【バードウォッチングツアー添乗報告記】
5/14発 【受注型企画旅行】三宅島3日間

ツアー名:【受注型企画旅行】三宅島3日間

2018年5月14日(月)~5月16日(水)
文●ツアーガイド:峯尾 雄太(みねお ゆうた)


2泊3日で三宅島にバードウォッチングツアーへいってきました。今回はご一行様によるオーダーメイドの「受注型企画旅行」。お客様のご希望で、調布空港から飛行機で往復する事になりました。


 三宅島バードウォッチング 1日目

メンバーに初対面のご挨拶後、空港でチェックイン。体重などを申告し、滑走路上で座席発表が行われます。ガイドの私は望遠鏡や三脚、カメラなどの荷物が多いため、超過料金が4,000円以上かかってしまいましたが、小さな飛行機のルールは初体験づくめで面白かったです。

11時に飛行機へ乗り込み12時にはもう三宅島の宿で休憩しているという、まるでワープしたかのような新感覚スタートでした。普段と違いすぎる贅沢な旅ですね。


三宅島が見えてきた三宅島が見えてきた

宿泊する「新鼻荘」でランチを済ませ、早速、探鳥地・大路池のアカコッコ館へ。去年10月の台風による塩害で林が枯れており、その付近は鳥の声がなくシーンとしていました。

しかし、さらに進むとミソサザイの♂がさえずりながら巣材を運び、タネコマドリやアカコッコが地上で餌集めをしている様子が見られました。イイジマムシクイも賑やかにさえずっています。




シチトウメジロやシジュウカラの姿も観察できて、 三宅島らしい野鳥の声と森の匂い、そして離島の雰囲気が十分楽しめました。塩害の影響が心配されましたが、ホッと一安心。明日に備えて早めに宿へ戻りました。


シチトウメジロシチトウメジロ

料理が絶品の新鼻荘では、庭のヤマガラと遊んだり、寝る前にアオバズクの声も聞く事ができました。


 三宅島バードウォッチング 2日目

4時半に出発し早朝の森へ。今年、タネコマドリはとても個体が少なく感じました。繁殖後期で雛も大きいため、さえずりが弱かったのでしょうか。

モスケミソサザイはいつも通りに観察できました。本州のミソサザイとの違いが難しいですが、色が濃いのが特徴です。忙しそうにさえずりながら巣材を運んでいました。




残念ながらカラスバトは遠くで声がしていたのみでしたが、カッコウやツツドリ、ホトトギスの鳴き声ははっきり確認できました。

また、ハシブトガラスがイタチを捕まえて食べようとしているところに出くわしました。我々を見ると重そうに少し飛び、獲物を取られまいと必死な様子です。イタチはまだ生きていましたが、ギャング対決はカラスの勝ちのようでした。


ここをクリックで動画再生(ハシブトガラスVSイタチ)
※人によっては刺激の強い内容が含まれます。ご注意ください。



アカコッコアカコッコ

ヤマガラが蟻浴(ぎよく)するところにも出会いました。蟻をくわえては翼の裏に塗るような動作を繰り返しています。以前もここで見たので、常習的に利用があるのかもしれませんね。勝手に「ヤマガラ蟻浴ロード」と名付けようと思います。


カワラヒワカワラヒワ

その後、アマツバメの空中交尾を観察でき、ちょっと得した気分になりました。また、ミヤケコゲラは短いドラミングまで聞くことが出来ました。


ミヤケコゲラミヤケコゲラ

早朝観察を終えた後は、朝ごはんのお弁当を持ってバスで海岸沿いへ向かい、ウチヤマセンニュウを狙います。この日は穏やかに晴れて風も弱い“鳥日和”です。道中、上空をアマツバメが乱舞し、パーティーを開いていました。海岸沿いにコロニーがあるのかな?

イソヒヨドリ♂が灯台付近にとまりさえずっていましたが、カラスバトはここでも全く見られずいつもと違う変な感じです。


アマツバメアマツバメ

海岸沿いに着くと、早速、ウチヤマセンニュウの声がしはじめ、ホトトギスを追いかける姿が見られました。託卵防止の行動でしょうか?

しばらくすると狙い通り、ウチヤマセンニュウが「さえずり飛翔」を繰り広げてくれました。お気に入りのソングポストでさえずり、他の個体とのバトルも披露してくれます。のんびり2時間ほど観察でき、みなさん写真も撮れたようで良かったです。


ウチヤマセンニュウウチヤマセンニュウ

穏やかな海上ではカツオの一本釣りやトローリングの漁船が目立ち、水面で休んでいる何百何千のオオミズナギドリを掻き分けて進んでいます。全部が同じ種類なのかわかりませんが、相当数のアオウミガメが呼吸するため海面から首をあげていました。

続いて巨木の森へ。休憩がてら石階段で座っていると、カラスバトやアオバズクの声が響きます。格好良い倒木の上でさえずるコマドリの姿や、小さな体でさえずるミソサザイをばっちり観察できました。


タネコマドリタネコマドリ

一度宿へ戻り、外のベンチでオーストンヤマガラを観察しながら昼食です。雛連れはまだ現れていないようでした。早朝から活動して8時間も経っていますから、この日の午後はフリーにし、各自お昼寝したり近所を散策したりして過ごしました。


オーストンヤマガラオーストンヤマガラ

この間、私は大路池を一周し、アカコッコ館では水場を中心に観察しました。湖畔にはダイサギやゴイサギの姿(残念ながらアカガシラサギはわからず)が確認でき、昼間の明るいうちからアオバズクの声が響いていました。


 三宅島バードウォッチング 3日目

本日も4時半スタートで大路池のアカコッコ館へ。ようやく、カラスバトが森のなかに止まっている姿が確認できました。ミソサザイのさえずりが綺麗に聞こえ、タネコマドリは近くで何度も見られました。

朝食後は別の探鳥ポイントへ向かいましたが、風が強く鳥の出現はいまいちだったので、再びアカコッコ館に戻って昼まで観察しながら過ごしました。


タネコマドリタネコマドリ

午後は眼鏡岩やひょうたん山、椎取神社などの観光スポットを巡ってから空港へ。帰りもあっという間に調布空港へ着いて解散となりました。

海鳥を観察しながら帰るならフェリーが良いですが、午後まで島を満喫するなら飛行機も選択のひとつとしてありだと感じました。


イイジマムシクイイイジマムシクイ

固有亜種たちや三宅島らしい鳥達をじっくり観察できて、おまけに島内観光もプラス。天気にも恵まれとてもよい旅になりました。ご参加の皆様、ありがとうございました!

通常の募集型ツアーはキャンセルなどで中止になることもありますが、オーダーメイドの「受注型企画旅行」ならその心配はありません。三宅島に限らず、自分たちだけの旅を企画されてみてはいかがでしょうか。


【今回確認できた鳥達】


カラスバト、キジバト、オオミズナギドリ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、ホトトギス、ツツドリ、カッコウ、アマツバメ、ウミネコ、アオバズク、ミヤケコゲラ、モズ、ハシブトガラス、オーストンヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、イイジマムシクイ、シチトウメジロ、ウチヤマセンニュウ、ミソサザイ、アカコッコ、タネコマドリ、イソヒヨドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ、コジュケイ



峯尾さん同行ツアーはこちら!


【バードウォッチング】

ブッポウソウに会いに行く 長野・天龍村[もうすぐ巣立ち]

出発日設定2020/07/04(土)
ご旅行代金15,000円
出発地JR八王子駅

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ご旅行代金13,000円
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出発日設定2020/08/01(土)
ご旅行代金13,000円
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