ラシッドが帰りダジュンがやってきました

つむじかぜ273号より


モロッコから来たラシッドが3/2(火)、成田を発ってモロッコへ帰って行きました。ラシッドらしく、スタッフみんなが昼ごはんを済ませて事務所に戻る14:30まで待って、きちんと挨拶をして旅立ちました。

日本人が、海外に添乗や出張で行くのと違って、モロッコなどから日本へやってくるのは、金銭的にも大変だし面倒な日本のVISA取得もあります。挙句は成田のイミグレーションで、入国できるかドキドキしながら数々の難関を乗り越えて日本に到着するのです。右も左もわからない日本で過ごす彼らに「何か、困っていることはないですか」と一言尋ねてあげることの大切さを、今回は、ラシッドに教わりました。

翌日、3/3(水)、チベットからダジュン(通称、カズエ)がやってきました。彼女は、日本語を習って10年、弊社のチベット駐在員がラサで日本語を教えていたときの教え子でもあります。10年間抱き続けた夢が叶って、日本に初めてやってきたのです。

「チベットでガイドをしていると、チベットのことはもちろん説明できます。でもお客様同士で、日本の話になると全く解らないので黙ってしまいます。そのときは、とても悲しかったです。やっと私の夢が叶いました」。海外に出てこのように感激することは、今の日本人にはなかなかありません。

先日、旅行産業経営塾の山田学塾長が、「買い物は、単にカネとモノの交換ではなく、期待と満足、包みを抱えて帰る喜び。作る人、売る人との縁など。思えば豊かな行為であるはずです。昨今は、そのふくらみが細ってしまった寂しさがあります。百円ショップで何でも揃ってしまう世間は、社会も暮らしもちぢこまっていく感じがします。」とコラムに書かれていました。全くもってその通りです。

早速、ダジュンを囲んで昨夜は歓迎会を行いました。ついついみんなの酒量が増していたようです。ダジュンも歌っていました。彼女の声は、チベットの青空のように実に澄み切って綺麗でした。

※ダジュン初来日を記念して、お客さまとの再会パーティーも開催しました。
「タシデレ・パーティー」の様子はこちらから

★弊社代表取締役原優二の「風の向くまま、気の向くまま」は弊社メールマガジン「つむじかぜ」にて好評連載中です。

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