~小原比呂志さんと歩く~
「コケの聖地、奥入瀬渓流の魅力」
コケの豊かな森の風景は、おそらく日本の自然に欠かせない魅力の一つです。
今回の旅の魅力の根源は十和田湖です。八甲田山につらなるこの深いカルデラ湖は、湖水の佇まいも、周囲を覆う森林生態系とそのすばらしい紅葉も、国内でも別格の美しさを誇ります。そのカルデラ壁をうがち、たっぷりとした水を穏やかに流下させる奥入瀬渓流は、その河岸に屋久島と比肩する豊かなコケの森を作り出しています。
自然を深く知る人々は、奥入瀬渓流を『コケの聖地』と呼びます。まるで巡礼ルートのようなその森の道のりは、生涯に必ず訪れるべき地として、全国の自然愛好者の心を惹き寄せています。
あるとき、全国の国立公園に赴任する自然好きのレンジャーたちが、もし好きなところで暮らすならどこを選ぶか?という内輪の人気投票をしました。「十和田八幡平国立公園」が圧倒的だったそうです(あくまで伝聞ですが)。全国の自然をくまなく知っているレンジャーたちはなぜそこまで十和田を評価したのでしょうか?
この地域では人の暮らしが雄大で美しい自然とともにあるからです。はるばる出かけてゆくのではない、暮らしと共にあるその広がりは、豊かな山の幸、湖の幸とともに、ほかに比べようのない魅力として彼らの心に深く息づきました。
今回の旅では、この親しみやすく近しい、そして限りなく美しい秋の奥入瀬と十和田湖を、『おいけん(NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会)』の案内とともにたっぷりと味わってきたいと思います。
※このツアーは、(一社)屋久島アカデミーから講師代などの補助金が出るモニターツアーになります。従いましてツアー修了後、アンケートに回答をお願いいたします。

奥入瀬ネイチャーガイドFORESTON
川村 祐一 (かわむら ゆういち)
1955年十和田市生まれ。2007年に、十和田湖カヌーや奥入瀬ネイチャーツアーを催行するアクティビティ会社(株)ノースビレッジを設立。その後、2012年NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会設立に関わり、自身も奥入瀬渓流のエコツアーガイドとして活躍中。2019年あら奥入瀬エコツアーガイド養成講座の講師・運営に携わる。全国のガイド養成講座等での講師も多く務める。NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会理事。

奥入瀬ネイチャーガイドFORESTON
丹羽 裕之 (にわ ひろゆき)
1980年生まれ、北海道北見市出身。2008年に青森県十和田市へ移住し、奥入瀬渓流・十和田湖・八甲田エリアを中心にネイチャーガイドとして活動。「大きな自然は小さな自然があつまり、つながりあって出来ている」というテーマを基に、コケのミクロ世界から森林・河川生態系まで、様々な視点からフィールドを案内している。2024年からNPO法人奥入瀬自然観光資源研究会理事長を務め、奥入瀬渓流の自然モニタリング調査や地域のエコツーリズム推進にも深く関わっている。

屋久島アカデミー代表
小原 比呂志 (おはら ひろし)
一般社団法人屋久島アカデミー代表理事 屋久島大学専属講師
北海道出身。1987年屋久島に移住。日本のエコツアーガイドの草分けYNACの創立メンバー。NHKドキュメンタリー「伝説の超巨大杉を追う」捜索隊長。『ダーウィンが来た!』『ブラタモリ屋久島編』に解説者として出演。著作に「屋久島のコケガイド」、「屋久島オープンフィールドミュージアムガイドブック」、「屋久島の歴史ガイド」、「屋久島の民俗ガイド」がある(いずれも共著)。

一般社団法人 屋久島アカデミー<屋久島大学> アテンドスタッフ
北山 裕子 (きたやま ひろこ)
2002年、新婚旅行で屋久島に訪れたのをきっかけに2008年家族で移住。
島のビジターセンターのアテンダント、屋久島野外活動センター(YNAC)の補助スタッフ、学校司書補など様々な仕事を経て、現在屋久島大学プロジェクトに関わっている。
現地アテンドとしてこれまでのツアーでも決め細やかなサポートと明るい人柄、また講師小原氏との名コンビ(!?)に定評あり。島でのネットワークを活かしたツアーならではの案内で、屋久島を存分にお楽しみ頂いています。
旅前から旅後に至るまで、些細な事にも相談に乗ってくれますのでお気軽にお尋ねください!

