風女子ときめき旅話

タイルの中の小宇宙

 
ラスター彩・星形タイル
『聖なる青 イスラームのタイル』(INAX出版)より

イスラム美術の中で目を惹きつけて止まないもののひとつ、壮麗なタイル装飾。それに魅了されてしまった心を満たしてくれる場所が、常滑(愛知県)にあります。やきものの町・常滑には、陶製のトイレを生産してきたINAX(現在はLIXIL)があるのですが、ここに併設される「世界のタイル美術館」(INAXライブミュージアム内)の充実ぶりが素ン晴らしいのです…!

タイルのデザインは年代、地域、用途によって多岐に渡りますが、とりわけ私がときめいて仕方なかったもの…それは写真にあるラスター彩の星形タイル。手のひら大の八芒星の中には、草木や動物、幾何学紋様やアラビア文字が小さな空間にぎゅっと描き込まれています。光の角度によって色合いが変わる被膜は、モスク内の薄暗い光を反射させ、さも神秘的な空間を生み出していたのだろう…と想像が膨らみます。
ちなみにラスター彩は、上記の書籍によれば「9c〜13cに中近東地域で生産されていた、幻の名陶」と解説されています。

もうひとつ、イスラム美術ネタを…。
風スタッフの中にも愛読者の多い雑誌『TRANSIT』(euphoria factory編/講談社刊)、最新号の特集は「美しきイスラームという場所2015」です。これは立ち読みではなくて、そして会社資料でもなく、手元に置きたい雑誌となりそうです。話題はイスラム・アートだけではありません。「ニュートラルな状態からイスラームの”素顔”を探る(TARNSIT webサイトより)」というこの号。読むのが楽しみです。





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