『BIDU』/横たわる石像『トパトゥル(TOPATURU)』/『内部に仕切を持つ石桶』/『蓋石』/横たわる『ポンコーノ』なる石像などが点在し、石造物の宝庫となっています。

■タナ・トラジャ地方
タナ・トラジャ地方の見どころは、伝統的な舟形住居(トンコナン・ハウス)、自然の地形を利用した墓、崖に佇むふしぎな葬礼人形タウタウ、農村風景等です。地名の由来は『トラジャ人の土地』で、標高1000m前後の高原に農村が広がっています。コーヒー栽培も盛んです。『トンコナン・ハウス』と呼ばれる舟形の住居(ケテ・ケス)や、自然の洞窟を利用した墓(ロンダ)、崖に穿った横穴墓(レモ)、母乳のような樹液の出る木の幹に穿った乳児の墓(サラプン)、巨大な巨石の柱が建ち並ぶ儀式の場所(ボリ)、石の葬式人形が残る民家(パンリ)そして農村風景そのものの景観。時期があえば豪華絢爛な葬式を拝観できることも。

日付 スケジュール 食事 宿泊
1日目

(大阪)東京ジャカルタ

大阪(伊丹)発。東京(羽田)着。飛行機を乗り換えます。

東京(羽田)発。

ジャカルタ着。入国/通関後、国内線に乗り換えます。

機内
2日目

ジャカルタパル ベソア谷

国内線でジャカルタを出発。

中部スラウェシのパルに到着。ガイドと専用車がお出迎え、ベソア谷へ(走行:約160km、所要:約5時間)

ベソア谷に点在する石造物、石棺、地元の商店や農地を見学します。お泊りはロスメンと呼ばれるインドネシア式の簡易旅館または民泊です。

★下記の石造物を訪問する予定です。

 TADULAKO: 頭部や胸部に装飾を施した珍しい石人像

 POKEKEA 考古学サイト: 石棺や蓋石の宝庫

 MASORA: 彫の浅い顔と装飾を持つ水牛と目される石像

簡易旅館または民泊
3日目

ベソア谷テンテナ

専用車で出発。観光をしながらポーソ湖畔の街テンテナへ(走行:約430km、所要:約11時間)。

道中、ナプ谷に点在する石造物を見学します。

テンテナのロッジに到着。

ロッジ
4日目

テンテナバダ谷テンテナ

専用車で石造物のふるさとの一つバダ谷へ。着後、バダ谷に点在する石造物を見学します

※下記の石造物を訪問する予定です。

 LANGKE BULAWA: 頭の長い石人像

 LOGA: 楕円形の彫の浅い顔を持つ石造物

 MATURU: 横たわる石人像

 OBA: サルと目される石像

 BAULA: 水牛と目される石像

 PALINDO: 高さ4mを誇るこの地方最大の石人像

観光終了後、テンテナのロッジに戻ります(走行:往復約150km、所要:約5時間)。

ロッジ
5日目

テンテナタナ・トラジャ

テンテナを出発。専用車でタナ・トラジャに向かいます(走行:約300km、所要:約7時間)。移り変わる車窓からの景色をお楽しみください。

ホテル
6日目

タナ・トラジャ

タナ・トラジャ北部の観光をします。織物の村サダン、田園風景が印象的なバトゥトゥモガ展望台、伝統的なトンコナン・ハウスが建ち並ぶパラワ、石の葬送人形(タウタウ)のあるパンリ、石の柱が建ち並ぶ祭祀場ボリ、タナ・トラジャの中心ランテパオ等を観光します。

ホテル
7日目

タナ・トラジャ

タナ・トラジャ南部の観光をします。天然の洞窟のお墓があるロンダ、崖に並ぶ横穴墓と葬送人形が印象的なレモ、スラウェシ島の『王家の谷』スアヤ地方(洞窟を利用した墓地タンパンガロ、乳児のお墓リアンピアのあるカンビラ)、トンコナン・ハウスが建ち並ぶケテ・ケス等を観光します。

ホテル
8日目

タナ・トラジャマカッサル空港ジャカルタ

専用車でマカッサル空港へ(走行:約300km、所要:約7時間半)

国内線でマカッサル空港を出発。

ジャカルタに到着。ホテルの混載シャトルでホテルに移動します。

ホテル
9日目

ジャカルタ東京(羽田)大阪(伊丹)

ジャカルタを出発。

東京(羽田)に到着。

東京(羽田)を出発。

大阪(伊丹)に到着。

出発日 旅行代金 出発地 催行状況 他
2024/04/06 ¥660,000 東京 終了
2024/04/06 ¥690,000 大阪 終了
2024/08/24 ¥630,000 東京 募集中
2024/08/24 ¥660,000 大阪 募集中
最少催行人員 5名 (定員8名) 添乗員 添乗員が同行します。 添乗員は羽田空港から羽田空港まで
利用予定航空会社 全日空
利用予定ホテル

【ドダ(ベソア谷)】ベルカット・ペンギナパン・ホームステイ、民泊(※ホスト・ファミリー宅のの規模が小さいため、分宿となる場合があります)
【テンテナ】ビクトリー・テンテナ
【ランテパオ】トラジャ・ミシリアナ・ホテル、サンタイ・トラジャ、トラジャ・トルシナ・ホテル、オヨ91073・ランテパオ・ロッジ、トラジャ・ヘリテッジ・ホテル

一人部屋追加代金 55,000円 (ロッジ・ホテル泊)
燃油特別付加運賃
(旅行代金に含まれません)
(基準日2023年11月1日)国際線¥37,000

【ご注意】燃油特別付加運賃及び空港諸税についてをご覧ください。

旅券(パスポート)の残存期間 インドネシア入国時に残存期限が6ヶ月以上有効及び連続した査証欄空白ページが2ページ以上、帰路のチケットが必要です。事前にパスポートをご確認ください。
各国空港税/査証

●各国空港税
【事前徴収】
・旅客保安料:320円
・関西空港施設使用料:2,780円
・成田空港施設使用料:3,010円
・国際観光旅客税:1,000円
・空港建設費(ACF):2,700円
・旅客保安サービス料:2,120円
・旅客サービス料:2,530円

●査証(VISA)
【インドネシア】
インドネシアはオンラインでアライバル査証(到着時発給される査証)を取得します。料金はインドネシア・ルピア 500,000-(約4,700円)。弊社で申請を代行する場合は、手数料6,600円が別途かかります。

ビジネスクラス追加代金 250,000~750,000(日本~ジャカルタ往復/出発日・予約クラスにより異なります)
その他

注意点
※ マラリアの予防薬服用が奨励されている地域です。マラリアの予防薬・治療薬は劇薬です。必ず医師と相談の上、処方を受けて下さい。
※ 中部スラウェシでは蚊やダニなど刺す虫がいますので肌を露出しない服装をご準備下さい。

●旅行代金に含まれないもの
各国空港税、査証代、日程表に含まれない食事代、その他個人的な出費。

 
●その他の地方都市発の場合
・札幌・仙台・名古屋・広島・福岡・沖縄など地方発はお問い合わせ下さい。

・このご旅行は、英語ガイドがご案内します。

お申し込みの流れはこちら

ツアー仮予約

出発日 旅行代金 出発場所 催行状況 他  
2024/04/06 ¥660,000 東京 終了
2024/04/06 ¥690,000 大阪 終了
2024/08/24 ¥630,000 東京 募集中
2024/08/24 ¥660,000 大阪 募集中

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